金子成人のレビュー一覧

  • 付添い屋・六平太 龍の巻 留め女

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     時代劇の脚本家が時代小説を書いたらしい。 

     主人公の六平太は藩のお家騒動に巻き込まれ、浪人となった。しばらくは理不尽を嘆きながら、酒を飲み、やさぐれ、自暴自棄になった過去がある。しかし今は、年の離れた妹の佐和と二人で暮らし、剣術の腕をいかした付添い屋稼業で生計を立てている。付添い屋とは、いうなればボディガード。裕福な商家や町人の子女などが遊興や野暮用で町中を歩く際、半日くらいの契約で、掏りや暴漢から守ることを請け負う稼業のこと。


     一読しただけだと、登場人物が多く、キャラクターがよくわからなかったので、間をおいて二回読んだ。そうしたら結構、味のある話で面白かった。4編の短編で構成され

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    2017年08月15日
  • 付添い屋・六平太 猫又の巻 祟られ女

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    六平太にしては珍しく庶民ではなく大名家のトラブルに巻き込まれるが、そっちな領域がメインの作品と比べだらライトテイストです。

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    2025年11月25日
  • 付添い屋・六平太 鵺の巻 逢引き娘

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    相変わらずその日暮らしの六平太。
    新シリーズになって何らかの変化があるかもと期待したけれど、それは周りの人ばかり。
    そういえば、博江さんはどうなった?

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    2025年06月29日
  • ごんげん長屋つれづれ帖 : 1 かみなりお勝

    ネタバレ 購入済み

    あまりにも、登場人物が多くて、頭の整理がつかないけれど、もう少ししたら慣れると思う(笑)
    それにしても、お勝という人の生き様も、凄いとしか言いようが無い。これからの話が、楽しみだ。

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    2025年04月22日
  • 付添い屋・六平太 獏の巻 嘘つき女

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    真面目で健気な博江さんをそろそろ何とかしてあげなきゃ。
    おりきさんもいい女だけど、きっと一人で生きていきたい人だと思う。

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    2024年12月13日
  • ごんげん長屋つれづれ帖 : 3 望郷の譜

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    お勝さんと町人、武士のあれやこれや。
    長屋の人となりが見えてきて、楽しくなってきた。
    どの時代もお金は大事。
    よく生きたと思って逝けるように過ごしたいなと思った。

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    2024年10月11日
  • 付添い屋・六平太 龍の巻 留め女

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    新しい時代ものを読みたくて手にした一冊。
    六平太はよく主役になりがちな剣豪。
    妹佐和の気持ちが切なかった。
    落ちたままの峯太郎もまた哀しかった。
    菊次の涙は温もりを感じた。
    次巻も楽しみ。

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    2024年10月07日
  • 付添い屋・六平太 麒麟の巻 評判娘

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    地方藩の国元にいた武士が江戸に出てきた時に勘違いした行動をしがちというのは頷ける。完全に井の中の蛙ですもんね。
    六平太と博江さんの関係に進展が見られないのがもどかしい。控えめながらしっかりした、とても魅力的な人なのに、やっぱりおりきさんのことが忘れられないのか、、、

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    2024年09月23日
  • 付添い屋・六平太 鳳凰の巻 強つく女

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    おりきさんがいないと、かくも味気なくなるのか。
    博江さんはいつでも待っている雰囲気なので、次作あたりでそうなるのか。
    そんな中、お寅さんはなかなかの人物だったな。

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    2024年08月11日
  • 付添い屋・六平太 朱雀の巻 恋娘

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    十河藩との因縁は士農工商の序列を凌駕する商人の金の力によって強引に解消したようです。
    相変わらずふらふらしている六平太のような生き方が若い商家の娘達には型にはまらない魅力と映るのかな、
    そんな中途半端な彼と自由度を残した付き合い方を選択したおりきさんに一票です。

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    2024年02月17日
  • 付添い屋・六平太 玄武の巻 駆込み女

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    佐和ちゃんのほのかな恋心と、十河藩の権力争いと並行して発生する存亡の危機という、全く趣の異なる2つの流れを軸にして、ブラブラ付添い稼業に勤しむ六平太。
    いろいろあるけどこんな生き方で暮らしていけるのが羨ましい。

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    2023年12月21日
  • ごんげん長屋つれづれ帖 : 1 かみなりお勝

