あらすじ
突然現れたおかしな美少女ヒヨスは、ホームレス化野元(あだしのげん)の荷物をリヤカーごと一瞬で食べてしまった。驚く元をよそに、脈絡もなくヤンキー三人組がやってくる。そして、ヒヨスはヤンキーの男二人も一瞬で食べてしまった! 吐き出せば元に戻せるというので吐き出してみると、リヤカーとカバンと魚と人間が融合したクリーチャー(怪物)が誕生してしまった! これが第1話。第2話以降はさらにおかしな事になっていく……。
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『無限の住人』『波よ聞いてくれ』の沙村広明 先生による、抱腹絶倒のSFギャグマンガ!リヤカーから人間まで、地球上のありとあらゆるものを何でも食べちゃう美少女・ヒヨスと、なし崩し的に彼女の面倒を見ることになったホームレスのアラフォーイケメン・元(げん)が繰り広げる宇宙スケールのロードムービーです!とにかくギャグが秀逸。全2巻と短い作品でありながら、一ページどころか一コマ一コマに細かくネタが散りばめられており、読み込むほどに味が出ます。サブカル、科学、政治、芸能、etc…さらに沙村先生の作品におなじみのエロスとグロテスクも程よい塩梅。食べたものを吐き出すヒヨスの表情の色っぽさは、「さすが沙村先生!」と膝を打つこと間違い無し!全編に渡って荒唐無稽なストーリーとギャグの連発なのですが、それだけにラストでヒヨスのとった行動に胸がいっぱいになります。二人と一緒に、読んでいる自分も長い旅を終えたような読後感がたまりません。
沙村先生の頭の中は一体どうなっているのか……気になって仕方がなくなる作品です。
感情タグBEST3
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竹易てあし「おひっこし」にも負けないギャグ漫画。
「おひっこし」は数回の連載。
こっちは数回ではない。でも何十巻も出る雰囲気ではない。というか出せないだろう。
それというのも、のっけからテンションの高さが振り切れているからである。
それから「展開の読めなさ」。
読みきり形式でしかこんなハチャメチャな漫画はないであろうところを、一巻まるまる貫き通している、そして続刊もあるという、なんという嬉しい事態。
今後に大期待。
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あまり沙村先生の作品を読んでなかったからこんな作風の漫画を描くとは意外だった。
摩訶不思議な世界観でもうなんというか「ザ・アフタヌーン」漫画というか。
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SF漫画の中でもかなり斬新。設定がいい。女の子可愛い。ブラックユーモアてんこもり。一気に読むとなんか疲れるからしばらくはいいやってなる。でもまた読み返したくなるから手元に置いておきたい一冊。
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真面目な作品を書く人のおふざけは倍面白いっていうかこういう自分の趣味だけ書いて面白いってのが羨ましいんですよ!あー面白い!ゲロフェチはとりあえず読むといいしゲロ嫌いな人も読むといい。全員読めばええねん。
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シュール系コメディ。
これでもかというほどに詰め込んだネタ満載。小ネタが好きな人には
たまらない一品。この作品には黒髪つり目ロリ少女と金髪クール系少女とヒモ系オヤジ、ヘタレ女好きメガネ男子、シスコンショタなどの嗜好が詰まってる。
なんとも濃ゆいメンツだが世界も同じくらいカオスなので問題ない。
最終的にはイイハナシダナーとなる。
Posted by ブクログ
ネタが細かすぎる!
