阿古真理のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1人暮らしや新生活をはじめる人、日頃の家事を効率化したい人におすすめの本。
読むのにすっごい時間がかかったけど、面白かったし勉強になった!!
なぜ時間がかかったかと言うと、一つ一つの項目の情報量が多く、読み応えがあったから。
こんな本が欲しかった!
個人的に家事の効率化や見直しがしたくて読んでみたのだが、大当たり。
基本的な生活の知恵が網羅されており、貯蓄の仕方や防犯、害虫対策等、多岐にわたる項目を上手くまとめていて読みやすかった。
特に掃除洗濯については、自身の知識が浅いことを再認識…。汗
洋服のお手入れ方法はしっかり覚えておきたい。
阿古真理先生らしく、本の所々で家事の歴史の変遷を説 -
Posted by ブクログ
ネタバレ家事に対する人々の意識の変遷に着目して書かれた作品。
ジェンダー観にはじまり、コロナ禍での家事に対する関わり方、丁寧な暮らしについて、過去の家事負担が現代機器によってどう変わったかなど、丁寧に説明されている。
個人的に土井先生の本に対しての着眼点にはっとさせられた。自分には無かった発想なので読んでいて小気味よい。
便利すぎる家電や設備によって我々は退化しているのではないか、との指摘も新しい。不便さにメリットを見出すのもまた一興だし、便利さに振り回される感覚はきっと自分がより歳をとった時に肌身に感じるのではないだろうか。
また、家事を愛情表現と考える人は家事を人任せにして愛情を受ける側、とする -
Posted by ブクログ
食のトレンドを平成から令和(2020)にかけて読みといていく良書。
非常に面白かった。
個人的にグルメ漫画や食をテーマにしたドラマをよく見るが、本書ではその観点も触れており、『孤独のグルメ』や『美味しんぼ』などを読みたくなった。
食のブームを主にとりあげているのだが、「こんなブームあったな!」とか「そういえばこの時期よく食べたなぁ」と思うものが満載。例としては高級食パンやマカロン、唐揚げなど。
読んでいて当時の背景やなぜ流行ったのかが見えてきて、読みごたえがあった。
メディア以外にも食の流れとしてクックパッドやインスタ映え、料理男子など食にまつわるブームについても言及している。
個人的に「日 -
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産休取ってからずっと考えてたことを言葉にしてくれた本。まず、子供産んで休まなきゃならなくて、でもお金かかるのに、産んですぐだから長時間働けないから給料下がった時。こういう時、守ってくれるのが会社じゃないんかーい、と思った。
私が働いて利益を出してる会社って、何者?と。会社が潰れても、儲かっても血は流れない。働く人が流すだけ。
ケアの時間を取らざるを得ない産婦を、金にならないからと給料減らす。資本主義では当たり前だが、なら、国が守らなきゃ。
私はいくらお金があれば「いいよ」と言うのか。疑問だわー
私はいくらでも欲しい、と言ってしまう。不安だから、自分も子供も。
ケアの資本主義の中での価値を高める -
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もう、お腹いっぱい。読んでも読んでも終わらない、日本の外食を創った人列伝です。料理人満漢全席。レストラン曼荼羅。でも、一番すごいのは外食にまつわる本の網羅性かも。著者本人の食事体験も語られますが、それは味付けぐらいなもので基本は先人たちが書いてきた本から料理人たちの人生模様を抜き書きして一覧にしているところ。スターシェフもいれば名もなき偉人もいて、そのそれぞれが自分がどんな料理を顧客に提供しようとしてきたのか、という格闘の個人史であるのです。「食」という感覚的な体験を「本」という文献で構築する、という手法に敬服しました。表紙のオムライスのおいしそうなサンプルに惹かれページを開きましたが中身は超
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日本における外食の歴史を網羅。
それは食の歴史でもあり、料理人たちの奮闘の道のりでもある。
プロローグ 「食は関西にあり」。大阪・神戸うまいもの旅
第一部 日本の外食文化はどう変わったか
第一章 ドラマに情報誌、メディアの力
第二章 外食50年 第三章 ローカルグルメのお楽しみ
第二部 外食はいつから始まり、どこへ向かうのか
第一章 和食と日本料理 第二章 和食になった肉料理
第三章 私たちの洋食文化
第四章 シェフたちの西洋料理
第五章 中国料理とアジア飯
エピローグ コロナの後に
主要参考文献、索引(主に人名と店名)有り。
多くの資料から抽出した、日本における外 -
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外食の歴史は古いです。
しかし日本人総グルメ化し、産業となった外食
の歴史は、ここ50年くらいしかない、という
説に異論を唱える人はいないでしょう。
では50年前に何があったのでしょうか。
そう大阪万博です。
この大阪万博で、現在のロイヤルホストの前身
であるいわゆるファミリーレストラン、ファー
ストフードなど、日本人にとって「未知」の味
が登場しました。
そこから数多くの「ブーム」を経ながら現在の
外食産業にたどり着いています。
この本ではその外食産業の全てを扱っていると
言っていいです。
現代の日本では、あらゆる料理を外食すること
ができますが、本当にその全ての料理の外食に
お -
Posted by ブクログ
書名に心のなかを見透かされたような気がして、ドキっとしながら手に取る。
本書は、作家であり生活史研究家である著者が、家庭料理を主に女性がどのように担ってきたか、歴史をふまえながら論じた本である。
史実やインタビュー、文献引用が非常に充実している。
冷静で淡々とした語り口も良い。
特定の価値観や主義主張を押しつけるようなことがほとんどないので、落ち着いて読め、一冊を閉じるころには、現代の食卓がいかに複雑な歴史と価値観が混在する結果になっているかが、自然と頭に入るようになっている。
読みながら、ふと今の私が生きる社会って、料理に対する「こうあるべき」や「こうしたら良い」という情報は溢れる一方で