阿古真理のレビュー一覧

  • お金・衣食住・防犯が全てわかる 今さら聞けない ひとり暮らしの超基本

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    1人暮らしや新生活をはじめる人、日頃の家事を効率化したい人におすすめの本。

    読むのにすっごい時間がかかったけど、面白かったし勉強になった!!
    なぜ時間がかかったかと言うと、一つ一つの項目の情報量が多く、読み応えがあったから。
    こんな本が欲しかった!

    個人的に家事の効率化や見直しがしたくて読んでみたのだが、大当たり。
    基本的な生活の知恵が網羅されており、貯蓄の仕方や防犯、害虫対策等、多岐にわたる項目を上手くまとめていて読みやすかった。
    特に掃除洗濯については、自身の知識が浅いことを再認識…。汗
    洋服のお手入れ方法はしっかり覚えておきたい。

    阿古真理先生らしく、本の所々で家事の歴史の変遷を説

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    2025年01月26日
  • 小林カツ代と栗原はるみ―料理研究家とその時代―

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    その時代に活躍した料理研究家から見える、その時代の女性の社会参画や料理の位置付け、各料理研究家の「料理」の捉え方が見えてとても面白かった。料理研究家それぞれのビーフシチューの作り方の比較にもその方の信念や時代が現れていてまた面白い。

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    2024年10月09日
  • 家事は大変って気づきましたか?

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    家事・育児・介護の本当の大変さを説明する本。本書は家事と育児・介護等のケアについて、従来女性が背負わされてきた重荷の大きさを説く。私は母になって以来、こんな風に思う。「女はどんなに体調が悪くても決して休んではいけないが、男は少し疲れたらいつでも休んで良い。」と。「なんでこんなにも身を削って死に物狂いでタダ働きするのが女の役割なんだろう。」と。「私も休んで良い方の性別に生まれたかった。」と。こんな風に私がふつふつと感じる怒りや悲しみや虚しさを、この本は学術的に社会へ問いかけてくれていると思う。

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    2024年06月17日
  • 日本外食全史

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    圧倒的な文献量と外食を軸に和洋中や地域などのジャンルだけではない縦横に広い内容は、ページ数は多いもののとても読みやすくて、どこから読んでもとても興味深い。

    個人的には大阪万博の話や馴染みのある居酒屋やファミレス、チェーン店、中国料理とアジア飯の内容が特に面白かった。
    また、この一冊を読み終わることにさらに読みたい書籍が山程増えてしまうのは嬉しい限り。

    あとがきを読んで知ったが、2019年6月から開始してこの量で出版されているのが、実は何気にとても凄いのではないかと思う。

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    2024年06月12日
  • 家事は大変って気づきましたか?

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    ネタバレ

    家事に対する人々の意識の変遷に着目して書かれた作品。
    ジェンダー観にはじまり、コロナ禍での家事に対する関わり方、丁寧な暮らしについて、過去の家事負担が現代機器によってどう変わったかなど、丁寧に説明されている。

    個人的に土井先生の本に対しての着眼点にはっとさせられた。自分には無かった発想なので読んでいて小気味よい。
    便利すぎる家電や設備によって我々は退化しているのではないか、との指摘も新しい。不便さにメリットを見出すのもまた一興だし、便利さに振り回される感覚はきっと自分がより歳をとった時に肌身に感じるのではないだろうか。
    また、家事を愛情表現と考える人は家事を人任せにして愛情を受ける側、とする

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    2024年02月01日
  • 何が食べたいの、日本人? 平成・令和食ブーム総ざらい(インターナショナル新書)

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    食のトレンドを平成から令和(2020)にかけて読みといていく良書。
    非常に面白かった。

    個人的にグルメ漫画や食をテーマにしたドラマをよく見るが、本書ではその観点も触れており、『孤独のグルメ』や『美味しんぼ』などを読みたくなった。
    食のブームを主にとりあげているのだが、「こんなブームあったな!」とか「そういえばこの時期よく食べたなぁ」と思うものが満載。例としては高級食パンやマカロン、唐揚げなど。
    読んでいて当時の背景やなぜ流行ったのかが見えてきて、読みごたえがあった。
    メディア以外にも食の流れとしてクックパッドやインスタ映え、料理男子など食にまつわるブームについても言及している。
    個人的に「日

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    2023年12月16日
  • 家事は大変って気づきましたか?

