神沼三平太のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
毎回ヤバいの読んだ気持ちになるんですよ、神沼三平太先生の本は。
今回は特に注目したのは『雨傘』で何故ならこれは異界モノだから。
ループと狭間の怪異だと思った。
気をつけなきゃいけないのは、必ず覚えておくということだ。
おばあさんのいうことを必ず覚えておくこと。
このフレーズまるで8番出口みたいだな笑
あと『女喪主の家』もヤバい。人肉、しかも自分の指を食べる。怨み骨髄、末代まで祟る。呪いってほんまにあるんだなとあらためて思うなどした。
他には『犠牲者あり』『何かが跡を付けてくる』『レベル測量』『土中』『火葬炉』『鈴の音』『薬指』『ひじき』も興味深いはなしだった。
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長い実話怪談も好きだ。
今回興味惹かれたのは『デザイナーズマンション』『黒汁』『訳ありの家』『石頭の土地』『山神』『新築物件』『三周目の事故物件』『あとがき』
特に『石頭の土地』はお地蔵さんの頭だけがたくさん並んでいる。石って怖いなと昔から思っていてそれは命があるものな気がするからかも。お地蔵さまも元は石なわけでそれがワタシには畏怖につながるなと思った。『新築物件』はホラー小説の『近畿地方のある場所について』と同じにおいがしてる。柿って共通項。あちらは小説だけども。全てが創作じゃないとしたら同じ発生源があるかも。『三周目の事故物件』はめっちゃ面白かった!たとえ不謹慎だとしてもワタシは実話怪談を -
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心霊だけじゃない不思議なはなしが盛りだくさん。
好みのはなし。
『渋滞』『もずく』『街道沿いの廃アパート』『サーペント・ハンドラー』『人型二題』『冷猫』『ルート』『未成』『三三三』『裏階段』『鍵』『部屋中の井戸』『畜生部屋』
どれも明らかな心霊現象というより不思議より。
『街道沿いの廃アパート』『裏階段』『鍵』『部屋中の井戸』『畜生部屋』どれも物件系怪談。何度も書いてるけど絶対に自分では廃墟探索とか心霊スポット行くとかしないから行く人の気持ちがわからない。普通にしててもこの世界には不思議がこんなにあるのに。やばい場所は多分土地が穢れててそれはお祓いとかじゃもうどうにも出来へんねんなぁと今回読ん -
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実話怪談は読んでも書いても障るってツイートを朝に見たんですが、ほんまですかね?
今回も神沼三平太作家の文体が好みすぎました!
『吊り橋』
『黒いボール』
『墓守』
『妖颪』
『柿の木』
『来る人』
『お守り棒』
『Hヶ峰』
『良くない音』
『神居古潭』
が面白く怖くて好みでした。
とくに気になったもの。
『黒いボール』はマンションの廊下に転がる黒いボールのはなし。それが前にあった家では死人が出る。死神の徴みたいなもんかな??
『柿の木』も不思議だった。顔が浮かぶ柿がもがれたらその顔の人が死ぬ。
『お守り棒』も変なはなしだった。人が狂う予兆みたいなものってあるんだろうか。
死のまとわりついた -
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2022年最後の読書はやはり実話怪談でした。
神沼三平太&蛙坂須美の薄気味悪い実話怪談集。
怖さより不思議を求めているので思っていたより好きなタイプでした。
気に入ったはなし。
『不明』これはTwitterにも書いたんですが『エレベーターで異世界に行く方法』に出てくる女とめっちゃ酷似してるなーと思ってて、異世界にリンクしてるんやろなーと。
『入れ替え坊主』これも本物は異界に囚われちゃったんやろなと思われます。
『屋根首』千と千尋の神隠しのキャラクターみたい。
『心霊写真のおじさん』
『狐面』親切を仇で返す。
『ぐるぐる』
『オニハラレイカさん』肉丸ちゃうかって思ってしまう。
『ぐりぐ -
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実話怪談大好きなワタシとしてはこの本は大当たり!!
スゴいの読んじゃった!!
『肉丸』
Twitterで検索かけてしまったよ!!
ひっかかってるひと多し!!
だってこれはほんまにヤバい、実話怪談ってこういうのに時々当たるのが怖くて面白いねんなーと改めて思うはなしだった。
『残穢』で根っこが同じはなしはヤバいって学んだので、この秀子さんが不思議なはなしを集めててそういうのに当たったらさむいぼたちまくってるってめちゃくちゃよくわかるって思った。
これ、他にもあるんやろかーってなる。
『肉丸』のはなしの同じようなはなしをまだ集めてはるのかな。
とにかくこれだけでも読んでほしい!!
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ネタバレ 購入済み
う〜ん
「お不動様」
火事の現場に不動明王が構えていて入れなくなる。明王は、自分がいれば大丈夫だとばかり頷いていたらしいが、火事は消えたの?
「ナンパ」
本人には何も視えず、部屋に連れ込んだ女性が感じる霊。本人が感じないんだから、いいんじゃない(笑) -
ネタバレ 購入済み
逃れられない
「いじめっこ」「呪い」
自分の行いが自分に返って来る。因果応報の話で、この二篇が一番怖かった。自分自身に復讐されるとは!
一転、あとがきは面白い。著者の二人がお互いを「こんなに厭な怪談が好きな人はいない」なんて言っている(笑) -
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小山田浩子さんの短編集「庭」に、というかそれを読んで考えたり思ったりしたことにセルフ触発されて、昨夜は久しぶりに竹書房の実話怪談文庫を買って帰った。
神沼三平太さんの単著デビュー作。神沼さんというと「死ぬ。消える。終わる。」(「怖気草」だったはず)という帯文には衝撃を受けたし、書かれる怪談もハードコアでブルータルな印象があったのだけれど、このデビュー作に収められているお話の多くは帯にもある「日常の小さな綻び。幽かな違和感」のような小さいけれどたしかに怪しい体験談。それでも、それらは小さくとも確実にあった、理由や因果もなく、見間違いや勘違いでも片付けられず、なんとも説明することも出来ないような -
Posted by ブクログ
ネタバレなんというか…
本当に人って呪われて死ぬんだな…とか。
幽霊とかそういう目に見えない念で、人を殺せるんだな…とか。
本当に沢山、人が亡くなってるお話が多くて…途中から、レベチな怨霊のオンパレードで正しく生きようと思いました。
たとえば…
「行ってはいけない」とか「曰くがあります」とか。
何か祀られていたり、念を残してしまっている場所(事故物件とか)や空間は、本当にリスペクトがあったとしても、そんなの相手には伝わらないかも知れないし。
そもそも、その相手が別にリスペクトしてくれとか言ってないし…、来た時点でアウト的に最悪、命が獲られる可能性が大いにあるので。
読んで聴く以外の接触は改めて止めて -