千葉茂樹のレビュー一覧
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アスペルガー症候群(に近い)17歳のマルセロのひと夏の成長を描いた小説。
生き馬の目を抜くアメリカの弁護士の世界で、メキシコ系ながら高い能力でのし上がって来たマルセロの父は、マルセロには「お前は障害者ではない」、もっと勉強し、社会で成功出来るようになれと言っているが、職場では「息子には認知障害がある」と言っており、職場の人はそれを「知恵おくれ」だと受け取っている。この辺をマルセロ自身が気づくところが、読んでいて辛い。
昔知能検査というのがあった。一定時間内に次々と問題(計算、図形、記憶力を試すものなど)を解いていくものだった。たくさん解けて、正解ばかりなら知能が高く、そうでなければ低いという -
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ネタバレマルセロが大好き。きっと実際に一緒にいると、イライラしたり、傷つけたり、傷つけられたりすることが多い人なのはわかるけど、でも好き。訳者のあとがきにあるとおり、「さまざまな彩りを放つ」虹のようなスペクトルを眩しく思います。
大きく自閉症スペクトラムとしてくくられる子と接する機会は多い方だと思うんですが、彼らは、少し理解できたかも!と思っても次の瞬間裏切られ、驚かされる。いい意味でも悪い意味でも。
ただ、この特性を持った大人と一緒に働くと、どうしてもイライラの方が多くなってしまって後で反省することがよくあります。ジャスミンのようでありたいと、切実に思う。
あくまで本なので、マルセロの思いや考えを -
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Posted by ブクログ
認知障害をもつマルセロが、夏休みの間だけ父親の弁護士事務所で働くことを通じて、「リアルな世界」で生きることを学んでいくお話。
「リアルな世界」では当たり前にみんなが使う、表情や、皮肉や、暗黙のルール。マルセロはそう言ったことを理解することができません。なので、1つ1つを「なぜ?」と問うていく、その様子にはっと気づかされることが多い。
なぜ心が正しいと思うことをしてはいけないのか?自分の家族や立場を守るためなら、正しいことを無視してもいいのか?
リアルな世界に生きる身としては、何かを守るために正義を曲げることだってあるという言い分に、共感することは容易です。それでも、マルセロの「なぜ?」という問 -
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人生で最も多感な時期の一夏の経験の物語。
パターソンという特殊な学校に通い続けることを望み、家の中でもツリーハウスの中で生活しと、マルセロはいわば温室育ちだ。それが、夏休みの職業体験で「リアルワールド」を体験する。
マルセロは普通とはちょっと違う17歳ではある。どこがどのように違うのかが、自然な話の展開の中に織り込まれている。内なる音楽(インターナル・ミュージック)が聞こえるということ、脳の各部の働き方から、始まって、スケジュールを決めて、そのとおりに行動することを好むこと、人の目を見て話そうとしないことや、一度にたくさんの情報が入ってくると混乱することなど。
発達煩悩盛りの通常の17歳 -
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Posted by ブクログ
子供の読書感想文の課題図書のため購入。子供が読んだ後、許可を得て読みました。挿絵が勘所を押さえてて子供にも読みやすいようにできてる。
オオカミの行動が詳細に書かれているし、くどくない。すごくわかりやすくて実話に基づいてることを忘れて読み耽ってしまう。
最後に写真で実物のブランカとロボを見られるのだけど、ブランカはほんとに真っ白な美人さんやし、ロボは巨大さが伝わる。当時の人はこの狼に対峙してそうとうな恐怖だったろうなぁ。
さらに、おまけでうさぎの話が入ってるのが可愛かった!これもうさぎの行動や食性なんかがすんなり頭に入ってくる。他の動物たちの話も読んでみたい。 -
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Posted by ブクログ
カランポー平原で牛を襲うオオカミのロボをなんとしても捕らえようと、人間達が毒や罠を仕掛ける。でも、知恵深いロボはまったく動じず、人間をあざ笑うかのような行動を繰り返す。そこでシートンは…。「オオカミ王ロボ」の他に「ギザ耳ウサギの冒険」も収録。
これまで『シートン動物記』を一度も読んだ事がないので、読まず嫌いを克服するため、さっそく読んでみる事にしました。オオカミのストーリーだけでなく、ウサギのストーリーまで読めたので、シートンが残した動物記をもっと読んでみたいと思いました。本当は動物嫌いの私ですが、世界の名作に興味を持っている私としては一度は読んでおきたいと思いました。「10歳までに読みたい世 -
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