【感想・ネタバレ】ミクロ経済学入門の入門のレビュー

あらすじ

ミクロ経済学はつまずきの石だ。無差別曲線、限界効用、ナッシュ均衡、……。ミクロの迷宮に落ち込んだら最後、入門書すら歯が立たなくなる。やる気をなくす前に、ともかく読んでほしい「入門の入門」。数式は一切なし。シンプルな図だけで基本を説明する。サクッと読めてきちんとわかる、学び始め、学び直しに最適のテキスト。

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Posted by ブクログ

 本書は、一見するとミクロ経済学の入門書をさらに平易に記述した書籍にみえるかもしれない。だが、読者のことを考えた仕組みが満載である。
 豊富な具体例は、経済学に欠かせない数字をより直接的に想像することを助けてくれる。おそらく、最初のコーラの例で一気に内容に引き込まれた方も多いのではないだろうか。
 また、新書に限らず書籍においてはレイアウトの問題は常に付きまとう。「図1ー1を参照」とあって、その度にページを行ったり来たりするのは本の醍醐味ではあるものの、理解を優先したい場合には少々煩わしい。本書はほぼ全ての参照すべき図や表が、ページをめくることなく見開きで完結する。苦手な概念を理解したいときに、構成面でノーストレスでいられるのは非常に大きい。
 そして、一気に通読できる150ページほどの量ということも苦手な人にとってありがたい要素だろう。
 ミクロ経済学の専門書を紐解く前の入門書としてうってつけだと言える出来である。

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2025年06月21日

Posted by ブクログ

需要曲線と供給曲線の意味が、やっとちゃんとわかったような気がする。全編素晴らしいが、特に1章から4章あたりに感動。

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2022年03月08日

Posted by ブクログ

ミクロ経済学に出てくるフレーズについて、わかりやすく理解できる。自分だけでなく相手などを含めて全体で計算すると、より良い結果になることもある。

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2022年02月16日

Posted by ブクログ

ナッシュ均衡、パーレト優位、ベルトラン寡占市場、クルーノー寡占市場、ブライステーカーなどの経済学の基礎知識が平易に説明されていた。また、ジニ係数の計算の仕方がわかって、学生に自信をもって説明できそうだ。

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2021年04月29日

Posted by ブクログ

ビジネススクールで学んでいた時苦労した科目の一つがミクロ経済学。
入門の入門ぐらいなら理解できるだろと卒業から10年後に買ったもの。読みやすいとは思います。

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2020年10月26日

Posted by ブクログ

数式を使うことなく、分かり易い図を使用した、ミクロ経済学の初歩を簡潔に勉強できる一冊です。本書は、実在する例などを基にして逐一丁寧に説明しているので非常に分かり易いです。その上、全体で150ページという薄さに纏めてあるので、根気がなくても読み通すことができると思います。巻末には、これを契機に分かり易く経済学を勉強できる本の紹介まであるという、至れり尽くせりの一冊です。

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2017年10月12日

Posted by ブクログ

前書きで前提知識がなくてもきちんと基礎が築ける、などと宣言してきっちりそれを果たす坂井先生かっこいい。内容は触れるまでもない。著者買いすべき。

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2017年05月14日

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オーディオブック。図を多用しているため、オーディオで聴くには向かない本だったかも。前半くらいまでしか分からなかった。物理本で見ると分かりやすそう。再読したい。

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2023年11月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ミクロ経済学とゲーム理論はつながっている。
市場の財を巡って、相手の選択と自身の選択を考え、より得するように考えるのがゲーム理論なのだろう。
私自身が今までに知っていたミクロ経済学の知識の確認と、それを応用するゲーム理論との橋渡しになった。

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2021年02月14日

Posted by ブクログ

数式を使わないでミクロ経済学の基本を教える。数式の代わりに図を使っている。図で説明されると、何となくわかった気になるから不思議(苦笑)。無差別曲線、予算額と最適化、需要曲線、供給曲線、市場均衡、外部性、独占と寡占、リスクと保険、公共財、再分配の各章。

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2019年05月30日

Posted by ブクログ

タイトルの通り、経済学を全く知らずとも理解できます。

自由市場ではどのように価格が動いていくのか?寡占とは何か?なぜ公共事業は必要なのか?保険の性質は?

こういったことに興味がある方はおすすめです。
筆者もウリ文句にしていますが、150ページと非常に短いのも良い点だと思います。

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2018年06月23日

Posted by ブクログ

経済学について、このレベルのことすらよく理解していなかったのでちょうど良かった。書いてあることは平易に説明してあるけれど、そもそもそんなに難しい話はしてないと思うし、特にラスト二章の公共財とか再分配とかは、概念の準備、それすらもまだ足りないように感じられた。
経済をろくに学ぼうとしてこなかった自分にはちょうど良かったのだけれど、少しでもかじってみようとしたことがある人にとっては読む価値はないかもしれない。
自分にとっては、知らないことを知れたとともに、キーワードをいくつか拾えたのが良かった。マーケットデザインとか、法哲学とか。
171002