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    今年のベスト5の中に間違いなく入る一冊。自分は男とか女とかあまり性差を感じずに生きてきたつもりだったんだけど、社会人になって、結婚して、子供が産まれて、というライフサイクルの中で感じていた違和感の正体が見事に言語化されていて衝撃の連続だった。いろんな女性の中に無意識のレベルでまさに社会制度として組み込まれてきた今の立ち位置。世代で話が全く通じなくなる仕組みもよく分かる。自分の中のフェミニズムが呼び覚まされてしまったのか、射精責任とか、妾と妻のフェミニズムとかいろんな本を読み漁っているところ。

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    2023年08月13日
  • 小林カツ代と栗原はるみ―料理研究家とその時代―

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    この本に出てくる料理家は有名人ばかりなので知っている。
    どの時代のどの料理家にも思いがあり、学ぶべき事がたくさんある。
    久しぶりに料理がしたくなってきた。

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    2023年04月10日
  • 家事は大変って気づきましたか?

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    産休取ってからずっと考えてたことを言葉にしてくれた本。まず、子供産んで休まなきゃならなくて、でもお金かかるのに、産んですぐだから長時間働けないから給料下がった時。こういう時、守ってくれるのが会社じゃないんかーい、と思った。
    私が働いて利益を出してる会社って、何者?と。会社が潰れても、儲かっても血は流れない。働く人が流すだけ。
    ケアの時間を取らざるを得ない産婦を、金にならないからと給料減らす。資本主義では当たり前だが、なら、国が守らなきゃ。
    私はいくらお金があれば「いいよ」と言うのか。疑問だわー
    私はいくらでも欲しい、と言ってしまう。不安だから、自分も子供も。
    ケアの資本主義の中での価値を高める

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    2023年01月22日
  • 何が食べたいの、日本人? 平成・令和食ブーム総ざらい(インターナショナル新書)

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    色々なトレンドの由来、動きが知れて素直に学びになった!生きるために食べる、食べるために生きる、どちらにせよ食を大事にするなら目を向けないといけない面が多くある

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    2022年07月20日
  • 日本外食全史

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    もう、お腹いっぱい。読んでも読んでも終わらない、日本の外食を創った人列伝です。料理人満漢全席。レストラン曼荼羅。でも、一番すごいのは外食にまつわる本の網羅性かも。著者本人の食事体験も語られますが、それは味付けぐらいなもので基本は先人たちが書いてきた本から料理人たちの人生模様を抜き書きして一覧にしているところ。スターシェフもいれば名もなき偉人もいて、そのそれぞれが自分がどんな料理を顧客に提供しようとしてきたのか、という格闘の個人史であるのです。「食」という感覚的な体験を「本」という文献で構築する、という手法に敬服しました。表紙のオムライスのおいしそうなサンプルに惹かれページを開きましたが中身は超

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    2021年07月11日
  • 日本外食全史

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    日本における外食の歴史を網羅。
    それは食の歴史でもあり、料理人たちの奮闘の道のりでもある。
    プロローグ 「食は関西にあり」。大阪・神戸うまいもの旅
    第一部 日本の外食文化はどう変わったか
      第一章 ドラマに情報誌、メディアの力
      第二章 外食50年  第三章 ローカルグルメのお楽しみ
    第二部 外食はいつから始まり、どこへ向かうのか
      第一章 和食と日本料理  第二章 和食になった肉料理
      第三章 私たちの洋食文化
      第四章 シェフたちの西洋料理
      第五章 中国料理とアジア飯
    エピローグ コロナの後に
    主要参考文献、索引(主に人名と店名)有り。
    多くの資料から抽出した、日本における外

