感情タグBEST3
優しくゆっくり大切な恋を2人で育む素敵なお話でした。作者さんもあとがきに書いていらっしゃいましたが、時代全てがゆっくりの不便な背景があってのお話でしょう。
イロイロなものが高速で行き交う現代で、こういう時代のお話が読めて、幸せでした。
叶う事なら、弓削さんの未来も幸せなものであって欲しいと心から...続きを読む思いました。
麻生さんの作品は、いつもストーリーに深く強い人間の業のようなものが流れている。画風がやや古典的なので、本作の時代背景にも非常に合っていた。
毎回読了後の満足感は高いが、本作も素晴らしかった。
今さらですが、麻生さんの作品にどはまりしちゃってます。
凄く上手な話を作られる作家さんですね。
話の流れが上手。
坊ちゃんのためなら、どんな酷いことしても面倒をみる、覚悟が凄い。
怖いくらいの愛情ですね。
でも、坊ちゃんもそんな相手でも受け入れていく覚悟があって凄く強いと思いま...続きを読むした。
駅のシーンとか好きです。映画みたいで。
やはり外れ無しですね!
お勧めです。
話の流れがスムーズでよくまとまっていると思います。他の方も書かれていましたが松岡さんから坊ちゃんへの恋心の抱き方が少し弱いかなと思いました。でも全く人間扱いされてない人が初めて優しさに触れたらその人に恩や恋心を感じることは有り得るのかな?それはさておき楽しめたので良かったです😊
重く切なく
匿名 2023年12月07日
時代設定からして、暗くて切ない雰囲気の作品なんだろうなと言う予想通り。身分違いの二人だけど、お互いを思い合って、最終的にはハッピーエンドで良かったです。
切ないお話がよいです。現実には些細なことに恩を感じてとはないかな?とおもいますが、汚れた世界で、ピュアな心を失わず、時代背景と絵があっていて、切なさをより印象深く表現されています。
少し前の日本を舞台にした詩的な映画を見たような印象を受ける。BL括りでは狭すぎる美しいお話です。叙情的な印象から心配したが、バッドエンドにならなくてほっとしました。
Posted by ブクログ 2016年05月03日
もと奉公人×もとお坊ちゃま。
あしながおじさん失敗。攻めがよくある善人ではなく、人間ドラマ臭くておもしろかった。
しかしたっっっっっったそんだけで坊っちゃんに惚れてしまったのか?!というエピに突っ込んでしまう自分の汚れつちまつた悲しみに泣ける。どんだけ人間扱いされてなかったの攻め氏。
今よりも生きづらかったであろう、少し昔の時代のお話。
その分 純粋さがストレートに届き、切ない気持ちになる場面もあります。
濁った心を浄化してくれる一冊です。
大正だと思いますがレトロな雰囲気がいいです
素敵なお話なんですが、謎めいた松岡の正体にあまり意外性を感じなかったのと、個人的な好みになりますがもう少しエキセントリックというか過激な感じでもよかったかなあと思いました
Posted by ブクログ 2020年03月17日
▼あらすじ
ある冬の寒い日、病弱の母と二人暮らしの猪瀬東の家に、一人の男が訪ねてくる。
昔の猪瀬家の使用人で今は金貸しをしているという松岡末治は、困窮する母と東に援助を申し出る。
最初は不信感を抱く東だったが、松岡はかつての恩を返したいだけだと告げる。
そんな松岡に徐々に惹かれるようになる東。
しか...続きを読むし、松岡はいつまで経っても一線を画す態度で…?
生まれも育ちも異なる二人が共に巡る春夏秋冬
***
★4.5
丸々一冊表題作。
見た目も中身もしっかりと厚みがあり、とても読み応えのある内容でした。
最初は東(受)が松岡(攻)に惚れるのが少し早いような気がして少し引っ掛かっていたのですが、読み進める内にそんなこと気にならなくなるくらい物語の世界観にどっぷり浸り込んでおりました(^_^;)
漫画を読むというより、何だか一本の映画を見ているようで、読者を引き込ませるのが上手い作家さんだと思いました。
まず、時代背景が良かったですね。
交通も通信も未発達で、何をするにも手間と時間がかかった古い時代(おそらく大正〜昭和初期くらい?)のお話なので、ノスタルジックな雰囲気満載です。
そういった時代の作品が好きな自分にはまさにうってつけの作品でした。
松岡は東の家の元使用人で、困窮している東家を恩返しと称して援助してくれるのですが、実は金貸しをやってるんですね。
それも、殆どヤクザに近いような結構酷いタイプの金貸しです。
東の前では常に温厚で紳士的な松岡ですが、借金を抱えた人間には容赦がなく、特に東に危害を加えようとした男をボコボコにした挙句、制裁として最終的に片耳を削ぎ落とすシーンはあまりの容赦のなさにヒエッ…となってしまいました(^_^;)
まぁ、このギャップが良いっちゃ良いのですが(笑)
それでも、幼い頃に東に優しくしてもらった思い出を宝物のように胸に抱え、東ただ一人を一心に想い続ける松岡の様子は健気としか言いようがなく、胸にクるものがありました…。(そしてその出来事を東が忘れているというのもまた切ない…!)
ですが東も松岡同様とても健気なんです。
お互いがお互いを大切に想うあまり両想いなのになかなか結ばれず、近付いたり離れたりを繰り返す二人の微妙な距離感に何度ヤキモキさせられた事か…!
因みに濡れ場はどれもシチュエーションが最高に良くて、一種、背徳的な雰囲気さえ漂っており、非常にエロティックで萌えました。
途中、もしかしてバッドエンドも有り得るかも…と不安に思ったのですが、私が恐れていた結果にはならず、最後はしっかりハッピーエンドだったので心底ホッとしました。
何が良かったって、松岡がちゃんと足を洗えた事ですよ(笑)
金貸しをやめるまでに少し時間がかかったようですが、最後はちゃんと堅気の仕事に就けたみたいなので本当に良かったです。(正直、松岡はいつ刺されてもおかしくなかったので…笑)
繊細な絵柄も作品の儚げな雰囲気と合っていましたし、評価が高いのも頷ける作品でした。とても面白かったです。(^_^)
特にストーリー重視の作品を好む方に是非とも読んでいただきたい作品の一つです。
松岡にお礼する為に松岡の好きな花を育ててたのに結婚すると聞いて育ててる途中の花を引っこ抜いて投げつけるの切なかった。結婚は勘違いだったから良かった。
松岡が金貸しで返さない人の耳を切り裂いた所は「えぇー!!坊っちゃんが助けたのに!」となった。坊っちゃんは気づいたけど、今、目の前にいる松岡が好きだか...続きを読むら、坊っちゃんが刺されてまだ完治してないのに床でするのは痛そうだけど、それほど、好きなんだよね。
こたつえちは初めて見たけど、個人的には全く萌えなかった。