千葉茂樹のレビュー一覧

  • ダーウィンのドラゴン

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    ネタバレ

    読み始めは、もう少し現実(ダーウィンの航海記)に即しているのかな、と思っていたが、ガラパゴス諸島の火山にドラゴンが生きていた、という少しファンタジーも入った物語だった。
    でも、ダーウィンの生物研究の話から端を発しているように、生態や生育環境などのディティールに凝っていて、ファンタジー的な夢物語にはなっていないところが「魅力」。
    読み進むにつれ、主人公:コビントンと愛機バイオリンのスクラッチや、相棒になる「トカゲ」ファージングや弟妹たちの可愛らしさも増していく。
    全体を通して、ハラハラドキドキの冒険物語でもあり、読後感も良かった。
    子どもたちに、お勧めしたい。

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    2025年10月17日
  • 世界ショートセレクション3 ジャック・ロンドン ショートセレクション 世界が若かったころ

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    いきなり劇画アドベンチャーワールドに放り込まれた。厳しい荒い世界だったが、短編なので、読みやすかった。挿絵がキュートで少し救われました。

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    2025年10月05日
  • 消えたモナ・リザ

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    20世紀のモナ・リザ盗難事件とレオナルド・ダ・ヴィンチの人生を追っていきます 訳者あとがきに「著者の丹念な調査と豊かな想像力によって創り出された…」とありますが、歴史や世界の見方が広がるような気がします

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    2025年09月21日
  • ダーウィンのドラゴン

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    ダーウィンさんが、物語の主要な人物として登場する。それも、児童文学の中に登場する。
    しかも、伝記ではなく、冒険ファンタジーとして書かれたものに登場する。
    日本で考えれば、南方熊楠さんが児童文学の読み物に登場するということだろうか。
    その辺りに、イギリスの児童文学の奥深さを感じる。
    ドラゴンの描かれ方もまた興味深い。

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    2024年12月23日
  • シートン動物記「オオカミ王ロボ」 8

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    以前からシートンの本が気になっていたので読んでみました。
    小学生向けに書かれているので、とても分かりやすかったです。色々な出版社からシートンの本が出ていますが、このシリーズを選んで良かったと思います。

    オオカミのことが知れて面白かったです。とても頭が良かったり、2km先の匂いまでかぎ分けるという能力があることを知ってビックリしました。
    オオカミは1905年、奈良県で見つかったのを最後に絶滅してしまったようです。ただ、剥製は日本に3体だけある
    ということなのでいつか見てみたいです。

    最初は、次々と家畜を殺していくオオカミであるロボに苛立ちを覚えました。でも、読んでいるうちに、ロボに同情という

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    2024年12月06日
  • 起業家フェリックスは12歳

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    おもしろかった!児童書のビジネス入門書、ってあったからもっと固い感じのお話かと思ったら、読みやすくてスルスル読めた。
    ビジネスの始まりから終え方まで、勉強になる。お金を儲けたいっていうのはきっと多くの人が思うことで、でもそれを全面に出してビジネスをしてる人をみると敬遠してしまう…不思議だ。でもこんな児童書もあって良いよなと思った。

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    2023年12月19日
  • シートン動物記「オオカミ王ロボ」 8

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    オオカミの習性が事実を元に書かれているので、オオカミについて理解しやすかった。悲しい話ですが、悲しみだけでない感動がありました。

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    2023年11月19日
  • ダーウィンのドラゴン

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    巻末に登場人物が実在の誰をもとにしているか、ストーリーのどこまでが史実にもとづいているのかがちゃんと記されている親切設計。そんな史実のあいまに、じょうずにファンタジーを織りこんだ物語。
    ドラゴンの恐ろしさと聡明さ、高貴で優雅な姿が描かれているのもすてき。ただ、出だしの危機一髪の連続はほんとに危機すぎて、ぜったい死ぬと思う(^_^;;

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    2023年09月11日
  • 起業家フェリックスは12歳

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    興味深く読んだ。主人公は12歳の少年だが、賢いし周りの友人たちも素晴らしい。ビジネスのいろはがわかる。きっと彼はこの先も何かを成し遂げるだろう。

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    2023年05月30日
  • ダーウィンのドラゴン

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    実在の人物や歴史に乗せて作られた創作SF。主人公の少年シムズ·コビントンはダーウィンがビーグル号で航海に出た時にキャビンボーイ兼バイオリン弾として雇われた少年で、後、助手に昇格した実在の人物です。
    この物語では、荒天で船から落ちたダーウィンを助けてシムズが遭難し、火山の島にたどり着きます。物語の前半はシムズの冒険、後半は島から連れ帰った物の驚くべき真相と結末です。前半、話に入っていくまでは取っつきにくかったけど、話の流れが見えてくると面白くて一気に読んでしまいました。ダーウィンは進化論をウォレスから奪ったようなダークサイド面が書かれるのかと思ったりもしたけど、普通に色々な面をもつ人として書かれ

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    2023年04月02日
  • ダーウィンのドラゴン

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    ダーウィンのビーグル号での調査に同行した少年とドラゴンの話。ファンタジーなんだけれど、うまく着地していると思う。

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    2023年03月30日
  • ダーウィンのドラゴン

