甲斐谷忍のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
秋山みたいに詐欺グループを相手に詐欺をはたらいて壊滅状態にもっていくとか、詐欺師を喰う詐欺師「クロサギ」とか、これもマンガですが、そういうのが現実にいるのかが最近知りたくてしょうがありません。秋山がライアーゲームをどう制していくのかも気になるところですが、でもそんなことよりも、なんというかもう言ってしまいますと、秋山と神崎直の仲をもっと進展させてラブ度を増してほしいです。こんなマンガの趣旨から著しくはずれたことを求めているのは私だけかと思っていたら、秋山×直のカップリングはネット上でもけっこう人気があるようです。8巻ではフクナガの秋山に対する恋心が明らかになると同時に、直の秋山に対する気持ち
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Posted by ブクログ
丁寧であちこちに伏線をちりばめたサスペンスフルな長編心理戦は『LIAR GAME』で、こちらはもっとコンパクトな短編連作形式で頭の体操的推理もの、と棲み分けしているみたい。この片方だけで確実に大変なジャンルを両立していることがまず凄い。
こういうジャンルだとどうしても小粒なイメージになってしまうのはいたしかたないところとして(まして作者は同時に長編も書いてるわけだしねー)、サクサクとテンポよく謎の提示→読者のシンキングタイム→推理コーナー→人情落ちのエピローグときれいにまとめあげる手腕はさすが。
この手の頭の体操的推理ものはあえて情を介さずソリッドに話を進めて目の覚める推理でオチとなす(もっ -
Posted by ブクログ
ソリッドな推理・トリックと人情話が同居する(特に近作の『小田霧響子の嘘』がその傾向が強い)奇妙と言えば奇妙な作風の作者が、そのあたりの差別化をしたり逆に境界をあいまいにしたり、独特の味をいっそう浮き彫りにしたような短編集。
表題作の『LIAR GAME』前日譚などは、本編が次第に人の心を重視していく構成になってきたのと同期するように「あの」秋山のソリッドな推理から人情話に収束していくあたり興味深い。
『サンソウ』の全知でありながら全能ではないために、最良の結末を得るためにはまだるっこしい手段をとらざるを得ない、という主人公の能力設定が面白かった。未来予知系のキャラってたいていサポート役で主役 -
Posted by ブクログ
話し自体は前作に引き続き面白かったです。Xは「この人だろうな」ってすぐ解ると思うけど、その後の展開にも捻りを銜えてあったし。どうも私は余裕たっぷりの片方が人を騙す悪人をあざ笑いながらけちょんけちょんにするという展開が大好きらしい(…)ただ、直ちゃんがちょっと…。「天然素直馬鹿正直な女の子に凄腕の元・詐欺師が振り回される」っていう二人の関係が凄く気に入っていたのですが、あまりにも直ちゃんが秋山さんに頼りすぎかと思います。何かあったらすぐに「秋山さん助けてっ!!!」って…。そりゃあ普通の人間ならこうなるのは当然なんでしょうけど、頼りきるんじゃなくてもうちょっと色々考えて欲しいというか…。とか文句つ