坂井豊貴のレビュー一覧

  • 多数決を疑う 社会的選択理論とは何か

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    一見したところでは単純なような多数決みたいな集団での意思決定プロセスに、票の割れに対する脆弱性や、サイクルの発生といった問題があることを教えてくれると。平易な語り口だが、意外と消化するのが難しい

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    2022年10月08日
  • そのビジネス課題、最新の経済学で「すでに解決」しています。

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    題名に対して読者が期待していることが書かれているかと言われたら正直期待外れの内容であった。

    行動経済学の本を読んでる人にとってみればあまり新しい発見はないが、まだその分野の本をあまり読んでない人にとっては部分的に勉強になるところもある。

    とはいえ、最初の1,2章があまりにも内容が薄いので最後まで読まずに売ってしまう人が多い気がした。

    つまんで読むなら、FSP-Dモデルと顧客管理に関する部分だけ、他は人によっては読まなくてもいい内容。

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    2022年07月16日
  • 多数決を疑う 社会的選択理論とは何か

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    多数決は現代において物事を決めるには最良のシステムだというのは常識化しているが、それに疑問符を投げかけている本。
    今の日本を見ていると、現行の選挙システムではたして民意を反映させているのだろうか、と疑問が残る。一人一票ではなく、第一希望3点、第二希望に2点、第3希望に1点としたボルダルールは良い投票システムかもしれない。

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    2022年07月06日
  • 暗号通貨VS.国家 ビットコインは終わらない

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    刺激的なタイトル「暗号通貨 vs 国家」の意味が朧げながら理解できるようになります。
    わかり易く纏められています。でも、ほんの入り口。

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    2021年05月04日
  • メカニズムデザインで勝つ ミクロ経済学のビジネス活用

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    財の効率的な配分を目的としたオークション、マッチングなど制度設計理論であるメカニズムデザイン(マーケットデザインという呼称もな配分を目的としたオークション、マッチングなど制度設計理論であるメカニズムデザイン(この分野はマーケットデザインとも呼ばれ学問的な違いはあるのだろうが、ほぼ近似した内容であると理解している)。

    本書はその分野の研究者である著者と、不動産売買オークションビジネスを長年手掛けているデューデリ&ディール社が共催するオークション・ラボという勉強会の模様を書籍化した一冊であり、メカニカルデザインという学問をどうビジネスに活用するかというヒントに満ちている。

    実際の理論を知ろうと

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    2020年09月22日
  • ミクロ経済学入門の入門

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    数式をつかわず、グラフなどの図によってミクロ経済学の初歩を解説している本です。

    いわゆるミクロ経済学の入門書の構成とはちがった内容になっていますが、数式をつかわずに説明できるところに絞って、わかりやすい解説を試みたところに著者の工夫があるように感じられました。本書でミクロ経済学の概要をつかむことはできませんが、ミクロ経済学に苦手意識をもっている読者に興味をいだかせることが本書の目的だとするならば、その目的は十分に果たされていると思います。

    また、ゲーム理論的な説明が随所に取り入れられているのも特色です。もっとも、まとまった解説にはなっておらず、断片的な説明がそのつど出てくるので、べつの書き

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    2020年01月08日
  • 大人のための社会科--未来を語るために

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    仕事関係のとあるきっかけで手に取った本。

    社会科って実用的なイメージだったけど、社会科学となるとまた違った効用があるんだな、と知ることが出来た。

    身の回りのことを分析して、自覚して、
    「これは出来ている」「これはまだ出来ていないから、このあとどうしちゃおう」
    と将来を楽しみにするのが、役立て方の一つということかな。

    来てない未来を楽しみにするためには、それだけの能力がないといけないと思う(先天的に楽天的な人は別として)。
    その能力は、考える力だったり、考えるための材料を集める力だったり、集めた材料を編集する力なんだろう。

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    2019年12月23日
  • ミクロ経済学入門の入門

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    本当に入門の入門でした。経済学は数学であると思うので、図やグラフだけでなく、次に「入門」を書かれる際には、数学でざっくり説明したものを期待します。お父様がペプシしか飲まないということしか残らなかったので、この評価です。

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    2019年07月12日
  • 暗号通貨VS.国家 ビットコインは終わらない

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    暗号通貨やブロックチェーンなどの話を、抵抗なくサラーっと読めて、スッと理解できる。それと同時に、参考文献を丁寧にあげていて、情報の正確性にも万全を期そうとしているのが窺えて信頼できる。

    暗号通貨周りって結構複雑なはずなのに、それをこんなに読みやすく書くというのは大変なことだと思う。
    個人的には、よくわからなかったリップルやイーサリアムについて理解が進んだのが収穫だった。

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    2019年03月21日
  • 暗号通貨VS.国家 ビットコインは終わらない

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    まえがきと1章、2章あたりは筆者の興奮度合いが伝わってきて面白かった。ただ3章以降はほぼ知っていることばかりだったので、ちょっと残念。
    今現在モヤモヤしていて、これからビットコイン・暗号通貨について詳しく知っていきたいという人にはオススメ出来る。

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    2019年03月20日
  • 大人のための社会科--未来を語るために