確かに読む人を選ぶ漫画だなぁと思う。面白い…けど、自分がめちゃくちゃはまるかというと、分からない。
しかしトリアゾが可愛くてどうしよう
…と思ってたけど意外と後引くわこの漫画。2巻かお。完結してるし
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おもしろかった。『無限の住人』もいいけど、こういうのをちょくちょく書いてくれるとすごくうれしいんですけど。女の子かわいいし、男は基本バカだし。意外にいい話にまとめちゃうあたりもおちゃめ。とにかく、あほで、クールで、ナイスな話です。
Posted by ブクログ
無限の住人のあの人が裏でこんなの描いてるってだけで笑える。沙村さんのギャグ、大好きです。
無職のアラフォーオヤジと何でも食べちゃう宇宙生物が持ち逃げされた2000万とオッサンの社会復帰のためにドタバタする話。スケールが大きいのか小さいのか。
作者お得意の、悪ノリした時事ネタで爆笑し、嘔吐へのフェティシズムにドキドキできる作品です。
あと、カバー裏の漫画が地味に楽しい
Posted by ブクログ
なんでも食べてしまう少女と、会社を倒産させて無一文になった男(40歳)。
2人の出会いからスタートし、バッグが食われ、釣った魚とカニが食われ、リヤカーが食われ、そしてやっぱりというか、人間が食われる。
とりあえずの状況を飲み込んだ主人公は、食べていいものだけを彼女に教え「人間」を吐き出すことになるのだが、そこでもうひとつの事が分かる。
食べたものは体内で再構成され、融合されるのだ。
リアルな描画で、見惚れるほどにグロテスクな異形のものが吐き出される。もとに戻るかもしれないと、食べては吐きをくり返すが、そのたびにもっとおかしなものが出てくる。
よだれを垂らしながら嘔吐する表情がまた妙にエロく、背徳的な快感を覚えてしまう。
ブラックボックスのような少女を連れ、はたして主人公は人生の立て直しができるのだろうか。
と、ここまでが、第1話。
80年代に映画や音楽や漫画やゲームにめざめた人は、「そんなネタ誰が分かるんだよ! あ、俺か」と、友だちと熱く語っているかのように読める。
『ザ・フライ』や『裸のランチ』(タイトル似てる)など、クローネンバーグ監督作品を思わせる感触まである、ごった煮のSFギャグコメディ漫画。
めちゃくちゃ面白いから必読だよ。食わず嫌いはいけないよ。もちゃ もちゃ もちゃ。
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ブラック、グロ、パロディ、シュール...要素がありすぎて、どれをフィーチャーすべきか分からないけど、とても面白い。やりたい放題でも地に足をつけているような、そんな感じ。
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最近沙村広明作品を読みあさっています。面白い。突飛な発想、メタなセリフ、膨大なボキャブラリーから繰り出されるコメディ、とても楽しい。女の子が可愛い。
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沙村広明版、底辺男どもに美少女が落ちてくる話。
グロとエロとゲロ。
美少女が嘔吐する様が萌えどころのギャグ漫画です。
大爆笑はないけど、なんかこう…脱力する笑いが…えぇ…何それ?っていう…。
サブカルネタが満載。
でもマニアックすぎてわからないものも多いです。
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全2巻。ネタ満載ですべてのネタをわかる人がどれほどいるかも不明。まず2ちゃん系のスレとか見てないとわからないネタ多数。いろいろ詰め込んで絶妙な味になってる。
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随所に細かいネタ(風刺?)がちりばめられたマンガです。
あまりにネタが広範囲にわたり過ぎて半分も理解できませんでしたが、自分の知ってるネタを見つけると爆発的に笑ってしまいます。
小ネタもストーリーもマンガの一般常識をかなり逸脱しててみものです。
Posted by ブクログ
自分では絶対買わなかっただろう。貸してくれた友人に感謝。
どういう漫画なのって聞かれたら「グロイ系…?」って答えそうだけどそれもなんか違うな。
間違ってもグルメ漫画ではないな。
2巻も読んだがまさかの壮大な終わり方でにやにやした。
なんだこれ。
「ショーシャンクの空に」パロディがあってにやっとなったがそういうシーンがわかってないだけでもっとありそう。
Posted by ブクログ
某所でよく薦められていたので購入。
期待しすぎたせいか、悪くはないんだけどちょっと…??という感じでした
ギャグなのかシリアスなのか分からず(表紙からてっきりシリアスだと思っていたこともあり…)、こちらもどういうスタンスで読めばいいのか一冊読み切るまで掴めなかったという…。
小ネタやメタ的な台詞が多くていちいち気が散ってしまうのも気になりました
あとヒヨス(ヒロイン)は作中で13歳前後に見えるというくだりが何度か出てくるのですが、等身が高いからか沙村さんの絵柄からかそこまで幼くは見えないのです…可愛いけど…
カバー折り返しの作者プロフィールを読んで何か悪い意味で引っかかりを覚えた方は読まない方が賢明だと思います。あのノリが延々続く感じでした
全体的には嫌いじゃないのに細かい部分が気になってしまう一作でした。二巻は気が向いたら買いたい
Posted by ブクログ
『無限の住人』の沙村さんの裏の顔。『おひっこし』の時もそうだったが、とにかく小ネタが多くて、1ページにいくつネタを詰め込むつもりだ!という感じのドタバタギャグ漫画になっている。
ギャグ漫画なのだが設定や構成がどこか小説的で、独特の味があるところが面白い。他の作品にも共通して言えることだが作者の女性に対する偏ったフェティシズムが全開になっている点は相変わらず。こだわりがあって良いんではないでしょうか。
映画や漫画、小説など、他の作者の作品をネタにしたサブカルネタが多くてにやりとするのだが、ちょっとそれに頼りすぎというか「わかる人にだけわかればいい」を通り越して、単に責任を放棄しているように感じるところがあった。ギャグに関しては基本的に言い訳がましい作風で、本人にそんな意識は無いのだろうがなんとなく「これがつまらなくても俺のせいじゃないから」という、安全圏を確保しつつ狙ってきているように見えてしまうところがある。そのせいで鼻につくというか、なんかめんどくせえな、という感じがしたところもいくつかあったりした。