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    ネタバレ

    ダーウィンの弟子のコビントンがガラパゴス諸島で、ドラゴンを救出するお話。
    ダーウィンはあんまり関係ない?
    コビントンが遭難して、ファービングに出会う。ファービングはコビントン救出の手助けをしてくれる。
    ドラゴンたちが、イギリスでどんどん元気がなくなるとこらは辛かった。自分たちの故郷とは環境が全く違うところはやはり体質に合わないんだな。。。と。
    最後、コビントンとファージングの再会のシーンにはジーンときた。
    児童書だが、大人が読んでもおもしろいと思う。

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    2023年01月13日
  • ダーウィンのドラゴン

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    ダーウィンというより弟子のシムズの冒険物語。
    ガラパゴス諸島でドラゴンを見つけるという壮大なファンタジーと当時のイギリスの忠実な歴史を混ぜ合わせていた。
    ガラパゴス諸島の噴火の様子や動物たちの特徴がわかりやすく描かれており、情景が目に浮かんだ。
    作中ではビクトリア女王も出てきたがやはりプライドが高い人物だった・・・。

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    2023年01月12日
  • 世界ショートセレクション3 ジャック・ロンドン ショートセレクション 世界が若かったころ

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    海外文学ブックガイドを見てこの本を読みました!読みやすくておもしろかったです!寒い地域を書いた作品が得意なのか…私まで凍傷になるんじゃないかと思う描写で読みいってしまいました。
    この本!シリーズが沢山あることにびっくり!
    次はディケンズショートセレクション読んでみたいです。


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    2022年11月07日
  • 世界ショートセレクション3 ジャック・ロンドン ショートセレクション 世界が若かったころ

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    ジャック・ロンドンはじめて読んだが、
    その多岐にわたるジャンルにびっくり。

    アラスカ原住民や北朝鮮、カリフォルニアの広大な森なんかも登場する。
    特に「たき火」の雪の寒さに凍てつく様子がとにかくリアルで、自分の指先や足先の感覚もなくなってるんじゃないか?なんて思うほどだった。
    恐ろしいほどの寒さ、死が近づいている瞬間。
    とにかく怖かったけど、命を感じた。

    「命の掟」も短いながら読み応え十分。

    他の作品も読んでみよう。

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    2022年03月27日
  • マルセロ・イン・ザ・リアルワールド

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    SL 2022.2.24-2022.2.27
    発達障害を持つ主人公の視点から語られる、ひと夏の大きな成長の話。

    父親はマルセロに「わたしを信頼できなかったのか」と聞いたが、父親がマルセロを信じていなかった。マルセロがまさかこんなことを見つけて、正確に状況を把握するとは思っていなかったんだと思う。その後のマルセロの行動の前に、マルセロが起こっていることを理解するとは思いもしなかったのではないだろうか。
    この作品を親の視点で読んでしまうことに気がついて、ひそかに愕然とする。

    マルセロが、自分のことをアスペルガーだというと本当にその症状を持つ人たちに迷惑をかけると感じているというくだり。素晴らし

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    2022年02月27日
  • わたしが鳥になる日

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    痛々しい話だった。デセンバーの心の傷の深さが突き刺さる。
    「私は鳥になって飛び立つ」だから背中の傷は羽根が生えるためにあると思うことで、現実の辛さから目を背け生きている。そうでなければ生きていけないのだろう。
    鳥になり、樹の上から飛び立ち(飛び降り)何度も怪我をするデセンバー。
    現実からの逃避が痛々しい。
    里親の元を転々としてきたデセンバーは、信じたいと思える里親エリナー出会っても、裏切られる怖さから自分から離れようとする。なんて痛々しく、かたくなな心だろう。
    けれど、新しい学校でシェリルリンとの出会いや、傷ついたノスリが自力で飛ぶ訓練を手伝うこともデセンバーの心に変化があらわれる。
    鳥にはな

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    2021年12月14日
  • わたしが鳥になる日

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    さまざまな里親のもとを転々としてきた11歳の少女デセンバーの物語。

    つらい境遇で心にも体にもトラウマを負った彼女が望むのは、いつの日か鳥になってひとり自由に飛び立つこと。だから新しい里親のエリナーが親切にしてくれても、信頼したりいついたりすることはできない……。

    すごいのは、デセンバーが、いつかほんとうに翼が生えると信じていて、高い木の上から飛び降りるという行為を繰り返してしまうこと。この彼女の思い込みに心を寄せられるかどうかで物語への親和性が変わってきそう。わたしは、うーん、ちょっと極端に思えて一歩引いてしまった。心理的な問題を中心に据えた物語、嫌いではないのだが。

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    2021年04月05日
  • マルセロ・イン・ザ・リアルワールド

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    自閉症スペクトラムのマルセロが、守られた養護学校を出て、父親が経営する法律事務所で夏のバイトに。様々な人々と触れ合いながら、健常者の社会で力強く生きてゆく。

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    2021年03月21日
  • マルセロ・イン・ザ・リアルワールド

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    二つ目のスタンプブックス。質がよくて素晴らしい。
    かつての福武のベストチョイスに思春期感を足したようなシリーズだ。

    こちらは発達凹凸の高校生(微妙な年齢です)の成長譚。
    マルセロは音楽と宗教が好きで真面目な発達凹凸青年。
    教科書通り、くらいの発達さんで、adhd色は弱め。
    普段は支援学校というか養護学校に通っていた。ここがもう素晴らしい学校なので、まずはそれが羨ましくてたまらない。日本にもここまでの学校があれば。。。

    作中でマルセロの父親が彼を認知障害だというけど、本人はそれは違うと思う、と。
    たしかにマルセロの言う通り、彼は周囲の人の表情や動きからかなりの情報を読み取れている。
    反応はう

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    2021年02月15日