沙村広明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なんでも食べてしまう少女と、会社を倒産させて無一文になった男(40歳)。
2人の出会いからスタートし、バッグが食われ、釣った魚とカニが食われ、リヤカーが食われ、そしてやっぱりというか、人間が食われる。
とりあえずの状況を飲み込んだ主人公は、食べていいものだけを彼女に教え「人間」を吐き出すことになるのだが、そこでもうひとつの事が分かる。
食べたものは体内で再構成され、融合されるのだ。
リアルな描画で、見惚れるほどにグロテスクな異形のものが吐き出される。もとに戻るかもしれないと、食べては吐きをくり返すが、そのたびにもっとおかしなものが出てくる。
よだれを垂らしながら嘔吐する表情がまた妙に -
Posted by ブクログ
帯にある通り、短編の名手の作品だと強く感じた。
●久誓院家最大のショウ
父と娘の歪んだ関係。
静謐で悲しいけれど美しいラストに脱帽。
最高の出来。沙村は天才だと確信した一篇
●制服は脱げない
女子高生たちのゆるい日常。
凄く好きな空気。ずっと見ていたくなる。
●ブリギットの晩餐
拾われて奴隷として売られた少女。
買われた先での仕事は館のお嬢様の身代わりだった。
暖かくてジーンとするラスト。感動。
●シズルキネマ
漫画家を目指す青年と同居する中学生。
シズル可愛い。
●下層戦略鏡打ち
麻雀。4頁。
●青春じゃんじゃかじゃかじゃか
制服は脱げないのニュウ子のその後(?)
●エメラルド
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