千葉茂樹のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
人生で最も多感な時期の一夏の経験の物語。
パターソンという特殊な学校に通い続けることを望み、家の中でもツリーハウスの中で生活しと、マルセロはいわば温室育ちだ。それが、夏休みの職業体験で「リアルワールド」を体験する。
マルセロは普通とはちょっと違う17歳ではある。どこがどのように違うのかが、自然な話の展開の中に織り込まれている。内なる音楽(インターナル・ミュージック)が聞こえるということ、脳の各部の働き方から、始まって、スケジュールを決めて、そのとおりに行動することを好むこと、人の目を見て話そうとしないことや、一度にたくさんの情報が入ってくると混乱することなど。
発達煩悩盛りの通常の17歳と異なり、マルセロの心の中は澄み切っている。すべてのことに真摯な態度で向き合う。「たりーから、シカト」といった考えはマルセロにはない。このひたむきさを応援せずにはいられない。マルセロに降りかかる問題に正面から向き合って、どうやって解決していくのか。そうして、マルセロがパターソンで身に付けたソーシャル・スキルを駆使して、リアルワールドを冒険するのを一緒になって体験することになった。 -
Posted by ブクログ
子供の読書感想文の課題図書のため購入。子供が読んだ後、許可を得て読みました。挿絵が勘所を押さえてて子供にも読みやすいようにできてる。
オオカミの行動が詳細に書かれているし、くどくない。すごくわかりやすくて実話に基づいてることを忘れて読み耽ってしまう。
最後に写真で実物のブランカとロボを見られるのだけど、ブランカはほんとに真っ白な美人さんやし、ロボは巨大さが伝わる。当時の人はこの狼に対峙してそうとうな恐怖だったろうなぁ。
さらに、おまけでうさぎの話が入ってるのが可愛かった!これもうさぎの行動や食性なんかがすんなり頭に入ってくる。他の動物たちの話も読んでみたい。 -
Posted by ブクログ
カランポー平原で牛を襲うオオカミのロボをなんとしても捕らえようと、人間達が毒や罠を仕掛ける。でも、知恵深いロボはまったく動じず、人間をあざ笑うかのような行動を繰り返す。そこでシートンは…。「オオカミ王ロボ」の他に「ギザ耳ウサギの冒険」も収録。
これまで『シートン動物記』を一度も読んだ事がないので、読まず嫌いを克服するため、さっそく読んでみる事にしました。オオカミのストーリーだけでなく、ウサギのストーリーまで読めたので、シートンが残した動物記をもっと読んでみたいと思いました。本当は動物嫌いの私ですが、世界の名作に興味を持っている私としては一度は読んでおきたいと思いました。「10歳までに読みたい世界名作」シリーズをきっかけに、少しずつ読まず嫌いを克服したいと思います。 -
Posted by ブクログ
理論社の世界ショートセレクションの3~極寒の地で人を追っていると言う男をもてなし、実は追われている、その追っ手の行動を妨害する。夜は原始のチュートン人、午後は現代のアメリカ人という二重生活をする富豪は、結婚式の夜、敷地に迷い込んできた巨大な熊と闘う。名狩人の父を失った少年がホッキョクグマを倒す方法は、クジラのヒゲを油で固めて小さなボールにして喰わせる方法だった。マイナス60度の気温の中、川の薄氷を踏み抜いてしまった男は焚き火に失敗し、付いてきた犬は見捨てて駆け出す。公金を横領した朝鮮の官僚は、王に献上する鼻を持つ地方の富豪を脅し、十万湣の金を手に入れる。金鉱を掘り当てた男はウィスキーを飲まされて危うく騙されるところだったが、酔っ払ってボートに乗せられユーコン川を2週間掛けて下り、ベーリング海で救助されて、サンフランシスコで禁酒主義者として有名になる。アラスカの現地民は死期の迫った人を残して次のキャンプ地に進むのが掟だ~生没年が1876-1916。アメリカ人のジャック・ロンドンはゴールドラッシュのクロンダイクへの金鉱探しで極寒の地での越冬を経験
-
Posted by ブクログ
まあ、子ども向けだから、いいのか。ジャック・ロンドンの短編ならもっといいものもあると思うが。
子どもには「キーシュの物語」なんかは、面白いだろうけど、「命の掟」より「生への執着」が名作だし、「水の子」も中学生でも楽しめると思う。
ヨシタケシンスケ、今大人気だし、絵から入る子どもも多いからいいのかもしれないが、ジャック・ロンドンはハードボイルドなのに、ヨシタケシンスケじゃあゆるすぎ。ヨシタケシンスケの世界を期待して読んだらがっかりしてしまう。まったく違うから。訳も悪くはないけど、柴田元幸で読んだ人には優しすぎる。「たき火」って、垣根の曲がり角のほのぼの系みたいじゃないか。やっぱり「火を熾す」じゃなきゃ。
これは7篇入っていて、『火を熾す』とダブるのは3篇だけど、中学生以上でそこそこ読める子どもなら柴田元幸訳の方がずっといい。『火を熾す』は9篇入って2100円だけど、装丁の美しさ含め、絶対おすすめします。