【感想・ネタバレ】未来放浪ガルディーン(1) 大熱血。のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 「おやじの仇を討つんだっ!」

 思い込んだら命がけ、男の子として育てられ、うだうだしたことが大っ嫌いな熱血少女コロナは、敵の本拠地ヴァルマーに、ひとり敢然と乗り込んでいく。
 一方、華奢な外見を利用して、女装することで女(!?)の武器を最大活用する踊り子シャラもまた、財宝を狙ってヴァルマーの宮殿に侵入していた。
 二人の運命(!?)の出会い。
 謎の人型機動兵器ガルディーンとは何なのか。
 シリアスかと思えばコミカル、コミカルかと思えばシリアスという、物語の方向性定まらぬ新感覚すちゃらか(!!)SF珍道中の傑作シリーズ。
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 キャラクターデザインがゆうきまさみ、メカニック・デザインが出渕裕という、なんとも豪華なシリーズ。元々は火浦功、出渕裕、ゆうきまさみ、の三人が悪ノリ気分全開、寝不足で脳内麻薬分泌中の頭を無理矢理に回転させて作ったアニメーションの企画が元になっているので、巻末には三人の座談会というおまけがついている。
 だがあまりにも世界観を何も考えず、安直に企画したために、一作目(1986)から現在(2010)までに刊行された冊数が、本編三冊、外伝二冊、おまけに二巻刊行の14年後(!)に三巻が刊行されるという、本当にあらゆる意味で新感覚のSF。
 キャラクターにはそれぞれ二つ名があるのだが、ネーミングが面白い。
 筋肉娘、口先男、出戻り、無謀王、陰険王、軟弱王、そして、すちゃらか王……!
 思わず「なんじゃあそりゃあ」とツッコんでしまいました。
 そしてこの作品が他作品より一番凄い点は、物語にマスコミが登場していることである!
 代々の伝承により、事件の現場に必ず現れる「ますこみ族」……!
 もうね、初っ端から彼らが登場するのですから、否応なく笑えて物語に引き込まれます。
 ライトノベルと、お馬鹿なノリと、昭和のギャグが大好きな人にオススメです。

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2012年03月05日

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