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2017年10月02日

Posted by ブクログ

入門書を読む前に読むと非常に有難い本。ミクロ経済学の概念が分かりやすく説明されている。経済学を学びたい大学一年生に適しているのではないか?
分かりやすい説明には相当苦労したのではないか、と思われる箇所が多々ありました。お疲れ様でした…

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2017年06月05日

Posted by ブクログ

本のタイトル通り、ミクロ経済学の入門の入門にあたる書籍。
冒頭のペプシとコーラの例は、とても分かりやすかったが、終盤になるほど、簡潔な説明となっており、物事のイメージがし難いと感じた。
この本を読んだ後、文末の筆者お薦め書籍を読むと、より理解が進むのかも知れないと感じた。

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2024年04月04日

Posted by ブクログ

例えが身近でわかりやすくておもしろかったです。

ミクロ経済学、身近な例で説明されていて「へえ!なるほど〜」と思ったり、保険や税金、格差問題とこうつながってるんだ!と知ることができたり勉強になったけど、全体的に難しくてきっと半分もきちんと理解できていない気はします。
いろいろな物事や事象に難しい名前がついているのね。

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2024年03月17日

Posted by ブクログ

数式をつかわず、グラフなどの図によってミクロ経済学の初歩を解説している本です。

いわゆるミクロ経済学の入門書の構成とはちがった内容になっていますが、数式をつかわずに説明できるところに絞って、わかりやすい解説を試みたところに著者の工夫があるように感じられました。本書でミクロ経済学の概要をつかむことはできませんが、ミクロ経済学に苦手意識をもっている読者に興味をいだかせることが本書の目的だとするならば、その目的は十分に果たされていると思います。

また、ゲーム理論的な説明が随所に取り入れられているのも特色です。もっとも、まとまった解説にはなっておらず、断片的な説明がそのつど出てくるので、べつの書き方もあったのではないかという気もしますが、これはゲーム理論の初歩を用いた事例が読者の興味を引きやすいのではないかという著者の判断にもとづくものなのかもしれません。

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2020年01月08日

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本当に入門の入門でした。経済学は数学であると思うので、図やグラフだけでなく、次に「入門」を書かれる際には、数学でざっくり説明したものを期待します。お父様がペプシしか飲まないということしか残らなかったので、この評価です。

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2019年07月12日

Posted by ブクログ

所得が増えたとき消費が増えるものを上級財、反対を下級財。
ベルトラン価格競争=2つの企業が価格を選べる状態=ベルトラン寡占市場では限界値になるまで競争が続く。
ギッフェン財=価格が上がると需要が増すもの。貧しい地域の必需品がそうなることがある。

ネットワーク外部性=利用者が多ければ価値が多くなること。
ナッシュ均衡=自分が行動を変えると損をする状態。膠着状態。必ずしも双方にとっていいとは限らない。
パレード優位=双方にとって一番いいナッシュ均衡状態。

参入の阻止=価格をある程度抑えることで独占企業が他社の参入を防ぐこと。スタンウエイの松尾楽器商会は独占でも値上げできない(並行輸入されるから)。
展開形ゲーム=逆向き帰納法で、参入を阻止したほうが利益が上がる。

クルーノー寡占市場=2つの起業が生産量を選べる状態=ナッシュ均衡だがパレード優位ではない状態になりやすい。

条件つき財=保険、たからくじ、馬券など。
期待効用が計算通りには感じられない。
リスク回避的=少額でも確実に得られるお金を好む。

逆選択=中古車市場など=情報の非対称性。情報公開を義務付けて、保険会社が引き受けをえっらぶことは保険倫理にかかわる難問。この点で全員強制加入の保険に意義がある。

財の4分類=競合的か否か、排除的か否か。
競合的で排除的なものを私的財、どちらでもないものを公共財。
非競合的で排除的であるものはクラブ財=高速道路など。
競合的で非排除的なものは顧問プール財=漁場など。乱獲が起こる。
公共財は自発的供給がされにくい。

所得の再配分の理論的根拠は、公正による正当化(稼いだものは本当に自分だけが稼いだのか)、損得による正当化(万が一稼げなくなった時の保険として)、のふたつが両輪となっている。

相対的貧困ライン=所得分布の真ん中の50%以下の人の数。日本は16.1%。

ミクロ経済学expressway 東洋経済新報社
ミクロ経済学の力 日本評論社
改訂版 経済学で出る数学 日本評論社
ゼミナール ゲーム理論入門 日本経済新聞社

日本財政 転換の指針 岩波新書
社会保障の経済学 日本評論社
オンラインデートで学ぶ経済学 NTT出版
幸せのための経済学 岩波ジュニア新書

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2018年07月11日

Posted by ブクログ

さらっと読んでもなかなか頭に入らないが、これを一字一句精読していけば、本当に基本的なことは十分理解できると思うし、これだけで十分(経済学を学ぶ目的にもよると思うが)とも言えるのではないだろうか。

2回目:印象は変わらず
部分的に前提知識が増えた分理解できたところも増えた気はする。

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2018年03月25日

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