あらすじ
さくり。ぽとん。
母の首が落ちる。
白装束の首なしは、両肩の間にそれをに載せ、くいくいと…
「首斬りさん」より
一生消えぬ怪の記憶。
一読で伝染する恐怖。
脳にねじ込む地獄の烙印、全18話収録!
幼少期から青年期に遭遇した怪が一生を左右する、烙印のごとき忌み話。
・白装束の首なし女が、寝ている母の首を落としてすげ替える悪夢…「首斬りさん」
・マンションの廊下に出没する黒い玉。ドアの前で止まると住人に不吉なことが…「黒いボール」
・実に顔が浮かぶ柿の木。実をもがれると顔の人物が死ぬというのだが…「柿の木」
・山のあやかしに憑かれた男児。祓い師の大伯母と祈祷小屋に籠った恐怖の4日間…「妖颪」
・母の実家に伝わる謎の棒。家が絶えた元凶だというが…「お守り棒」
・購入した二世帯住宅が建つ土地と嫁の血筋には怖ろしい因果が…「祟る土地」
・北海道で起きた6年にわたる怪事件の一部始終を記録した長編「神居古潭」など全18話収録!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
実話怪談は読んでも書いても障るってツイートを朝に見たんですが、ほんまですかね?
今回も神沼三平太作家の文体が好みすぎました!
『吊り橋』
『黒いボール』
『墓守』
『妖颪』
『柿の木』
『来る人』
『お守り棒』
『Hヶ峰』
『良くない音』
『神居古潭』
が面白く怖くて好みでした。
とくに気になったもの。
『黒いボール』はマンションの廊下に転がる黒いボールのはなし。それが前にあった家では死人が出る。死神の徴みたいなもんかな??
『柿の木』も不思議だった。顔が浮かぶ柿がもがれたらその顔の人が死ぬ。
『お守り棒』も変なはなしだった。人が狂う予兆みたいなものってあるんだろうか。
死のまとわりついたはなしが多かったですがめっちゃ読みごたえありました!