トマ・ピケティのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者がフランスの日刊紙に月1回の頻度で掲載するコラムをまとめたもの。最新の記事が2011年であり、おおよそ10年前のフランスに関する話題。
21世紀の資本に書かれているエッセンスがすでにあり、資本による収益率は経済の成長率を超えているため、資本を持つものはさらに富み、そうで無いものとの格差が広がる、という考えのもと、度々、資本に累進性の課税を行うべきとの主張が展開される。
遺産を受け継いだだけの経営者の子が、スティーブ・ジョブズよりも資産を持っている、という例が引かれており、それを読むとこの主張も説得力を感じざるを得ない。
日本においてはどうなんだろうか? -
Posted by ブクログ
議論のネタに尽きない本です。
1.この本を一言で表すと?
・ヨーロッパの時事ネタ集
2.よかった点を3〜5つ
・「46 FRBを非難すべきか」
→FRBの2010年の金融緩和について、ハイパーインフレなんか起きない、数パーセントのインフレになるのはむしろ歓迎、デフレの下で景気低迷を長引かせてはいけない、という主張は、アベノミクスに通じる所があり、面白い。
・「65 優柔不断なオランド」
→右派のサルコジを批判するが、左派のオランドも批判するの、客観的でよい。
・「68 水曜日も学校を」
→フランスは水曜日が学校休みというのを初めて知った。
・フランスの教育全般について、憂慮している
→大学教授らしく、かなり心配しているのが分かる。
2.参考にならなかった所(つっこみ所)
・ヨーロッパの時事ネタは、知らない内容であったり、興味の持てない所もあった。
・金持ちに対して資産課税をすべきと主張しているが、それを実施した後、どのような社会になるか見えない。
・欧州連邦の実現を主張しているが、非現実的。ギリシャ問題で、ユーロの問題が見えてきているのに、欧州連邦にして上手く行くとは思えない。
・r>gについて、歴史的事実なのは分かるが、因果関係はよくわからない。
・不平等拡大の対策として、国境を越えた資本移動の全面禁止(364ページ)とあるが、時代錯誤ではないか?非現実的。
3.実践してみようとおもうこと
・とくになし
4.みんなで議論したいこと
・なぜピケティの本は売れているのか?
5.全体の感想・その他
・21世紀の資本論の入門書と思っていたが、予想していた内容とは異なる。
・全般的に、資産家から、金を奪うのが、政府である、と主張しているように感じたのは、自分の理解力が足りないだろうか。
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Posted by ブクログ
ネタバレヨーロッパは、政治的にばらばらで団結できずにいるせいで、金融システムの不安定性と不透明性に対して脆弱になっている イギリスの労働人口の生産性の低いのは、教育制度に投じる予算が少ないことと、貴族政治時代をひきずる顕著な階層化に大きな原因がある よい税金とは、政府支出の財源を提供し、公平かつ累進課税であって、個人と企業にできるだけ干渉しない税である ドイツ人の遺伝子にナチズムがないように、ギリシャ人の遺伝子も怠け癖はない フランスは、自国の税制・社会保障制度の改革や近代化ができないうえに、公的債務の共同管理に関して具体的な提案すらできないという無能ぶりをさらけ出している どんな国も年1~1.5%以上の成長を維持することはできなくなっている 産油国では、一握りのこの天から授かった資源の不当に大きな分け前を独占し、大多数の国民、とりわけ女性や移民などは、半ば隷従状態にある
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Posted by ブクログ
やっと読み終わったが、行きつ戻りつしながら半年近くかかってしまった。
もうブームは去ってしまったのか・・・
富と所得の分配について再度考えさせられるきっかけになったこと、関連する日本経済構造のベースはアメリカではなくヨーロッパに近いことが再認識できたことは大いにメリットであったが、正直それ以外いまいち得たものがなかった。
私の意識が低すぎるのかも知れないが。
2回目
発刊当時は上記の様に感じたが、今になって書かれていることがようやく理解できるようになった気がする。
ピケティ少し先を行き過ぎていたのかも知れない。これから再評価されるのではという気がする。