あらすじ
時代は戦国、波乱の時代。強大な武力を誇るヴァルマー帝国は、名門フレイヤー家を一夜で滅ぼした。この戦で全国統一の覇業に燃えるジョージ〈無謀王〉ヴァルマーに対抗する勢力は消えたはずだった。が、ここにひとりヴァルマー帝国に敢然と立ち向かう戦士が現れる。その名はコロナ・フレイヤー。男の子として育った熱血少女は、単騎ヴァルマー宮殿に殴り込みをかけた! そこで……。愛! 冒険!! 大ロマン!!! 伝説の巨大ロボット格闘すちゃらか珍道中~っ★
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Posted by ブクログ
「おやじの仇を討つんだっ!」
思い込んだら命がけ、男の子として育てられ、うだうだしたことが大っ嫌いな熱血少女コロナは、敵の本拠地ヴァルマーに、ひとり敢然と乗り込んでいく。
一方、華奢な外見を利用して、女装することで女(!?)の武器を最大活用する踊り子シャラもまた、財宝を狙ってヴァルマーの宮殿に侵入していた。
二人の運命(!?)の出会い。
謎の人型機動兵器ガルディーンとは何なのか。
シリアスかと思えばコミカル、コミカルかと思えばシリアスという、物語の方向性定まらぬ新感覚すちゃらか(!!)SF珍道中の傑作シリーズ。
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キャラクターデザインがゆうきまさみ、メカニック・デザインが出渕裕という、なんとも豪華なシリーズ。元々は火浦功、出渕裕、ゆうきまさみ、の三人が悪ノリ気分全開、寝不足で脳内麻薬分泌中の頭を無理矢理に回転させて作ったアニメーションの企画が元になっているので、巻末には三人の座談会というおまけがついている。
だがあまりにも世界観を何も考えず、安直に企画したために、一作目(1986)から現在(2010)までに刊行された冊数が、本編三冊、外伝二冊、おまけに二巻刊行の14年後(!)に三巻が刊行されるという、本当にあらゆる意味で新感覚のSF。
キャラクターにはそれぞれ二つ名があるのだが、ネーミングが面白い。
筋肉娘、口先男、出戻り、無謀王、陰険王、軟弱王、そして、すちゃらか王……!
思わず「なんじゃあそりゃあ」とツッコんでしまいました。
そしてこの作品が他作品より一番凄い点は、物語にマスコミが登場していることである!
代々の伝承により、事件の現場に必ず現れる「ますこみ族」……!
もうね、初っ端から彼らが登場するのですから、否応なく笑えて物語に引き込まれます。
ライトノベルと、お馬鹿なノリと、昭和のギャグが大好きな人にオススメです。
Posted by ブクログ
昔ラジオでイメージアルバムの一部を聞き、気になりつつも30年ほど放ったらかしでした。
今更と言わずに読む。面白い。このすちゃらか具合が堪らない。
男として育てられた熱血少女と趣味で女装する男。丁々発止のやり取りが素敵。時代は感じるけどね。
Posted by ブクログ
ガルディーン・シリーズを一括でレビューします。ナイトライダーのようなロボット・ガルディーンを巡るギャグストーリー。これを読んだのは、中学生くらいたったかな。文章が軽快で、とっても面白かった。人物が全てニックネーム(「陰険王」とか)付きなところがGOODでした。ただ…、続きがなかなか出ない。3巻が出たのが10年後くらいだったんじゃぁないかな?それに、まだ終わってないし。老後に続きが出たんじゃぁ、精神年齢的にきついです。
Posted by ブクログ
主人公のモチーフは『うる星やつら』の龍之介くん(男として育てられた女)と『ストップひばりくん』(女装の男)ではなかったかしら。
火浦作品なので敵はショボく、どこかヌケている。