あらすじ
「あいつ、たった四日で真っ黒に溶けちまいました」
古墳から出てきた勾玉。
盗んだ作業員を襲う恐るべき呪いとは?
「黒汁」より
人柱の家、廃墟の座敷牢、全室事故物件のアパート…
禍々しさが炸裂する最凶怪談!
この世の悍ましきもの、忌まわしきものを限界まで煮詰めた地獄の怪談集。
・顧客の家に突如飾られた油絵。左耳を手で覆う少女の絵だが、以降住人の耳に異変が…「玄関先」
・秘密の地下室があると聞いて忍び込んだ廃墟。隠し階段の奥にあった座敷牢と謎の水場は…「廃墟の地下室」
・民俗学の調査を兼ねて訪れた祖父母の家。妙に冷える畳が気になって調べると裏にびっしりお札が…「お札の部屋」
・建築作業中に発見された古墳。副葬品の勾玉を盗んだ作業員の行く末…「黒汁」
・怪我人が続出する古民家の解体。開かずの間の大黒柱の下には注連縄と骨が…「贄の柱」
他、抗えぬ負の魔力に酔いしれたし。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
長い実話怪談も好きだ。
今回興味惹かれたのは『デザイナーズマンション』『黒汁』『訳ありの家』『石頭の土地』『山神』『新築物件』『三周目の事故物件』『あとがき』
特に『石頭の土地』はお地蔵さんの頭だけがたくさん並んでいる。石って怖いなと昔から思っていてそれは命があるものな気がするからかも。お地蔵さまも元は石なわけでそれがワタシには畏怖につながるなと思った。『新築物件』はホラー小説の『近畿地方のある場所について』と同じにおいがしてる。柿って共通項。あちらは小説だけども。全てが創作じゃないとしたら同じ発生源があるかも。『三周目の事故物件』はめっちゃ面白かった!たとえ不謹慎だとしてもワタシは実話怪談を面白がりたい。お金がないからどこでもいいから住むのはやばい物件があるってこと。主人公の川嶋さんは怖すぎて麻痺してるんやと思う。肉片とか絶対ありえないところから覗かれるとか。場所が悪いとしても穢は早々簡単に落ちない気がする。『あとがき』の山の神様のはなしもとても好きでした。
面白かった
「デザイナーズマンション」怪異が起こって引っ越しが頻繁にあるマンション。ここに住み続ける話す手はメンタルがタフすぎる。それで3階に新しい入居者が来たらしいが、怪異のこと話した方がいいか悩んでいる。微妙なところだと思う。伝えたとしても解決方法ないし。どうするべきか。
Posted by ブクログ
なんというか…
本当に人って呪われて死ぬんだな…とか。
幽霊とかそういう目に見えない念で、人を殺せるんだな…とか。
本当に沢山、人が亡くなってるお話が多くて…途中から、レベチな怨霊のオンパレードで正しく生きようと思いました。
たとえば…
「行ってはいけない」とか「曰くがあります」とか。
何か祀られていたり、念を残してしまっている場所(事故物件とか)や空間は、本当にリスペクトがあったとしても、そんなの相手には伝わらないかも知れないし。
そもそも、その相手が別にリスペクトしてくれとか言ってないし…、来た時点でアウト的に最悪、命が獲られる可能性が大いにあるので。
読んで聴く以外の接触は改めて止めておこうという気持ちを強く持てました。