麻生ミツ晃のレビュー一覧
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購入済み
ちょっと
読み続けるのに勇気のいる木原先生原作です。かなり強い暴力的な描写もありますが、底にいる人の心や贖罪の描写が緻密に描かれてます。麻生先生の絵は本当素敵で、なぜここまで?という切なさを引き出してます。
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Posted by ブクログ
ついに終わってしまいました。
寂しいけれど、みんなが幸せで嬉しいです。
人は変わる。
このシリーズは全てを通してこれですね。
透の我の強さや海斗の我儘など本質的には変わらないのですが、相手への思い遣りや一歩引いて相手を信じる事が出来るようになった2人は本当に見違えるほどの成長だな〜と思うのです。
対して藤島や楠田にとっては2人好意はあっても面倒な人の相手ってなかなか出来るものではないので愛だな〜としみじみ。向き合う覚悟がなければ出来ない事ですよね。
BLとしても好きな作品ですが、私の人生に組み込みたいと思えるくらい大切なことが書いてある作品でもあります。
出会えてよかったこの作品に(^ -
Posted by ブクログ
ネタバレ同人誌で読んでいる話だったので、購入後すぐに読まなかったのですが、読み始めたら最後の頁まで一気に読んでしまいました。夜中の三時です。400頁超えなのでお尻が痛いです。
COLDシリーズは大好きで、透くんが愛おしすぎるのですが、とてもいい男になっていました!!『恋人が側にいるのも忘れてしまうくらい、夢中になれるもの(写真)がある』みたいに藤島さんは言うけど、透は本当に藤島さんのこと好きで好きで仕方ないのが溢れていて読んでいて楽しかったです。
キスしたら「ありがとう」と言ってくれる藤島さんは本当に透の女神様でしかなくて尊いです。
秋沢は哲学者かな?というくらい、思想にぶれがなくて最後まで面白か -
Posted by ブクログ
ネタバレ▼あらすじ
ある冬の寒い日、病弱の母と二人暮らしの猪瀬東の家に、一人の男が訪ねてくる。
昔の猪瀬家の使用人で今は金貸しをしているという松岡末治は、困窮する母と東に援助を申し出る。
最初は不信感を抱く東だったが、松岡はかつての恩を返したいだけだと告げる。
そんな松岡に徐々に惹かれるようになる東。
しかし、松岡はいつまで経っても一線を画す態度で…?
生まれも育ちも異なる二人が共に巡る春夏秋冬
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★4.5
丸々一冊表題作。
見た目も中身もしっかりと厚みがあり、とても読み応えのある内容でした。
最初は東(受)が松岡(攻)に惚れるのが少し早いような気がして少し引っ掛かっていたのですが、読み進め -
購入済み
ほお〜。
麻生さんの絵は実は好きじゃないんですが(汗)ストーリーと描写の妙技には文句なしです。デートと濡れ場のシンクロとか会話なしでも心に流れ込んでくるドラマがあってシンプルに素敵だないいなと思う。あとは〜表題作CPだけ丸っと一冊読みたかったかも。。
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購入済み
やっぱイイねぇ麻生さん
絵柄が好みじゃないにも関わらずかなりお気に入りの作家さん。心理描写や展開が丁寧だし人としてすごい自然だなって思える。BLとゆーエンターテイメントである意味ファンタジーですがそれでも感じるリアリズムに激しく感動します。コールドスリープシリーズ(コミ版)も電子で出切ったら大人買いしよ〜♫
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Posted by ブクログ
アンソロジーの短編が新旧合わせて4編収録されていました。
表題作は一途でわんこな年下攻×びっち受。斎東はゼネコン会社勤務の美人リーマンで、好みの身体つきのノンケをつまみ食いしてきた、かなりの性悪です。
外見が好みで純朴そうなノンケの五十嵐と一夜限りの割り切った関係を持ったつもりだったのに、彼からしつこく追いかけられて思わず優越感に浸りいい気分になってる斎東。
五十嵐が自分以外と親しくしているのを見て腹を立てるくらいにはほだされていたところで、血の気が引くようなまさかの展開が。
歪んでいます。歪んだ愛を描かせたら間違いない作家さんです!
斎東のプライドが五十嵐にへし折られた時、本心がはっきりと -
Posted by ブクログ
ネタバレ★をどうやってつければ良いのかすごく迷ったのですが話に引き込まれ、一気読みさせてもらえたので4つ。
in Tokyo では秋沢にイライラしながらもまだマシな方かな~などと思っていたのにin New Yorkで怒り爆発。
楠田、早く警察いって。誰か通報して、そればかり思ってた。
秋沢視点になってもまったく同情できるところが無かった。仕事のシーンは読んでいて楽しい部分もあったけれど、恋愛部分はとにかく胸糞悪かった。
自分の持つ普通・常識が全く通じないって怖いと改めて思った。
楠田が幸せなら良いけれど秋沢はやめておけ・・・そう思ってしまいます。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ待ちに待ったCOLDシリーズスピンオフです。
コミック発売からの流れで復習しとこうと思って、COLDシリーズ
3作品を読み直し、しっかりCDも聴いてスタンバイOK。
この1冊だけで読むと悶えたらいけないので、揃うのを待ってから、いざ!!
凄くいい人な立ち位置だった楠田さん。
常識人で本当にとってもいい人。
そんないい人が出会ったのは、やっぱりとんでもない非常識男でした。
安定の木原デフォで、ぐいぐい読ませてくれます。
もうね、兎に角この攻が腹立つんですよ。
感情の振り幅が異常で、楠田じゃなくてもビビります。
落ち着かせる為とはいえ、好きでもないのに好きな風を
装うというのも、木原作品にはあ -
Posted by ブクログ
前半部分の秋沢がただただひどくて楠田さんにひたすら同情。話しが通じないということの恐怖と諦めの先にあるものが、あの形でしかなかったのも頷ける展開。
しかし視点が秋沢に移った後半を読み進めるにつれ、秋沢はなんてかわいそうな男なんだろうと思えてきた。愛してる男の気持ちが全然わからないという点では秋沢もある意味同じで、加えてこの世界との齟齬…。
まぁだからと言って秋沢のした行為を許すことは私には無理なんですけど。シリーズ内で作中一フラットで優しかった楠田さんには一般的な形で幸せになってほしかったので、終わり方にモヤモヤしたものは残るけど、こういう一筋縄ではいかないところも含めて木原作品だよな、と -
Posted by ブクログ
ネタバレ作者ならではなのか、このシリーズだからなのか……甘い展開があった後にはがっつり落とされますね。かなり痛かった……というか酷い。
秋沢くんの常識のなさやら感受性の鈍さは読んでて呆気に取られるばかりですが、それでもやっぱり楠田くんの事が好きな気持ちは純粋にあるのが、アンバランスでモヤモヤしました。
こんなにも理解しあえない相手に対して、それでも情が捨てきれない楠田君は、やはり役者としての秋沢くんに惚れた弱みなのでしょうか……それほどまでに引き付ける才能ってある意味すごいですね。人間的にはほんとダメな子ですが。
この二人が幸せになれる結末は全く想像できないのですが、すずめの涙ほどの歩みでも秋沢くん