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    2021年06月26日
  • 日本外食全史

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    外食の歴史は古いです。

    しかし日本人総グルメ化し、産業となった外食
    の歴史は、ここ50年くらいしかない、という
    説に異論を唱える人はいないでしょう。

    では50年前に何があったのでしょうか。
    そう大阪万博です。

    この大阪万博で、現在のロイヤルホストの前身
    であるいわゆるファミリーレストラン、ファー
    ストフードなど、日本人にとって「未知」の味
    が登場しました。

    そこから数多くの「ブーム」を経ながら現在の
    外食産業にたどり着いています。

    この本ではその外食産業の全てを扱っていると
    言っていいです。

    現代の日本では、あらゆる料理を外食すること
    ができますが、本当にその全ての料理の外食に

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    2021年06月21日
  • 母と娘はなぜ対立するのか ──女性をとりまく家族と社会

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    知りたいことが全て言葉にされていたような感覚。読んでいて自分と重ねて気持ちが重くなることもあったけど、きっと知っておいた方がいいこと。

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    2021年02月18日
  • 母と娘はなぜ対立するのか ──女性をとりまく家族と社会

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    ネタバレ

    フェミニズム論、なのだけれど。おそらく、社会ごとにどこを抑圧して成り立つかのくせみたいなものがあって、それが家庭の女性なんだろうな。どうやってうまくこの社会で生きていくか、あるいはどう外すかを考えるのに、とても分かりやすい。

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    2020年07月13日
  • 小林カツ代と栗原はるみ―料理研究家とその時代―

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    小林カツ代と栗原はるみ 料理研究家とその時代。阿古真理先生の著書。昔は料理研究家といえば女性で、女性の料理研究家が女性のために料理を教えていた時代。今は男性の料理研究家がとても増えて、男性の料理研究家が男性のために料理を教えることも増えている。料理は女性がするべきもので料理下手な女性は女性失格、そんな時代遅れの既成概念が変わりつつあるのは素晴らしいこと。そして料理上手な男性が魅力的な存在とされているのも素晴らしいことだと思います。

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    2019年01月13日
  • なぜ日本のフランスパンは世界一になったのか パンと日本人の150年

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    なぜ日本のフランスパンは世界一になったのか パンと日本人の150年。阿古真理先生の著書。日本のパンの歴史なんて考えたこともなかったけれど、それがわかりやすくわかる良書。私はパンが大好き。自分が大好きでよく食べている食べ物の歴史くらいは理解しておいたほうが良いかもと改めて思いました。

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    2019年01月13日
  • 料理は女の義務ですか(新潮新書)

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    料理は女の義務ですか。阿古真理先生の著書。料理が女性の義務であった時代はとっくの昔に終わっています。女性の社会進出が進んでいる今の時代で女性が料理下手、料理苦手であっても恥じることはないし、非難される理由もありません。それに料理は男性も女性も義務感でするものでなく、料理をしたいと思う人が前向きな気持ちで楽しくすればいいもの。

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    2019年01月13日
  • 料理は女の義務ですか(新潮新書)

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    書名に心のなかを見透かされたような気がして、ドキっとしながら手に取る。

    本書は、作家であり生活史研究家である著者が、家庭料理を主に女性がどのように担ってきたか、歴史をふまえながら論じた本である。
    史実やインタビュー、文献引用が非常に充実している。
    冷静で淡々とした語り口も良い。
    特定の価値観や主義主張を押しつけるようなことがほとんどないので、落ち着いて読め、一冊を閉じるころには、現代の食卓がいかに複雑な歴史と価値観が混在する結果になっているかが、自然と頭に入るようになっている。

    読みながら、ふと今の私が生きる社会って、料理に対する「こうあるべき」や「こうしたら良い」という情報は溢れる一方で

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    2018年01月28日
  • なぜ日本のフランスパンは世界一になったのか パンと日本人の150年

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    ‪日本の食文化におけるパンの歴史を紐解いた一冊。パンこそ純粋な洋食と思っていたのであれほど和食化が進んでいたとは驚いた。あんパンの皮の柔らかさに着目した考察やカレーパンのような具材を包むパンが日本で誕生した背景など目から鱗の内容ばかりで知識欲(と食欲)を刺激されまくりでした。‬

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    2016年12月07日