阿吽社のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
おかざき先生の新境地。
最澄と空海の同じ時代に生きた天才2人の
生きざまを書いた内容。
最澄、空海の幼少期~少年期、青年期
天才2人が本来行だろうレールの上を自らドロップアウトし、それぞれがそれぞれがもがき続けて辿りつくのはどこなのか?
道を究めるまでのその過程を躍動的に興味をそそるように描いてくれてます。
この手の話は得意不得意あるにせよ、私としはなかなか面白く読めました。
1巻はまだまだ空海なんかはまだ空海ともなってず、自分の精神部分を満たしてくれる何かを求めもがき続けてるんですが、最澄と空海が出会いどう影響しているのかなんかもこの先楽しみなところです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「華厳」と「犀の角」。観念的なので沁み込むにはまだまだ自分が足りなかったけれど、ビリビリきました。
最澄が泰範に執着するのはかつて喪った弟子を重ねているにしては重すぎる気がする…なんだろ?
でもまた、空海と最澄の道が隣り合ってよかった。勤操和尚がいて良かった…この人ほんとに貴い。。
乙訓寺のお話、長岡京怖いな…智泉も光定も、独りだったら危なかった。ここも気が合いそうでほっこり。
空海と最澄がすごろくしてた周りに顕現してた神々はヒンズー教の神かな。インドラ(象に乗ってる)とヴィシュヌ(鳥に乗ってる)がぽいかなと思っただけ。。。
「応天の門」も楽しく読んでいるので、(伴国道って善男の父親かぁ -
購入済み
作者なのか編集者なのか
敢えてなのかはわからないが、所々漢字の振り仮名の間違いが見られることが気になる。
でも、普通そんなことがあるとは思えないのだけれども…
話自体は面白いのだけれども、それを打ち消すような部分が各巻に何カ所も見られて少し残念。 -
Posted by ブクログ
本巻は「薬子の変」。面白かったけど、短かったなー。もうちょい読みたかった。
空海の絵が「下手くそ」であるというのは面白かった。空海が対象をどのように認識しているのか、という問題は、「阿吽」という漫画全体にも通じると思われる。
文字が浮かび上がり、生物が躍動し、光と闇が入り乱れる作画は、読者である我々に「体験」として受容される。
ぼくたちにとって、最澄と空海の人生は「阿吽」の華やかな描写によって認識されるのだ。
そして、空海にとって、ほとんどすべてのものはシンプルに認識される。だが、ある特別なものにだけ、彼の認識の解像度は飛躍的に向上する。
まさに、ぼくたちは空海(や最澄)の認識を(追)体験して