あらすじ
ダーウィンの助手シムズの大冒険!
ダーウィンの助手として、世界一周の途上、ガラパゴス探検に出かけた少年シムズ。ある島を探索中、嵐に見舞われ、ボートからふたりとも投げ出されてしまう。
シムズはひとり孤島に打ち上げられた。そこは活火山が頻繁に噴火を起こしている島で、水も食べ物もない。
絶体絶命のシムズ。
謎の空飛ぶ巨大生物に何度も襲われるが、とても賢い緑のトカゲに命を救われる。
シムズは、相棒のトカゲ、ファージングと火山島大脱出の冒険を繰り広げる。
シムズの運命はいかに?
大先生ダーウィンと再会できるのか?
大脱出の際に、救い出した、宝ものとは?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
読み始めは、もう少し現実(ダーウィンの航海記)に即しているのかな、と思っていたが、ガラパゴス諸島の火山にドラゴンが生きていた、という少しファンタジーも入った物語だった。
でも、ダーウィンの生物研究の話から端を発しているように、生態や生育環境などのディティールに凝っていて、ファンタジー的な夢物語にはなっていないところが「魅力」。
読み進むにつれ、主人公:コビントンと愛機バイオリンのスクラッチや、相棒になる「トカゲ」ファージングや弟妹たちの可愛らしさも増していく。
全体を通して、ハラハラドキドキの冒険物語でもあり、読後感も良かった。
子どもたちに、お勧めしたい。
Posted by ブクログ
ダーウィンさんが、物語の主要な人物として登場する。それも、児童文学の中に登場する。
しかも、伝記ではなく、冒険ファンタジーとして書かれたものに登場する。
日本で考えれば、南方熊楠さんが児童文学の読み物に登場するということだろうか。
その辺りに、イギリスの児童文学の奥深さを感じる。
ドラゴンの描かれ方もまた興味深い。
Posted by ブクログ
巻末に登場人物が実在の誰をもとにしているか、ストーリーのどこまでが史実にもとづいているのかがちゃんと記されている親切設計。そんな史実のあいまに、じょうずにファンタジーを織りこんだ物語。
ドラゴンの恐ろしさと聡明さ、高貴で優雅な姿が描かれているのもすてき。ただ、出だしの危機一髪の連続はほんとに危機すぎて、ぜったい死ぬと思う(^_^;;
Posted by ブクログ
実在の人物や歴史に乗せて作られた創作SF。主人公の少年シムズ·コビントンはダーウィンがビーグル号で航海に出た時にキャビンボーイ兼バイオリン弾として雇われた少年で、後、助手に昇格した実在の人物です。
この物語では、荒天で船から落ちたダーウィンを助けてシムズが遭難し、火山の島にたどり着きます。物語の前半はシムズの冒険、後半は島から連れ帰った物の驚くべき真相と結末です。前半、話に入っていくまでは取っつきにくかったけど、話の流れが見えてくると面白くて一気に読んでしまいました。ダーウィンは進化論をウォレスから奪ったようなダークサイド面が書かれるのかと思ったりもしたけど、普通に色々な面をもつ人として書かれていました。
小学校高学年から。
Posted by ブクログ
ダーウィンの弟子のコビントンがガラパゴス諸島で、ドラゴンを救出するお話。
ダーウィンはあんまり関係ない?
コビントンが遭難して、ファービングに出会う。ファービングはコビントン救出の手助けをしてくれる。
ドラゴンたちが、イギリスでどんどん元気がなくなるとこらは辛かった。自分たちの故郷とは環境が全く違うところはやはり体質に合わないんだな。。。と。
最後、コビントンとファージングの再会のシーンにはジーンときた。
児童書だが、大人が読んでもおもしろいと思う。
Posted by ブクログ
ダーウィンというより弟子のシムズの冒険物語。
ガラパゴス諸島でドラゴンを見つけるという壮大なファンタジーと当時のイギリスの忠実な歴史を混ぜ合わせていた。
ガラパゴス諸島の噴火の様子や動物たちの特徴がわかりやすく描かれており、情景が目に浮かんだ。
作中ではビクトリア女王も出てきたがやはりプライドが高い人物だった・・・。
Posted by ブクログ
ビーグル号にダーウィンの助手として乗っていたコビントン少年は、ガラパゴス諸島をボートで探検してダーウィンと船に戻る途中、海に落ちてしまったダーウィンを助け自分も海に落ちてしまう。どうにか岩に登ることができたが、ビーグル号も乗ってきたボートも見えなかった。火山島に一人取り残されたコビントンは、巨大なドラゴンを見つけるのだが…。
コビントンは火山島と卵を守るドラゴンから逃れ、チビドラゴンと他の卵たちとともにビーグル号をめざす。
実在した人物を借りた冒険ストーリー。後日談も含めて、ドキドキしながら楽しめる。