千葉茂樹のレビュー一覧

  • マルセロ・イン・ザ・リアルワールド

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    認知障害をもつマルセロが、夏休みの間だけ父親の弁護士事務所で働くことを通じて、「リアルな世界」で生きることを学んでいくお話。
    「リアルな世界」では当たり前にみんなが使う、表情や、皮肉や、暗黙のルール。マルセロはそう言ったことを理解することができません。なので、1つ1つを「なぜ?」と問うていく、その様子にはっと気づかされることが多い。
    なぜ心が正しいと思うことをしてはいけないのか?自分の家族や立場を守るためなら、正しいことを無視してもいいのか?
    リアルな世界に生きる身としては、何かを守るために正義を曲げることだってあるという言い分に、共感することは容易です。それでも、マルセロの「なぜ?」という問いかけは、忘れてはいけないもののように感じました。
    自分が生きる「リアルな世界」を客観的に見るおもしろさ、そしてマルセロの成長を見守る面白さがつまった1冊。

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    2014年09月14日
  • マルセロ・イン・ザ・リアルワールド

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    アスペルガー症候群に一番近い主人公のマルセロと私は似てる部分が多いので彼に接する人たちの一挙一動に動揺していて、いつもよりも特定の登場人物たちに対して嫌悪感と憎しみを抑えることにかなり苦労しましたが同時に感謝と喜びも一入でした。日本の小説でも漫画でももっと見えない障がいの発達障害について取り上げるのが増えればいいのに。そうすれば自分との共通点と差異を知り理解して心ない言葉も思いも少しは減ってくれると私は信じています。

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    2014年07月02日
  • マルセロ・イン・ザ・リアルワールド

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    人生で最も多感な時期の一夏の経験の物語。

    パターソンという特殊な学校に通い続けることを望み、家の中でもツリーハウスの中で生活しと、マルセロはいわば温室育ちだ。それが、夏休みの職業体験で「リアルワールド」を体験する。

    マルセロは普通とはちょっと違う17歳ではある。どこがどのように違うのかが、自然な話の展開の中に織り込まれている。内なる音楽(インターナル・ミュージック)が聞こえるということ、脳の各部の働き方から、始まって、スケジュールを決めて、そのとおりに行動することを好むこと、人の目を見て話そうとしないことや、一度にたくさんの情報が入ってくると混乱することなど。

    発達煩悩盛りの通常の17歳と異なり、マルセロの心の中は澄み切っている。すべてのことに真摯な態度で向き合う。「たりーから、シカト」といった考えはマルセロにはない。このひたむきさを応援せずにはいられない。マルセロに降りかかる問題に正面から向き合って、どうやって解決していくのか。そうして、マルセロがパターソンで身に付けたソーシャル・スキルを駆使して、リアルワールドを冒険するのを一緒になって体験することになった。

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    2013年06月20日
  • マルセロ・イン・ザ・リアルワールド

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    p190 「急坂」にわざわざ「きゅうざか」とルビが振ってある。一応「大辞泉」を引いたら、やはりこれは「きゅうはん」

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    2013年06月20日
  • 世界ショートセレクション3 ジャック・ロンドン ショートセレクション 世界が若かったころ

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    表題作の「世界が若かったころ」を含む7つの短編集。

    どれも生きるために知恵を絞ったような作品であり、なかでも特に印象に残った2作。
    「キーシュの物語」は、父を亡くした息子が、たった一人で狩りに出てクマを捕らえられるのか…。
    「たき火」は、極寒が伝わってくるほど。犬はどうすればいいのかわかっているのか?と…情景が浮かんでくるほど。


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    2026年09月04日
  • 起業家フェリックスは12歳

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    ビジネスの話から、「別の物語を選ぶことが出来る」という胸に刺さる教訓に出合えると思わなかった 税金やビジネスの印象の話も良かった

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    2026年07月12日
  • 消えたモナ・リザ

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    児童書だけど、大人が読んでも読み応えのあるノンフィクション本。児童書としては中学生以降じゃないと読み進めるのは難しいかなとも思う。

