甲斐谷忍のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
非常に面白い作品ではあるが、設定にはいささか無理がある。本作の醍醐味は、野球を舞台にした高度な心理戦にある。草野球の世界であれば成立するかもしれないが、プロの世界において、回転数の異なるストレートを投げ分けるだけで、あれほど打者を翻弄できるものなのか。野球の技術的な側面を考えると、さすがに疑問。
こうした設定上の飛躍は、作品に何を期待するかによって評価が分かれるだろう。例えば『ムダヅモ無き改革』とか『地獄甲子園』のように、荒唐無稽な設定そのものが作品のアイデンティティとなっている場合、現実との乖離はむしろ魅力として機能する。しかし、その飛躍が作品世界の中でどこまで許容されるかは、結局のところ読者の期待値に委ねられている面が大きい。
残念ながら、私自身は、本作に対して心理戦の面白さだけでなく、ある程度のリアリティも期待してしまった。その意味で、作品が提示する世界観と自分が求めていたものとの間に乖離が生じてしまったのだと思う。
とはいえ、たった一種類の球、ストレートという題材を軸に、ここまで豊かな駆け引きと物語を構築した作者の手腕には、率直に脱帽する。設定に対する違和感を覚えながらも、先を読ませる力があることは間違いない。作品のリアリティには疑問が残る一方、その制約の中からこれほどの物語を生み出した創造力は、素直に評価したい。
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匿名
ネタバレ 無料版購入済みある日一億円とともにライアーゲームにエントリーという手紙が届き突然謎のゲームに参加することになった主人公
そして即騙されて一億円取られる主人公
まず一億円を取り返すことができるのか!
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無料版購入済み
穴が多い
2005年から2015年まで連載され、当時の「ヤングジャンプ」の主力作品の1つだったと言える作品。
ドラマ化・映画化もされ、かなり有名な作品ともいえると思う。
今回無料で初めて9巻まで一気に読んでみたが…いろいろ甘くてガッカリ。
基本は「カイジ」のように不条理なゲームに巻き込まれるという内容で、この手のジャンルの作品は他にも多い。
シンプルながらも奥の深いゲーム、その心理戦がウリではあるのだけど、穴がたくさんあり、「そうはならんだろ」的な面が多く見られた。
特に第三戦「密輸ゲーム」と第四戦「パンデミックゲーム」でそれが顕著。
攻略法や展開に違和感があると一気にツマラナクなるのがこの手の作品。
これはガッカリ。
また、負けると莫大な借金を背負う点やその場合命の保証もない点、ゲームを容易に抜けられない点など怖そうな描写もあるが、直接的には平和な展開。
これならむしろ「DEATH NOTE」の方がよほどシビアで、少年誌でやってもいい内容ではないかと思う。
絵も少年誌向けっぽいし。
独特の味のある絵は嫌いではないが、きちんと読んでみてちょっとガッカリでした。 -
Posted by ブクログ
甲斐谷忍短編集。
「LIAR GAME root of A」「ナインダーツ」「サンソウ」「甲斐谷忍の愛犬物語」「@ラヴァーズ」の5作を収録。「サンソウ」が2話あるので5作6話です。
「サンソウ」は連載を意識していたのだろうな、と思いますね。究極の占いで、津々浦々数々の事件を解決してゆく、みたいな。水戸黄門的な感じ。
甲斐谷忍は好きな作家さんです。「LIAR GAME」や「ONE OUTS」のような奇想天外どんでん返しの心地良さが好き。一番は「翠山ポリスギャング」だったりしますが。なんのかんのといいながら、勧善懲悪の路線は踏み外さないのがいいですね。
やはり、悪者が懲らしめられる展開というのは、王道でありますから。少年漫画的ヒーローではないけども、主人公にはヒーローの要素入れていると思います。偽悪ぶるので。ぱっと見は違いますが。
そういう点で「ナインダーツ」が好きでした。 -
Posted by ブクログ
加茂教授の講義テーマ、今回は今までよりもだいぶ規模が大きくなって、地方自治体事業の「不正なカネの流れ」。
自治体事業、全部が全部こうじゃないんだろうけど「何でこんなアホな事業に税金使ってくれてんねん!」となるのはこういう事情なのかと漫画相手に割と素で不愉快になりました。
また、コンサルの黒川とやらが、絶妙に腹のたつ顔(というか髪型)してるんだよね〜。
巻の最後は、真面目に地方創生に取り組む丹藤さんのプレゼンに、その黒川が「このプランには穴がある…」とニヤニヤする場面で終わり。
いつも完璧な加茂教授の策にどんな穴があるのか気にはなるけど、最後にはズルい奴らは全員ギャフンと言わされると信じて、7巻を待ちたいと思います。