志水アキのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
京極堂のシリーズで一番好きな作品なだけに、自分の思い描いていた情景との違いがあれば読めないだろうな~っと、ずっと二の足踏んでいましたがチラッと覗いた途端に…。かなり再現されているのに感動しました。
ただ一つ、私が十数年想像していた、久保竣公の作品に出てくる『匣(はこ)』の中の女の子の納まり方が違っていた。私はフタを開けると女の子が見上げるように入っているのかと思っていたけどこれは仰向けだった。一番のキーなので描くの難しかったろうな~。
あと眩暈坂も。『一見普通の坂なのだけれど歩いているとなぜか眩暈がする』ような坂なのかと想像していた。何だか中国チックな坂だし。ま、これはどうでも良いところ。
で -
Posted by ブクログ
面白かった。コミック化して久しぶりに読んだが、あらためて京極夏彦すごいと思った。事件の発端は珍しいものではないが、そこからの落としどころが京極ならではのもので、よくもまあその知識をからませ、あんな展開にもっていけたものだと、感嘆してしまった。また、そういったお話のプロットの秀逸さもさる事ながら、京極節というか、作品への味付けもすごい。キャラクターのやりとりも面白いし、ユニークでオリジナリティにあふれていて、ニヤニヤしながら読んでしまった。
また、原作のマンガへの落とし込み方もとても上手。コミカライズを担当した志村アキさんは、「魍魎の函」を見事にマンガに落とし込み、その完成度の高さ、マンガへの