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    2026年04月18日
  • ハックルベリー・フィンの冒険 下

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    これが(白人)アメリカの現実なんでしょう、無邪気な冒険ものとして読むには、当方も多少は知恵がついてしまったかもしれないです。
    色々難しいけれど、これに対して真っ向からJamesみたいな小説が生まれる訳で、それもまたアメリカの現実であり、強さでも。
    ただ問題はそれを受け止める度量に疑いのある人が多くなってきているような、身近なところから世界のどこを見回しても。それは違うということであって欲しいものです。

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    2025年09月18日
  • シートン動物記「オオカミ王ロボ」 8

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    子供の読書感想文の課題図書のため購入。子供が読んだ後、許可を得て読みました。挿絵が勘所を押さえてて子供にも読みやすいようにできてる。
    オオカミの行動が詳細に書かれているし、くどくない。すごくわかりやすくて実話に基づいてることを忘れて読み耽ってしまう。
    最後に写真で実物のブランカとロボを見られるのだけど、ブランカはほんとに真っ白な美人さんやし、ロボは巨大さが伝わる。当時の人はこの狼に対峙してそうとうな恐怖だったろうなぁ。

    さらに、おまけでうさぎの話が入ってるのが可愛かった!これもうさぎの行動や食性なんかがすんなり頭に入ってくる。他の動物たちの話も読んでみたい。

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    2025年08月29日
  • ホッキョククジラのボウ ~200年のたび~

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    200年生きるものもいるというホッキョククジラから見た地球の変化。人間の技術が進むとともに、クジラの環境も変わる。そして、最近の温暖化。地球は、どうなっていくのだろう。今はまだ子どものホッキョククジラが生きる200年後は?

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    2024年10月04日
  • ダーウィンのドラゴン

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    ビーグル号にダーウィンの助手として乗っていたコビントン少年は、ガラパゴス諸島をボートで探検してダーウィンと船に戻る途中、海に落ちてしまったダーウィンを助け自分も海に落ちてしまう。どうにか岩に登ることができたが、ビーグル号も乗ってきたボートも見えなかった。火山島に一人取り残されたコビントンは、巨大なドラゴンを見つけるのだが…。
    コビントンは火山島と卵を守るドラゴンから逃れ、チビドラゴンと他の卵たちとともにビーグル号をめざす。

    実在した人物を借りた冒険ストーリー。後日談も含めて、ドキドキしながら楽しめる。

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    2024年07月26日
  • シートン動物記「オオカミ王ロボ」 8

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    カランポー平原で牛を襲うオオカミのロボをなんとしても捕らえようと、人間達が毒や罠を仕掛ける。でも、知恵深いロボはまったく動じず、人間をあざ笑うかのような行動を繰り返す。そこでシートンは…。「オオカミ王ロボ」の他に「ギザ耳ウサギの冒険」も収録。
    これまで『シートン動物記』を一度も読んだ事がないので、読まず嫌いを克服するため、さっそく読んでみる事にしました。オオカミのストーリーだけでなく、ウサギのストーリーまで読めたので、シートンが残した動物記をもっと読んでみたいと思いました。本当は動物嫌いの私ですが、世界の名作に興味を持っている私としては一度は読んでおきたいと思いました。「10歳までに読みたい世界名作」シリーズをきっかけに、少しずつ読まず嫌いを克服したいと思います。

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    2024年02月12日
  • 起業家フェリックスは12歳

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    面白すぎるビジネス入門物語
    という帯通り
    12歳の好奇心旺盛な男の子、フェリックスが思いついたアイデアがどんどん大人気になり会社をつくるまでに成長する物語

    フェリックス一人で全てをやるのではなく、それぞれ得意領域を持った子たちと集まり、話し合って会社を作っていく

    最後は大きな決断を迫られることになり
    フェリックスも苦しむ場面がある

    想像(妄想)が膨らむと、時として人はありもしない敵に苦しめられる

    子どもたちにも読ませたい

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    2024年02月03日
  • ダーウィンのドラゴン

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    ファンタジーがメインに史実を取り込んだ作品。この作品の場合、空想が先にあります。ダーウィンの『ビーグル号航海記』は愛読者なのでうれしい。