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    後半になってググッと面白くなり、次巻以降も読みたくなった。
    かみなりお勝のきっぷの良さと、秘めた過去の痛みと、子どもたちに、周囲の弱き人に寄り添う温かな情が心地よい。
    いろいろあっても、前向いて笑って生きていこう、生き抜こう、と思える時代もの。

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    2023年11月07日
  • ごんげん長屋つれづれ帖 : 7 ゆめのはなし

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    202309/面白かったけど、貸本にたすけての文字…の話は強引にミステリー仕立にしてる印象でちょっと残念。

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    2023年10月25日
  • 付添い屋・六平太 鷺の巻 箱入り娘

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    短編毎に毛色が異なる依頼人の事情を織り込んでいるので、変化があって誰にでも読みやすいのだろうと思う。けれど、もう少し奥行きが欲しいので長編にして欲しいな。
    十河藩の面々は第1巻からずっと卑怯で小物ばかり。こいつらこの先も成敗されずにずっと出てくるのだろうか。

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    2023年09月30日
  • 小梅のとっちめ灸 (三)針売りの女

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    ネタバレ

     灸師小梅は午後は道具箱を持って外回り、大店加賀屋の御嬢さんの放屁癖の治療をしたりして豪勢な食事をw。薬師庵での治療専門の母親お寅はやっかみを。世は老中水野忠邦、北町奉行鳥居耀蔵の悪政下、この二人によって被害を被る者達の怒りは収まらない状況。そんなある日、小梅が外回りで訪れ、小梅の前で背中を見せている主人は、鳥居耀蔵そのものであった。金子成人「針売りの女」、小梅のとっちめ灸シリーズ№3、2023.6発行。

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    2023年09月17日
  • 付添い屋・六平太 犬神の巻 髪切り女

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    ネタバレ

     主に大店のお嬢さんの付添い(用心棒)をして暮らしている浪人の秋月六平太の物語。よくできた妹の登世、愛する女性おりきが脇を固めています。シリーズもいつの間にか№16になりました。「髪切り女」、2023.4発行。日雇い浪人、髪切り女、内輪揉め、春待月 の4話。

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    2023年07月31日
  • ごんげん長屋つれづれ帖 : 6 菩薩の顔

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    おたまが産む子の育ての親を探すということは、母子を引き離そうとしているのと同じことだと、今になって思い至った。

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    2023年04月24日
  • 付添い屋・六平太 犬神の巻 髪切り女

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    小藩の登城人足に雇われた六平太だが、襲ってきた狼藉者達から殿様を守った事から藩の争いに巻き込まれる。両派から味方になることを全編に亘って強要され、しつこいと思わせるぐらい。挙げ句の果てに、付き合っているおりきを人質に取られるが、呆気ない解決となる。
    途中に長屋の夫婦の諍いの元を探ると、押し込み強盗騒ぎに行き着き、解決する。
    もう一つの軸は、江戸市中で頻発する若い娘の髪切り騒ぎ。深川の材木商達や町火消し達の力を得て解決。この時に手伝ってくれた鳶職と六平太の本業の付き添い屋の大得意先飛騨屋と縁ができる。これで付き添い屋も終わりかと思わせる最後のシーン。今後も続くのだろうか?

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    2023年04月19日
  • 脱藩さむらい

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    暗く重くて、爽快感が無い読後感。
    西国の藩の奉行所同心頭として働く香坂又十郎は、剣道場の師範代であり、藩の試合で10人抜きをした腕利き。妻と幸せに暮らしていたのに、妻の弟が藩の謀反を企んでいるとして討手に選ばれる。妻にも詳細を言えず、また命ずる側からも詳細を聞かされず。
    主人公のやり切れない思いが、読んでいて伝わってくる。後半の江戸で義弟に会うまで、それが続く。義弟を助ける良い手段は無いのかと思ったが、非情にも・・
    藩命を全うしたのに、それでまた脅されて理不尽な命令が続く。主人公に明るい未来は来るのだろうか?

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    2023年01月31日
  • ごんげん長屋つれづれ帖 : 5 池畔の子

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    202209/シリーズ5作目。シリーズとしてのお馴染み感も出てるし今回も安定の面白さ。子供達の描写もいい。

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    2022年12月14日