トマ・ピケティのレビュー一覧

  • 自然、文化、そして不平等 ―― 国際比較と歴史の視点から

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    オーディブルで聴いたのは失敗だったかもしれない。豊富なデータ比較や諸外国の事情についてなので、オーディブルだと分かりづらいように感じた(わたしの理解力の問題かもしれない)。

    翻訳本なので日本との比較が少ないのも個人的にはイメージしづらかった原因のひとつかなと思う。でも調べないと分からない海外の事情を知れるのはいい機会になった。

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    2023年12月06日
  • 自然、文化、そして不平等 ―― 国際比較と歴史の視点から

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    資産やジェンダー格差、自然と不平等などについて現状をデータで解説しています。
    様々な面で過去よりも改善されつつあることがわかりますが、まだ道半ばということもわかります。

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    2023年10月17日
  • 自然、文化、そして不平等 ―― 国際比較と歴史の視点から

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    2022.3.18にケ・ブランリ=ジャック・シラク美術館で行われた講演の原稿を加筆訂正したもの。講演は民族学会の招きで行われた。

    ・不平等を生む体制が社会によってどれほど異なるとしても、過去数世紀にわたって基調的な流れ~社会的な平等へと向かう底流はあった。18世紀末という特定の時期に水脈が現れ、政治的・社会経済的平等の実現をめざして勢いを増したていった。
    ・不平等を生む体制は社会によって大きく異なるが、自然、文化、不平等の間にはまったくちがう種類の関係性が存在する
    ・気候変動問題は、現在の資本主義システムとはまったく異なる新しい経済システムの出現なくしては解決できない。それは「民主的でエコロ

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    2023年09月17日
  • 自然、文化、そして不平等 ―― 国際比較と歴史の視点から

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    r>gで有名なフランスの経済学者のトマ・ピケティが過去データを分析して、不平等を切り口に世界で起こっている様々なことを論じる。

    所得、ジェンダー、教育格差など。驚いたのはヨーロッパなどでは1800年代から統計データがあること。

    累進課税などの導入により、十分ではないが、格差は縮まっていること。

    教育に国がかけるお金は重要であり、これが格差を縮めるのに重要な役割を果たすが後回しにされること。

    炭素の排出量は一人当たりに換算すると北米が群を抜いて大きいにも関わらず、同様の排出量が求められていることなど、筆者が述べるように分野を超えて専門家の知見を集約することが重要である。

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    2023年08月19日
  • 自然、文化、そして不平等 ―― 国際比較と歴史の視点から

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    一般的な知識で格差や平等を語っていたが
    違う視点でこれらを考えさせられた
    不平等とは それらを生む体制を歴史的に考える
    所得格差 資産格差 ジェンダー格差
    図で説明されると
    説得力がある
    人間はそれでも平等への道を歩んでいる
    歩みはのろく範囲は限られるが
    そして著者は気候変動の影響が日常生活に
    影響を及ぼすようになると
    現在の経済システムに対する考え方が
    急激に変わるとしている
    今だと思う もう始まっている
    どうなる

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    2023年08月17日
  • 自然、文化、そして不平等 ―― 国際比較と歴史の視点から

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    フランス革命は、中産階級の所得と資産を押し上げただけで低産階級にはほとんど意味を持たなかった。スウェーデンはもともと平等な国ではない。戦前においては、上位20%の資産を持つ男性しか選挙権を持たず、しかも投票権は寄付額に応じて定められていた。そのため、ある地域では1人が投票総数の50%を占めることもあった。累進課税制度のような国ごと、人ごとの二酸化炭素排出量に合わせた排出量規制が不可欠。

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    2023年07月22日
  • 来たれ、新たな社会主義――世界を読む2016-2021

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    日本は貧しくなっていないかもしれません。この本によれば政府が貧しくなっているだけとのこと。
    国≠政府という考えを持てば良い。
    しかし、税金を好きなように使われるのはムカつく

