あらすじ
そこのアナタ、カモられてませんか――? 「カモリズム経済理論」が世界的に評価されている天才経済学者・加茂洋平。“フィールドワーク”と称して様々な姿に成りすます「変人」だが、経済弱者が搾取され、騙される社会で、自らの経済理論を実践し、ペテン強者たちに毒を喰らわせる――!!
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Posted by ブクログ
めちゃくちゃおもしろい。
悪徳詐欺師を“研究対象”と称して逆にカモにする、風変わりな天才経済学者。
心理学や経済学の知識を軽やかに織り込む、令和の勧善懲悪モノだ。
扱うテーマはマルチ商法や投資詐欺にとどまらず、闇バイト、地域創生、大学再建まで多岐にわたる。
信じられないほどの資金力を持つ加茂教授は、時に常人には考えられないような手を打つこともあり、予想だにしない展開が続くのも魅力の一つ。
「この国にヒトを見ている政治家は何人いるんだろう」という刺すような一言や、敵が味方に転じてさらなる強敵を討つ展開など、胸が熱くなる場面も多い。
知的好奇心を失った学生のエピソードはあまりに解像度が高く、身につまされる。
特にナッジなど、栄養学でも注目される行動経済学の理論が多く登場し、知っていて損はない知識ばかり。
経済学を楽しくマンガで学べる一冊としておすすめ!
とてもためになります。
結構以前の話ですが、新聞に原案と作画の方のインタビューが載っていました。それを見てこの漫画に興味をもったのですが、「内容がえぐすぎるのでは?」とも思い、スルーしていました。読んでみると、笑いの要素もあり、行動経済学の知見も得られる良作でした。
加茂教授の魅力がとにかくすごい。お金を利用した詐欺を見抜いて出し抜く手腕が読んでいてとにかく痛快です。本当に経済の理論を使ってもくれるので、少しだけ勉強できた気にもなれるところも個人的に高評価ですw
匿名
すごく楽しい
経済って文字がつくだけで少し逃げ腰の私でも読んでいてすごく楽しいです
経済学というよりかは人間の行動の癖や特徴から「カモられる」仕組みを説いていて
最後はトリッキーでガツンといくのでスッキリします
そして毎回の休講のテーマもおもしろいです
非常に興味深く読ませていただきました。
経済学というと金儲けの学問の印象が強かったのですが、
この漫画を読んで勉強になりました。
フィクションなのに実際にどこかで起きているリアリティ。
面白いけど勉強になる
行動経済学と言うのは聞いた事があったけど、それを発展(?)させて、カモリズムとした作者に驚きですねえ。ホント、ここに書かれている事はいろいろ知っておくべき事が多いです
鴨が葱を背負って来る
経済学は人の学問という言葉が衝撃的でした。
鴨が背負って来るネギに毒が入っていたらどうなるのか……
続きも楽しみです。
カモる
カモるにismをつけてカモリズムかぁ。加茂教授の論理なのでカモイズムでしょうと思いながら読んでました。
変人だけどかっこいいなぁ。なんといってもセレブだし。詐欺師などが大きければ大きいほど面白くなりそうですね。
あなたもカモられないように
世の中には、悪意と(希少だけど)善意が存在するのが現実です。あんまり綺麗なお花畑の中ばかりを見ていると、カモにされますよ。
もっともこの作品も2次元だから、そんなにうまくいくわけないだろう、(資産が兆の単位とか、etc)ではありますが、詐欺の仕組みや騙し騙される心理がわかりやすく解説してあって、興味深いんじゃないかな?
