【感想・ネタバレ】無限の住人(12)のレビュー

あらすじ

公儀からつけ狙われ、更には心形刀流(しんぎょうとうりゅう)の面々からも追われる破目になった逸刀流(いっとうりゅう)統主・天津影久(あのつかげひさ)。凜(りん)は、天津と行動を共にしながら、病と精神的打撃で心身ともに満身創痍となった仇敵の姿を目の当たりにし、そこに人間・天津影久の一面を垣間見るのだった――。「どうしよう――。そんな事、全然考えてなかった……。誰が被害者で、誰が一番――死ぬべきなのか」

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道場潰しや殺人などを繰り返す剣豪集団「逸刀流」に、目の前で父を殺され、母を凌辱された娘「浅野凜」が、その統主「天津影久」に復讐すべく、"100人切り"の異名を持つ不死身の剣士「万次」と旅をする物語。

2008年と2019年の2度のアニメ化や2017年の実写映画化もされた人気マンガ。
「大人」が引き込まれてしまうようなリアルな心情の描写、そして味と上手さが共存する絵柄で、読む人をその世界に引きずり込んでいくような作品です。

<リアルな心情描写>
主人公である凛は、万次と出会い、復讐のために用心棒になるよう頼みます。万次は私怨には付き合わないと断りますが、天津を殺して復讐を果たしたいと悔し涙を流し、対価を身体で払うことも厭わないという覚悟を見せて懇願する凛の姿に万次は説得され、復讐の旅が始まります。ただ、旅の中で天津と遭遇し、行動を共にするようになったことで、その心境に変化が現れ、最後は…。「絶対に殺す」という思いから、「なぜ殺すのか」という思いに行きつき、最後は「殺すべきかどうか」という思いを抱きながら揺れる凛の心情がよく描写されています。

<絵の上手さ>
絵柄自体が動きを感じさせるような味のあるもののため、戦闘シーンはよりリアルに感じます。なにより、魅せることに重きがおかれているような戦闘描写が多く、殺人の描写が芸術的とさえ思ってしまう場面があり、引き込まれます。

「大人が読むバトルもの」を探している人に強くおすすめの作品です。
ぜひ読んでみてください!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

父の仇、天津とともに奇妙な旅をする凜。だが天津の様子は次第におかしくなってゆき……。最高のカタルシスに震える12巻。
今までで一番面白かった……

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2017年07月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

凜と天津影久、まさかのふたり旅。
仇であり、殺そうとして追っていたにも関わらず、共に過ごすことでの天津の心情を理解し共感しつつある凜。旅の同行者ならではの、立場を越えた素での交流が興味深い。

「……やれやれ やああっとつかまえたと思った矢先に随分な展開だなーーー凜よ」
「クックッ…ク…………成長しねェな……ピーピー泣きやがって 何を難しい事考えてやがる 己が訊いてんのは最初(ハナ)っからそこだけなんだよ」
卍さんとの再会シーンといい、ドラマチックな巻。

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2012年09月22日

Posted by ブクログ

一緒に旅を続ける天津と凛。
道中槙絵と再開。
病に倒れる天津…そこに現れる卍兄さん!

王道だけど凄く熱くて鳥肌が立つ登場で良かった。
天津と凛の関係が少し変わってきた。
ブチ切れ卍兄さんの豪快さに惚れ惚れした巻。

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2011年06月12日

Posted by ブクログ

槇絵さま!影久さま!!
幸せになってほしいけどやっぱ無理なんだろか…
読後に不思議な心境になる漫画

絵がうますぎです

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

江戸時代の人切りが主人公。侍だった父を殺されて復讐を果たそうとする娘がヒロイン。メインは戦闘。グロくて綺麗でちょっと艶美でそして豪快。明快だけどどこか古風な台詞回しや、所々に現れる詩歌。なによりその和服の描き方が凄く馴染んでいてカッコいいです。けど主要ヒロイン3人が女子高生(年齢)と未亡人と芸子さん(オア夜鷹)ってまんまな雰囲気が漂っているよ(笑)。でも夜鷹さんが大好きです。

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2009年10月04日

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