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    2022年05月27日
  • トマ・ピケティの新・資本論

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    フランスの日刊紙に連載された時評をまとめたもの。
    印象に残った文章
    ⒈ 医療保険料を払う余裕のない人にまで保険加入を強制しているとオバマから批判されてクリントンが激高
    ⒉ 国内総生産(GDP)を指標として使うのはやめて、国民純正産(NNP)を重視すべきだ
    ⒊ 忘れてならないのは、企業が払う税金というものは存在しない
    ⒋ 民間部門が金持ちで政府部門は借金まみれという不均衡

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    2021年03月08日
  • 21世紀の資本

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    はじめに
    第1部 所得と資本
      第1章  所得と算出
      第2章  経済成長―幻想と現実
    第2部 資本/所得比率の動学
      第3章  資本の変化
      第4章  古いヨーロッパから新世界へ
      第5章  長期的に見た資本/所得比率
      第6章  21世紀における資本と労働の分配
    第3部 格差の構造
      第7章  格差と集中―予備的な見通し  
      第8章  二つの世界
      第9章  労働所得の格差
      第10章 資本所有の格差
      第11章 長期的に見た能力と相続
      第12章 21世紀における世界的な富の格差
    第4部 21世紀の資本規制
      第13章 21世紀の社会国家
      第14章 累進所

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    2021年02月08日
  • 21世紀の資本

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    過去最も難儀した本の一冊。
    長いし難しいし。
    でもたまには苦労しつつもこういう難解な本を読むべきだとも思う。
    なんとなく5年後、10年後ふと効果が出てくるんじゃないかと思わせる一冊。

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    2020年05月28日
  • トマ・ピケティの新・資本論

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    著者がフランスの日刊紙に月1回の頻度で掲載するコラムをまとめたもの。最新の記事が2011年であり、おおよそ10年前のフランスに関する話題。
    21世紀の資本に書かれているエッセンスがすでにあり、資本による収益率は経済の成長率を超えているため、資本を持つものはさらに富み、そうで無いものとの格差が広がる、という考えのもと、度々、資本に累進性の課税を行うべきとの主張が展開される。
    遺産を受け継いだだけの経営者の子が、スティーブ・ジョブズよりも資産を持っている、という例が引かれており、それを読むとこの主張も説得力を感じざるを得ない。
    日本においてはどうなんだろうか?

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    2020年05月24日
  • トマ・ピケティの新・資本論

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    議論のネタに尽きない本です。

    1.この本を一言で表すと?
    ・ヨーロッパの時事ネタ集

    2.よかった点を3〜5つ
    ・「46 FRBを非難すべきか」
     →FRBの2010年の金融緩和について、ハイパーインフレなんか起きない、数パーセントのインフレになるのはむしろ歓迎、デフレの下で景気低迷を長引かせてはいけない、という主張は、アベノミクスに通じる所があり、面白い。

    ・「65 優柔不断なオランド」
     →右派のサルコジを批判するが、左派のオランドも批判するの、客観的でよい。

    ・「68 水曜日も学校を」
     →フランスは水曜日が学校休みというのを初めて知った。

    ・フランスの教育全般について、憂慮して

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    2018年12月30日
  • トマ・ピケティの新・資本論

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    ●『21世紀の資本』で一躍有名になったピケティのコラムをまとめた著書。随所でサルコジ大統領をこき下ろしているのが印象的。

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    2018年10月26日
  • 21世紀の資本

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    r>g 「資本収益率が産出と所得の成長率を上回るとき、資本主義は自動的に、恣意的で持続不可能な格差を生み出す。」
    いろんな国の税制データを駆使しながら、歴史を紐解きながら、上述の文章を証明していく本。
    当たり前のことを当たり前に忠実に細かく記述していく作業。。 トマピケティは大変だっただろうが、読む方もめっちゃ大変な1冊。