もちろん経済学のテキストにはなりません。
面白いから。
匿名
甲斐谷先生の作品と言うことで読みました。
経済学の考え方を新たな面から学べてとても面白いです。
刺激的でためになります。
Posted by ブクログ
詐欺師を騙して金を奪う話、っていうと「クロサギ」みたいな話かな?ってなるけど、「クロサギ」と全然違うのは、経済学をベースとしていること、コロナ禍という時節を取り入れていること、そしてなんといっても「カモのネギに毒があればカモるやつはいなくなるんじゃないか」という壮大な想いが込められていることに感心した。
(と思ったら原作はクロサギと同じ人だったみたい)
特殊詐欺や転売のようなインモラルが当たり前のように蔓延っているこの悲しい現代の日本で、そんな風に考えて行動してる人がいるのかと思うだけでなんか嬉しくなる。
どこまでこのクォリティを保てるか、期待大!!
Posted by ブクログ
娘に薦められ読んだ。
カモリズム…ネーミングはさておき、常日頃実感していたことなので納得してしまった。
子供から大人までゲームや動画で時間やお金を搾取されている感覚。
サービスを提供されそれに対価を払っているとは到底言い難い。
そんな違和感に名前を付けてもらった気がする。
Posted by ブクログ
あの『ライアゲーム』の作者さんの作品です。
『カモリズム経済理論』とは?
・カモリズム経済学とは
・異時点間の選択
・アンカリング効果
・利用可能性ヒューリスティック
・ヒューリスティック実証
少し変わった天才経済学者・加茂 洋平が実践する悪いやつを懲らしめるフィールドワークとは?
詐欺や不正が多いこの世の中、実際この様にカモられる事も多いかも?
十分気を付けたいですね。
フィールドワーク
カモった奴らをカモにして、それを経済学的に説明していて、とてもおもしろかった。正義のためじゃなく学問のためのフィールドワーク扱いなのがいいね。
Posted by ブクログ
【「借金をしちゃう資質」は誰でもみんな持ってる】
「現代経済はカモる者が富み、カモられる者が貧しくなるカモリズム社会である」とマンガに登場する加茂教授は言う。出会う人すべてを疑ってかかれとは思わないけど、残念ながらこの世の中足元を見てくる人は少なくないと思うので、無知であるが故に騙されないよう、自分の身は自分で守るためにもお金に関してはきちんと知識を身に着ける必要があるのだなと痛感させられるマンガだった。経済学は本だと難しくてややこしいので、このようなマンガでわかりやすく理解できるのは非常にありがたい。
Posted by ブクログ
☆3.5 不正から見る悪徳経済
補助的脇役といふ性質上、女子大生がいちいち驚くし、悪事を成敗するのが道楽のこんな教授も実在しないから、実感として「ナニワ金融道」のやうなリアルさはない。それはともかくこのマンガの肝は、人を欺す悪事に焦点を当ててゐることで、事例が細かなのでおもしろい。書いたアンケートも名簿屋に流れて悪用されるから、リスクがあるといふ。知らなかった。
Posted by ブクログ
そこのアナタ、カモられてませんか…?
「カモリズム経済理論」が世界的に評価されている
天才経済学者・加茂洋平。”フィールドワーク”と
少子て様々な姿に成りすます「変人」だが、経済
弱者が搾取され、騙される社会で、自らの経済理論を
実践し、ペテン強者たちに毒を喰らわせる…!!
Posted by ブクログ
甲斐谷忍の新作「カモのネギには毒がある」。
天才経済学者の加茂洋平が、搾取されている経済弱者を自らの経済理論を実践して救済してゆくといったストーリー。救済はあくまでもおまけで、加茂自身は理論実践が第一という感じか。
主人公の加茂洋平が変人で、善悪よりも理論重視という精神なので、単純な勧善懲悪モノではないように思えるけども、勧善懲悪モノです。
原作は「クロサギ」の方だそうです。毒をもって毒を制す、という構図は変わらずですね。
1巻ラストの学長のセリフ「彼にはもっと大きな敵と戦ってもらわなければならない」というのは、国家や世界といったところになるのでしょうか。
いわゆる上級国民の方々を叩きのめす痛快エンタメになってくれることを期待します。