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離れて、初めて気付く。
一緒に居るときには気付かないことや忘れていることも、離れて初めて気付く。
何気ないこと仕草や言葉を思い出し、後悔する。
夫婦でもパートナーでも共有した時間は同じだけあるから。
大人同士のこういう作品を初めて読みました。
素敵ですね。
何度でも読み返す作品に出会えてよかった。
カップルになるまでのドキドキなBLもいいけど、長年連れ添った二人だからこその葛藤や、恥じらいで揺れるBLもたまりません。リアル、といえばそう感じる方もいるかもですが、既婚の私から見れば、これだってファンタジーだわ。長年連れ添ってても、大人だってけっこうグルグル考えちゃうよね!若い頃はあんなだったのにーと思うけど、年取ってもラブラブできるフィクションは、主婦は十分萌えます。(笑)
Posted by ブクログ
「交際20年、倦怠期の四十路カップルのお話」というあらすじに
興味をひかれゲット。オッサンオッサン言ってるけれど、描写的に
それほどくたびれ倒している様子はないので、そこはひと安心?
3話に分かれている。
最初は攻めの大学教授(口下手)の目線で。
恋人との会話も今やほとんどなく、顔を合わせるのも数日振りという
ある夜、いつもの些細な苛立ち(もはや言い争いもほとんどしない)に
人肌を求めた先に出会った青年との数日の逃避。青年は若い頃の恋人に
そっくりで、青年との時間の中でやはり自分はまだ彼を愛していることに
気づき、部屋へ戻っていく。
2つめは、受け(小説家)の側から。彼らの出会いとなれそめ、そして
それを追想していきながら、相手に甘えそれゆえ壊してしまった2人の
蜜月を反省し、出て行ったまま戻らない恋人の喪失感、そして帰ってきた
彼とやっと「今も変わらずずっと一緒に居たいのは恋人だけだ」と
思いを告げ合う。
3つめは「自分にそっくりだと言う恋人に会ってみたい」と、攻めと
数日間を過ごした青年が、2人の部屋にやってくるお話。
「倦怠期」「同じパートナーと長い時間を過ごす」といった経験のある人は
「あるある」と頷いてみたり、若いころ(つきあい当初)とは違う
“好き”という感情の変化や、相手への諦め、自己反省、我慢がきくこと
きかないこと、などなど、思うところも色々出てくるんじゃないかな。
倦怠期、しかも片方の浮気時間も読まされるわけだが、彼らはお互いを
最も愛していることは伝わってくる。そういう瞬間ってあるよな、って。
すれ違っているようで、結局はお互いを見続けている。5年ぶりに体を
重ねる描写には、温かい切なさがあって◎。
大人だから楽しめちゃう作品です。
Posted by ブクログ
主人公は、大学の時から20年間連れ添ったアラフォー同い年の、大学教授×中堅小説家。倦怠期を維持して同居人レベルの関係になってしまった二人です。綾小路き●まろも驚きそうな、馴れ合いすぎて新鮮味を失くした♂×♂cpのリアリティあふれる「熱愛のその後」
よく言えばしっとりした大人の話で、穿った言い方をすれば夢もロマンもないビターな切り口で、表題作のみだったらBLとは言い難いです。男女の夫婦でありがちなことが、男同士のcpで描かれていているんですよね。
でも、興味は湧きます。
特に、男同士という壁を乗り越えて結ばれた二人が、王子様とお姫様のようにめでたしめでたし、末永く幸せに暮らしました、などとおとぎ話のようにはいかないことを知っている読者には、溜飲の下がる思い。シビアだけど。
どんな熱愛カップルでも、夫夫ゲンカもすれば、浮気もして、心が離れてしまう事もありえるのです。事実はそんなもの。
大学教授の洸一と作家の千里も、例にもれずささいなことでケンカになり、家を出たのは攻の洸一でした。憤懣やるかたない洸一はヤケになり、夜の新宿で自分の子供くらいの年齢の健太と知り合います。そして、なりゆきで遠くに行きたいという健太と3日間一緒に、東北を旅する事に。千里と面影が似た健太と、生まれ育った場所に近い地方を旅行することで、洸一は忘れていた愛する人への想いを甦らせるのです。
ケンカしてキレて家を飛び出した洸一が、冷静になって自分を見つめ直す様子が淡々と、丁寧に描かれていて切なくさせられました。色っぽいシーンはなかったけれど、洸一の気持ちが全部頷けるくらい上手く描かれています。
書き下ろしは同じ時間が千里視点で読めます。これがまた面白かった!2004年の投稿作品だった表題作より、垢抜けています。こちらはプラス、知りたかった二人の大学時代の出会いから恋人同士になるまでが、千里の回想という形で知ることができるのがポイント。昔を思い出すことによって、千里の洸一への情熱もまた熱く甦るところがステキでした。セックスレスだった二人のお久しぶりなベッドシーンに照れました。
「未来航路」は、グッと軽いタッチでラブ復活ぶりが上手く描かれていて、湿っぽさを一掃しています。健太のこともきちんとおさめていて拍手。
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