【感想・ネタバレ】無限の住人(3)のレビュー

道場潰しや殺人などを繰り返す剣豪集団「逸刀流」に、目の前で父を殺され、母を凌辱された娘「浅野凜」が、その統主「天津影久」に復讐すべく、"100人切り"の異名を持つ不死身の剣士「万次」と旅をする物語。

2008年と2019年の2度のアニメ化や2017年の実写映画化もされた人気マンガ。
「大人」が引き込まれてしまうようなリアルな心情の描写、そして味と上手さが共存する絵柄で、読む人をその世界に引きずり込んでいくような作品です。

<リアルな心情描写>
主人公である凛は、万次と出会い、復讐のために用心棒になるよう頼みます。万次は私怨には付き合わないと断りますが、天津を殺して復讐を果たしたいと悔し涙を流し、対価を身体で払うことも厭わないという覚悟を見せて懇願する凛の姿に万次は説得され、復讐の旅が始まります。ただ、旅の中で天津と遭遇し、行動を共にするようになったことで、その心境に変化が現れ、最後は…。「絶対に殺す」という思いから、「なぜ殺すのか」という思いに行きつき、最後は「殺すべきかどうか」という思いを抱きながら揺れる凛の心情がよく描写されています。

<絵の上手さ>
絵柄自体が動きを感じさせるような味のあるもののため、戦闘シーンはよりリアルに感じます。なにより、魅せることに重きがおかれているような戦闘描写が多く、殺人の描写が芸術的とさえ思ってしまう場面があり、引き込まれます。

「大人が読むバトルもの」を探している人に強くおすすめの作品です。
ぜひ読んでみてください!

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感想 無限の住人

2017年04月20日

傑作だと思う。
スピード感、迫力、キャラクター、ストーリーの展開、設定。全て好き。
生死の狭間、ギリギリで生きるサムライ魂を感じさせる物語だ。
読み進むにつれ、登場人物の抗いに引き込まれてしまう。
しかも、時代劇に求められる人情味もちらりと感じる事が出来、ほろりとするシーンもある。
「ひっ...続きを読むたてい!」とか「かっかっかっ」も良いけれど、チャンバラ物は剣技が大切。そんな欲求を満足させてくれる漫画でした。

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Posted by ブクログ 2012年09月19日

槇絵さんは随分長く活躍していった。

影久の言葉にも納得出来る部分が数多有るし、
彼は彼なりに正義を貫いていることが判った凛との邂逅。
影久は三郎のことを嫌っている。
登場人物が敵味方共に自分なりの善や道や美学などを抱いているマンガが好き。

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購入済み

匿名 2022年08月01日

凛の嫉妬とか、この時代この世界で彼氏って単語が出て思わず笑いました。
今回は凛視点で描かれた物語の巻でした。凛好きなので嬉しいです。

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Posted by ブクログ 2011年06月08日

戦いは分かりづらいが、迫力がある。
キャラクターが魅力的なので一気に読めてしまう。
人間模様が素敵な作品。

ヒロインが可愛くなってきた。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

卍vs槙絵の巻。この巻のコマ割が良いんですよ。何と言うか、無駄なくストレス無く卍ズタボロって感じで。背景、雰囲気を生かしたアクションが素晴らしいです。

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