あらすじ
この時代小説がすごい!2016年版第4位。
第一話 残り雁
六平太は、夕闇のなか三人の侍に襲われている男を行きがかり上、助けた。狙われた男は、大身の旗本、戸田左近家中の高山金之丞。高山は、女郎と心中した戸田左近の身代わりにされ、死んだことにされていた。
第二話 毒空月
大名家、旗本、大店に出入りする乗り物医師・志村了斎の付添いを請け負った六平太。了斎は溜まった薬代の片に商家の娘をを妾にしているという。そんな阿漕で意地の悪い了斎の乗り物が、子供達に襲われた。
第三話 強つく女
六平太は、小間物問屋「沢野屋」の女主、お寅の付添いを番頭の与左衛門から頼まれる。お寅の物に対する審美眼は確かなのだが、腕の落ちた職人に対して容赦がないため、ほうぼうで恨みを買っているというのだ。
第四話 長屋の怪
同じ長屋住まいの噺家・三治の顔色が良くない。訳を聞くと、神楽坂の料理屋で、偶然押し込みの密談を耳にしてしまい、以降誰かに付け狙われているという。折しも江戸では、荒っぽい押し込みが頻発していた。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
金子成人「強(ごう)つく女」、付添い屋六平太シリーズ№7、2016.3発行。残り雁、毒空木、強つく女、長屋の怪 の4話。楽しめましたw。音羽のおりきが所在不明、その間に武士の妻の若後家博江との仲が進展しそうな気配が。強つく女と噂されるお寅、実はなかなかの人物でした!
1年数ヶ月過ぎたお話になってました。
佐和に子供が産まれたり
菊次が店を任せられるまで成長していたり
嬉しい事もありましたが
おりき姐さん!何処に行ったんでしょう⁉︎
早く帰って来て欲しいです。
Posted by ブクログ
六平太の妹、佐和に子供が生まれた。男の子だった。
妹夫婦も仲が良く幸せそうだった。
姿を消した9年来の恋人、おりきの行方は以前としてわからない。
菊次も修行の甲斐と一生懸命さが功をそうして1年で板前となった。今ではおいしい料理を出せるようになった。
六平太も一軒家から一人住まいにふさわしい長屋住まいとなる。隣にあん摩の杉の市が越してくる。
口が悪くとも、職人を育てようと鬼となる後妻の
お寅の付添人になって、その愛情深さを知ったり。
今回も市井の人々の人情の細やかないきづかいのわかるかい。