火浦功のレビュー一覧

  • ファイナル・セーラー・クエスト【補完計画】

    ネタバレ 購入済み

    火浦功のライトファンタジー!

    90年代初頭の作だが、80年代のエッセンスたっぷりの怪作。ウィザードリィ風の学園パロといえばわかりやすいかな?
    ある意味で、今のコメディ系なろう小説のご先祖様的な小説だと感じた。「うわー、うわー」言うヒロインが天然で可愛い。
    かつて角川文庫版を積ん読のまま紛失したので、今回電子化に伴い買い直したが、新作描き下ろし短編も入っていてお得になっている。

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    2022年09月29日
  • たたかう天気予報

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    はるばる来たぜ、サケ茶漬。

    学生時代に死ぬほど読み込んだ短篇集。ハッキリ言って冷静に評価できないくらい大好きな作家であり本なんですが、あれから20年も経ったので冷静に評価してみようと思います。

    火浦先生の最大の魅力は、その軽妙な文体でありますが、そのセンスは、ライトノベルやテキストサイト、twitter等多岐多様にわたる現代の文章ジャンルでも通用する。要するに、今読んでも面白い。文章を極限まで削って(よって作者の作品は実に短いものが多い…というのは少々擁護しすぎか)間やテンポで笑わせてくれます。

    しかし、作中ネタとして登場している「タイトルだけ先に上げて中身は後で考える」という執筆スタイ

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    2014年03月28日
  • 未来放浪ガルディーン(1) 大熱血。

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    ネタバレ

     「おやじの仇を討つんだっ!」

     思い込んだら命がけ、男の子として育てられ、うだうだしたことが大っ嫌いな熱血少女コロナは、敵の本拠地ヴァルマーに、ひとり敢然と乗り込んでいく。
     一方、華奢な外見を利用して、女装することで女(!?)の武器を最大活用する踊り子シャラもまた、財宝を狙ってヴァルマーの宮殿に侵入していた。
     二人の運命(!?)の出会い。
     謎の人型機動兵器ガルディーンとは何なのか。
     シリアスかと思えばコミカル、コミカルかと思えばシリアスという、物語の方向性定まらぬ新感覚すちゃらか(!!)SF珍道中の傑作シリーズ。
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    2012年03月05日
  • ファイナル・セーラー・クエスト【補完計画】

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     ○○を狙うモンスターの群れに襲われたり、
     ○○の幼生を××と思って飼い始めたり(ソイツも自分は××と思い込んでいる)、
     ○○を××して、モンスターの群れが学校に侵入する原因を作ったり、
     夏休みの宿題に、銀の○○を5つ集めたり、
     夕飯に必要な豆腐を買いに行ったり(もちろん迷う)、
     復活した○○と仲良くなったり、
     勘違いと思い込みですぐ暴走するのりこの学校生活は、いつもてんやわんやの大騒ぎ!
     それにしても火浦功の発想力と小ネタの使い方には、いつも驚かされる。
     冒険物のお約束を悉く上手なギャグにするセンスには脱帽。
     RPGと昭和のギャグが好きな方にオススメ。

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    2012年03月05日
  • 奥さまはマジ

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    ネタバレ

     結婚して外国に行った娘から、近況を知らせる手紙が届いた。

    「お父さん。お母さん。――私は、今、人民のために、ゲリラの先頭に立って、政府軍と闘っています――」

     父親は卒倒した。
     某国に海外出張に行くダンナに同行していった、新婚ホヤホヤの愛娘。体中のどこに入れても痛くないその娘が、ゲリラの先頭に立って政府軍と戦っているその娘が、ダンナと一緒に突然帰国した。よりにもよって、そのゲリラたちを引き連れて――。
     平和な日本の一家庭に突然持ち込まれた「戦争」を、ギャグ満載で綴った表題作をはじめ、書いているうちに連載が自然消滅したという伝説の尻切れとんぼ作品(ちなみに火浦功が手懸けたシリーズで無事

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    2012年03月05日
  • ファイナル・セーラー・クエスト【補完計画】

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    ……この本(というかシリーズ?)を買うのも3回目になりました。それでも買ってしまうというのがファンの悲しい性。あいかわらずの火浦節が懐かしかったです。いつもどおり、あとがきが全部入っているのもまたよろし。

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    2011年09月27日
  • 死に急ぐ奴らの街

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    遅筆作家火浦先生のハードボイルドな短編
    遅筆すぎるのを知ってるだけに、シリーズものに怖くて手を出せない作家さんですが、短編集なら喜んで読めます(笑)
    この本もSFもハードボイルド物もいける俺としては大変面白い
    オススメです

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    2009年10月04日
  • 丸太の鷹

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    小説を読んで、腹を抱えてまで笑ったのは後にも先にもこの一冊だけ。火浦功氏だから許されるギャグの数々。僕の中での火浦氏最高傑作。

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    2009年10月04日
  • 未来放浪ガルディーン(1) 大熱血。

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    昔ラジオでイメージアルバムの一部を聞き、気になりつつも30年ほど放ったらかしでした。
    今更と言わずに読む。面白い。このすちゃらか具合が堪らない。
    男として育てられた熱血少女と趣味で女装する男。丁々発止のやり取りが素敵。時代は感じるけどね。

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    2022年02月21日
  • 俺に撃たせろ!〈新装版〉

    A

    購入済み

    新装版?