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    2023年09月26日
  • かせい ~ちきゅうの みなさん、ようこそ!~

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    小4女子、宇宙にそれほど興味はないながらも丸いキャラクターがかわいい、といってよく読んでいた。本シリーズの他の本も読みたい、と言うのでキャラクターって大事。

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    2023年07月12日
  • シートン動物記「オオカミ王ロボ」 8

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    教科書に掲載されていたオオカミ王ロボ、改めて読んでみました。単純な動物への愛ではなく尊敬や尊崇を持った観察眼、長く読み継がれるのもしかりと思いました。

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    2019年08月08日
  • 世界ショートセレクション3 ジャック・ロンドン ショートセレクション 世界が若かったころ

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    短編集。
    初めて読む著者で、作風も全く分からなかったが、意外と楽しめた。
    表題作が○○○○ものとして良い出来。
    「キーシュの物語」「マーカス・オブライエンの行方」も好き。

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    2019年06月06日
  • 世界ショートセレクション3 ジャック・ロンドン ショートセレクション 世界が若かったころ

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    理論社の世界ショートセレクションの3~極寒の地で人を追っていると言う男をもてなし、実は追われている、その追っ手の行動を妨害する。夜は原始のチュートン人、午後は現代のアメリカ人という二重生活をする富豪は、結婚式の夜、敷地に迷い込んできた巨大な熊と闘う。名狩人の父を失った少年がホッキョクグマを倒す方法は、クジラのヒゲを油で固めて小さなボールにして喰わせる方法だった。マイナス60度の気温の中、川の薄氷を踏み抜いてしまった男は焚き火に失敗し、付いてきた犬は見捨てて駆け出す。公金を横領した朝鮮の官僚は、王に献上する鼻を持つ地方の富豪を脅し、十万湣の金を手に入れる。金鉱を掘り当てた男はウィスキーを飲まされて危うく騙されるところだったが、酔っ払ってボートに乗せられユーコン川を2週間掛けて下り、ベーリング海で救助されて、サンフランシスコで禁酒主義者として有名になる。アラスカの現地民は死期の迫った人を残して次のキャンプ地に進むのが掟だ~生没年が1876-1916。アメリカ人のジャック・ロンドンはゴールドラッシュのクロンダイクへの金鉱探しで極寒の地での越冬を経験

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    2017年09月07日
  • 世界ショートセレクション3 ジャック・ロンドン ショートセレクション 世界が若かったころ

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    まあ、子ども向けだから、いいのか。ジャック・ロンドンの短編ならもっといいものもあると思うが。
    子どもには「キーシュの物語」なんかは、面白いだろうけど、「命の掟」より「生への執着」が名作だし、「水の子」も中学生でも楽しめると思う。
    ヨシタケシンスケ、今大人気だし、絵から入る子どもも多いからいいのかもしれないが、ジャック・ロンドンはハードボイルドなのに、ヨシタケシンスケじゃあゆるすぎ。ヨシタケシンスケの世界を期待して読んだらがっかりしてしまう。まったく違うから。訳も悪くはないけど、柴田元幸で読んだ人には優しすぎる。「たき火」って、垣根の曲がり角のほのぼの系みたいじゃないか。やっぱり「火を熾す」じゃなきゃ。
    これは7篇入っていて、『火を熾す』とダブるのは3篇だけど、中学生以上でそこそこ読める子どもなら柴田元幸訳の方がずっといい。『火を熾す』は9篇入って2100円だけど、装丁の美しさ含め、絶対おすすめします。

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    2017年06月10日
  • マルセロ・イン・ザ・リアルワールド

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    面白かった。
    正しいことは怖ろしい。そう感じてしまうところがどこかあって、あるいはそれが主人公の言う「ぼくの醜い部分」なのかもしれない。「正しさ」は時としてそこにある「普通」や「秩序」を乱してしまうからだ。「普通」の人々は、この「リアルワールド」を生き抜く上で必要なことをしている。別に悪いことじゃない。それは決して正しいことではないけれど。

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    2015年10月18日