道場潰しや殺人などを繰り返す剣豪集団「逸刀流」に、目の前で父を殺され、母を凌辱された娘「浅野凜」が、その統主「天津影久」に復讐すべく、"100人切り"の異名を持つ不死身の剣士「万次」と旅をする物語。
2008年と2019年の2度のアニメ化や2017年の実写映画化もされた人気マンガ。
「大人」が引き込まれてしまうようなリアルな心情の描写、そして味と上手さが共存する絵柄で、読む人をその世界に引きずり込んでいくような作品です。
<リアルな心情描写>
主人公である凛は、万次と出会い、復讐のために用心棒になるよう頼みます。万次は私怨には付き合わないと断りますが、天津を殺して復讐を果たしたいと悔し涙を流し、対価を身体で払うことも厭わないという覚悟を見せて懇願する凛の姿に万次は説得され、復讐の旅が始まります。ただ、旅の中で天津と遭遇し、行動を共にするようになったことで、その心境に変化が現れ、最後は…。「絶対に殺す」という思いから、「なぜ殺すのか」という思いに行きつき、最後は「殺すべきかどうか」という思いを抱きながら揺れる凛の心情がよく描写されています。
<絵の上手さ>
絵柄自体が動きを感じさせるような味のあるもののため、戦闘シーンはよりリアルに感じます。なにより、魅せることに重きがおかれているような戦闘描写が多く、殺人の描写が芸術的とさえ思ってしまう場面があり、引き込まれます。
「大人が読むバトルもの」を探している人に強くおすすめの作品です。
ぜひ読んでみてください!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2013年10月06日
期待を上回る壮絶な死様でした。
外道も極めると死に際の言葉が染みてきますね〜。
1対3の不利な戦いだったし。
凶もなんだか普通に万次を助けてたけど、御法度はどうなったんだろう??
Posted by ブクログ 2009年11月03日
購入。万次vs尸良、尸良死亡。その後の錬造の葛藤と混乱に一応の決着をつけて次巻へ。
尸良の死に様の素晴らしさ。もうコレに尽きます。死に際の台詞がまた天下一品。
錬造を主軸にして視ても秀逸なエピソード。彼は凛の鏡であり、その彼を伴わせる事によって、尸良と言うキャラクターは主人公キャラである万次の鏡と言...続きを読むう位置付けを確立した事になるんでしょうね。尸良の性格から言って、錬造に父の仇討ちを約して下僕にした時点でそれに気付いて密かに面白がっていたんじゃないかと言う気がします。なんというドMなサド。やはり素晴らしいキャラクターです。
Posted by ブクログ 2009年10月07日
色々凄まじいと思う。絵が綺麗でカッコ良くって好きです。落ち着くところに落ち着いて、一段落。尸良が死んで一安心と言うか、凶が死ななくて良かったなと思います。←可也大事
Posted by ブクログ 2009年11月10日
こわい!! でも面白かった!!
今回はかなりグロかったです。
とくにあの人の死に際が…!!!
グロいのがあまり得意ではないので-☆1ですけど、
相変わらず無限の住人は面白いです。
Posted by ブクログ 2009年11月30日
尸良(字違う?)との決着がようやくついた。奴の最期はあまりに奴らしい無残な死に様だったと思う。
弱ってる凶にちょっとキュン///
だって好きなんだモン
Posted by ブクログ 2009年10月24日
尸良がやっぱり今までの中で一番えげつない奴だった、とこのクライマックスに出て来たので実感しました。それでもその死の間際に少年が側にいて、その少年に仇討ちなんて無理だからやめとけ、なんて事を言うのが違和感を感じました。誠意の類からはではないにしてもです。それとも少年これからも出てくるのか??