    新装版ということですが、
    特に前の版との違いは見つかりませんでした。
    初出一覧がついたのが一番の違いでしょうか。
    あとがきも、変わっていません。
    内容はまぁ、わかったようなわからないような
    よくわからないけどなんだかちょっと面白い。
    好き嫌いはわかれると思うので、
    そのつもりで読んでください。

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    2021年11月23日
  • たたかう天気予報

    A

    購入済み

    おもしろいね

    このみが別れる本でしょう、客観的に言えば。
    そして私は、とても好きです。
    とはいえ、時代遅れなのは否めないかな。
    詳細な世界観とか、巧妙なトリックとか、複雑な心理描写とか
    そういう話をよく読む人にお薦めします、
    よくも悪くも、ノリと勢いがすべてなので
    衝撃的だと思いますよ。

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    2021年03月21日
  • 昭和な街角 火浦功作品集

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    中学生の時に好きだった火浦功。

    それそのものだった。最高。

    自分の文体が影響を受けた一人。

    具は物足りなさアリ。

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    2021年02月23日
  • 丸太の鷹

    A

    購入済み

    読む人を選ぶ本です

    最後にはなんとかなる。
    ほとんどの物語では、読者はそのことを忘れたふりをして読んでいるものですが、この本ではそれが通じません。
    なぜなら、登場人物までが最後にはなんとかなることだけを確信して(いい加減に)行動しているから。
    予定調和とかご都合主義だとかそんな生やさしいものではなく、
    ただとにかく、そのうちなんとかなるだろうという、言われ無く厳然たる事実に
    読者はただ曖昧にわかったふりをするしかない。
    食べ物に例えれば、まあまあ美味しいけど栄養もカロリーも全く無い、そんな本です。

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    2020年10月18日
  • たたかう天気予報

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    スキヤキへの道、ゲンジツおじさん、釜無温泉の決闘。この辺、めちゃちゃんこ面白い。
    後、不安定なまゆみ。オシャンティーって紅茶入れられるくらいにはお洒落

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    2019年12月22日
  • たたかう天気予報

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    コメディから切ない話、さらにはシュールなSF、現実に沿った(?)作家の話まで色んな種類を詰め込んだ短編集。個人的には表題作のたたかう天気予報が好きです。昔真面目に山号寺号を考えたものだった…。

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    2019年12月10日
  • 俺に撃たせろ!〈新装版〉

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    主人公の名前はアルツ・ハマー。.45口径の拳銃を愛用する射撃の名手で、街を守る俺が法律だ!
    秘書はブロンドの美人ジェニファー。大変有能な秘書さん。
    ……と書けば、ハードボイルド好きにはぴんとくるでしょう。
    まさしく、マイク・ハマーのパロディであるわけだ。
    しかし、こちらのハマーは既に老境に達しており、最近は物忘れが激しく、方向音痴である……。

    火浦功はハードボイルドをこよなく愛する作家であり、『トリガーマン』で書いている通り、そのハードボイルドを前面に出すのに、羞恥心を感じている、らしい。
    だからこそ、パロディになるのだけれども、最後には結局そのハードボイルド味が良い味を出しているのだ。

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    2017年02月19日
  • 昭和な街角 火浦功作品集

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    最近じゃなんか素敵な表紙の絵が本屋に溢れてて、気になるけど手には取らないですよ私は、とか強がっていましたが、これは見つけてあっさり買ってしまいました。(?)

    えーっと、作者のことは何も知らずに買ったのですが、「天下無敵のお嬢さま」読んだ時にこうの史代が別名で書いてるのじゃ、と思ったように、竹本泉が別名で…とか思ってしまいました。すごいな。どれも挿絵どころか、全て漫画化できちゃいそうな勢いでした。
    遠山署と明るい~の後半気に入りました。あ、あとSTUDIOの字幕も。
    面白いなぁ。

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    2016年03月20日
  • 昭和な街角 火浦功作品集

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    火浦功15年ぶりの新作(調べたら、2001年にも新作出てたのね)…ということですが、内容としては8,90年代に発表された短編の初単行本化…といったものでした。これだけの分量眠っていたとは…

    火浦功の作風としては「遅筆」「未完」「タイトルだけ先に入稿する」等が有名ですが、それらを改めて思い出させる作品群。比較的長めなのは、ホラー風演出でビックリの「アモルフの棲む町」(未完)、ちょっと不思議ないい話風「明るい世紀末の過ごし方」(完結)。
    それにしても、やはり先生のこの軽妙な文体の魅力は色あせぬものである。

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    2016年03月13日
  • S BLUE ザ・スニーカー100号記念アンソロジー

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    ライトノベル雑誌"ザ・スニーカー"の創刊100号を記念して編集されたアンソロジー。最近のラノベの方向性を決めた感もある"涼宮ハルヒの憂鬱"、正統派ファンタジーの"魔法王国カストゥール"、ハードな内容の戦記物"トイ・ソルジャー"、そして一昔前の懐かしいコメディ"未来放浪ガルディーン"など100号記念に恥じない内容です。ちょっと前までラノベって"カストゥール"とか"ガルディーン"みたいな方向性が多かったのに、今ではこれだけの幅広いジャンルの作品をラノベって一括

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    2014年05月30日
  • 未来放浪ガルディーン(1) 大熱血。

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     ガルディーン・シリーズを一括でレビューします。ナイトライダーのようなロボット・ガルディーンを巡るギャグストーリー。これを読んだのは、中学生くらいたったかな。文章が軽快で、とっても面白かった。人物が全てニックネーム(「陰険王」とか)付きなところがGOODでした。ただ…、続きがなかなか出ない。3巻が出たのが10年後くらいだったんじゃぁないかな?それに、まだ終わってないし。老後に続きが出たんじゃぁ、精神年齢的にきついです。

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    2011年06月04日