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    2018年08月01日
  • トマ・ピケティの新・資本論

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    ネタバレ

    ヨーロッパは、政治的にばらばらで団結できずにいるせいで、金融システムの不安定性と不透明性に対して脆弱になっている イギリスの労働人口の生産性の低いのは、教育制度に投じる予算が少ないことと、貴族政治時代をひきずる顕著な階層化に大きな原因がある よい税金とは、政府支出の財源を提供し、公平かつ累進課税であって、個人と企業にできるだけ干渉しない税である ドイツ人の遺伝子にナチズムがないように、ギリシャ人の遺伝子も怠け癖はない フランスは、自国の税制・社会保障制度の改革や近代化ができないうえに、公的債務の共同管理に関して具体的な提案すらできないという無能ぶりをさらけ出している どんな国も年1~1.5%以

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    2015年09月14日
  • トマ・ピケティの新・資本論

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    あっと言う間にブームが去ってしまった様だが。
    (まさに単なるブームとしか言いようがないかも)
    新聞のコラムということもあって、21世紀の資本よりはかなり楽に読めた。
    でも、やはりEUをイギリスではなくフランスの視点で捉えている(当たり前と言えば当たり前)ことは強く感じられる。
    だからどうだとも言えないが。
    日本経済にとっての処方箋になるのかどうかは分からないが、やはりこの数年の間に日本は「本筋」からずれていってるのではないかという気はする。

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    2015年08月28日
  • 21世紀の資本

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    やっと読み終わったが、行きつ戻りつしながら半年近くかかってしまった。
    もうブームは去ってしまったのか・・・
    富と所得の分配について再度考えさせられるきっかけになったこと、関連する日本経済構造のベースはアメリカではなくヨーロッパに近いことが再認識できたことは大いにメリットであったが、正直それ以外いまいち得たものがなかった。
    私の意識が低すぎるのかも知れないが。

    2回目
    発刊当時は上記の様に感じたが、今になって書かれていることがようやく理解できるようになった気がする。
    ピケティ少し先を行き過ぎていたのかも知れない。これから再評価されるのではという気がする。

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    2022年03月06日
  • トマ・ピケティの新・資本論

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    うーーん、そもそもフランス、いや欧州の経済状況や税制がわかってないと、非常に読みづらい本ではなかろか、というのが正直な感想。フランスの新聞の連載コラムであるが、80本のうち日本に言及してあるのは1本のみ。それもありきたりな財政赤字の話で、「んなもんピケティさんに語ってもらわんでも・・・」と思った。ただしフランスの小学校は水曜日が休みというのはこの本ではじめて知った。そういうへえ、は少なからずある本。

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    2015年05月11日
  • 21世紀の資本

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    やっと読み終わった。長い。長いよー。
    さんざん言われてるように、r > g(資本収益率 > 経済成長率)が議論の出発点。そしてそれが資本の集中と大きな経済格差につながること、その格差を是正するための政策を議論する。話としてはとてもシンプル。
    それがこんな大著になるのは、世界中の膨大なデータを収集し、詳細に実証して見せているからで、そうして構築された議論はやはり力強いし説得力がある。
    ただ、あまりに長く込み入っているので、通読するのはやはりしんどい。かといっていろいろ出てるピケティ本も玉石混淆ぽいし。とりあえず手っ取り早くおさえるには、山形浩生(訳者)の解説PDFがいちばんいいと思う

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    2015年05月10日
  • トマ・ピケティの新・資本論

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    ネタバレ

    その手の話にはついていけない、、、と、思ってた私ですが。フランスの大手の新聞に掲載されてた文章を古くなりすぎてるもの以外の掲載とあって、なかなか興味深い話題が多く、私などでも、楽しませていただきました。お金にまつわる価値観が日本とヨーロッパ、特にフランス人との違いも感じた一冊で、さらりさらりと流しながら読んでも面白かったです。

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    2015年04月16日