あらすじ
下北沢探偵公司の辰吉さんが、銀次と絵里ちゃんを従え、難解を通り越え不条理の域に達してしまった事件を追っかけて、白昼の団地へ夜の巷へ、はたまたインド、香港へ――。さらには、未収録の傑作短編を三つも加えて、生きててよかった二重丸の1冊です。
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読む人を選ぶ本です
最後にはなんとかなる。
ほとんどの物語では、読者はそのことを忘れたふりをして読んでいるものですが、この本ではそれが通じません。
なぜなら、登場人物までが最後にはなんとかなることだけを確信して(いい加減に)行動しているから。
予定調和とかご都合主義だとかそんな生やさしいものではなく、
ただとにかく、そのうちなんとかなるだろうという、言われ無く厳然たる事実に
読者はただ曖昧にわかったふりをするしかない。
食べ物に例えれば、まあまあ美味しいけど栄養もカロリーも全く無い、そんな本です。