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    『運動が起き、それが広がるためには、「参加者の間で何らかの価値が共有されていること」そして「その価値が相手にも共有されていると考えていること」が必要』

    相手にも共有されていると考えていること、これが難しい。運動まで行かなくても、仕事の部下と上司の関係でも同じことがいえるんじゃないだろうか。多様な価値があると考えることのできる経験と想像力と余裕が必要だと思う。


    『事実の認識問題は、「出来事レベルでの認識の共有に失敗」と「解釈レベルでの認識の亀裂」がある』

    出来事レベルでの認識の共有は日常でもよくある。それをなくすために丁寧にこまめに伝えようとするとそれはそれでくどい(笑)
    でも、仕事

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    2018年10月28日
  • 大人のための社会科--未来を語るために

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    全体としての問いかけにはすごく共感できるものがあるが、いかんせん学者さんなのでソリューションがぼやっとしている感は否めない。また、章ごとに質が異なっていて、身近に感じるもの感じないもの、抽象的なもの具体的なもの、賛同できるものできないものとバラついている。勉強になったところもあるので、気持ち的には星3つ強です。

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    2018年10月21日
  • 大人のための社会科--未来を語るために

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    大学教授等の専門家が、現代社会での事柄について、上から目線で述べたもの。本書作成の発想はとても良いと思うが、共著となっているので章によって、質にばらつきがあり、感動的な内容がある一方、読むに堪えない稚拙な部分もある。特に松沢氏の意見は、左翼的で賛同しかねる箇所が多く、また下から目線で本書作成方針に反すると思う。
    「シェアリングが広まれば、人生の生活水準は上がりますが、GDPは上がりません。物を大切に使うことや、再利用に努めることも、やはりGDPを上げません。エコロジカルな暮らし方はGDPの上昇には結びつきにくい傾向があります」p15
    「(勤労)まじめに労働にいそしむことを大切にする考え方は、

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    2018年10月21日
  • 「決め方」の経済学

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    多数決は、一見公平のように見えて、実は公平でない。
    「決め方で歴史が変わる」ことはあり、あの大統領選挙ももしかしたら・・・。

    様々な事例を交え、「決め方」の重要性を説いてくれる一冊。

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    2018年10月11日
  • 大人のための社会科--未来を語るために

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    高校生でも十分に読める易しい語り口で、論点がすっきりと整理されている本。学問を通じて「世の中をちょっとでもましなものにしたい」という思いが前面に表れていて、好感が持てる。
    表紙もgood。

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    2018年09月13日
  • ミクロ経済学入門の入門

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    所得が増えたとき消費が増えるものを上級財、反対を下級財。
    ベルトラン価格競争=2つの企業が価格を選べる状態=ベルトラン寡占市場では限界値になるまで競争が続く。
    ギッフェン財=価格が上がると需要が増すもの。貧しい地域の必需品がそうなることがある。

    ネットワーク外部性=利用者が多ければ価値が多くなること。
    ナッシュ均衡=自分が行動を変えると損をする状態。膠着状態。必ずしも双方にとっていいとは限らない。
    パレード優位=双方にとって一番いいナッシュ均衡状態。

    参入の阻止=価格をある程度抑えることで独占企業が他社の参入を防ぐこと。スタンウエイの松尾楽器商会は独占でも値上げできない(並行輸入されるから

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    2018年07月11日
  • 大人のための社会科--未来を語るために

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    日本の社会を、12のキーワードの切り口から、社会科学の手法により考察、分析している。ポストGNP、多数決の基準の取り方で変わる結果は考えさせられる。本書でも述べられているが、近代を主導する理念が、進歩から希望に変わり、未来への思考が楽観的から懐疑的に変わりつつある意見は一聴に値する。

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    2018年05月15日
  • 大人のための社会科--未来を語るために

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    20180503 自分なりに今の政治にモヤモヤした気持ちを持っていた。そんな時にこの本を見かけた。そうだ、基本を理解していないから答が出てこないんだとの思いで読み始めた。各担当者の知識はもちろんだがテーマに発生するだろう疑問に対しての回答もわかりやすい。今をつかむために気になるテーマからでも読む事を勧めます。

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    2018年05月03日
  • 大人のための社会科--未来を語るために

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    現代社会を切り込んでいるように思えて、そうでもない書きっぷり。SEALDSの運動が18歳選挙権を促したように書かれてあるが、そうとは思えない。
    章立てしてあるが、論点がいまいちわからず、読み投げ。

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    2018年04月28日
  • 大人のための社会科--未来を語るために

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    これからの社会をよりよくするためのヒントとして、一人一人が考えていかなければならないテーマを4人の著者が解説した本。取り上げられているテーマは、GDP,勤労、時代の分け方、多数決、社会運動、私、公正、信頼、等々全12項目。
    できるだけ平易に書いてくれているのだとは思うが、それでも筆者にとってはまだ難解な個所が多かった。
    そもそも本書カバーのイラストが田中圭一だったので、内容もそれなりにやわらかいものだと期待してしまったのが間違いだった。田中圭一の作品を知っている人には、カバーイラストは明らかにミスリーディング。
    著者達、あるいは出版社側は確信犯なのか、それとも偶然なのか、田中圭一の起用に至るま

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    2018年01月04日