小熊英二のレビュー一覧

  • 地域をまわって考えたこと

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    人への質的調査として、典型的な1日を聞くことが多い。そうすることで、その人を結節点として広がっている、地域社会の関係の網の目を探り出していける。

    ― 冒頭にある、そんな言葉の通りに、各地の人へのインタビューから見えてきた社会関係・地域性を紐解いた1冊。よくある事例紹介の本だと思ったけれど、読んでみると地理学的・歴史的な背景も織り交ぜてあって、インタビューの発言も取り入れてよく分析されているのにまとまっている、練られた本だなと思った。

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    2020年05月26日
  • 地域をまわって考えたこと

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    移住希望者向けの雑誌において、著者が実際に地域・地方に行って移住者や地域活性化のキーパーソンに直接会って取材した記録エッセイ。高島平団地から群馬県南牧村まで、六つの地域の地域ごとの特徴を完結に整理し、地域移住とは?地域とは?を問う著作。

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    2020年05月04日
  • 社会を変えるには

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    社会運動の歴史や文化的、時代による違いなど、膨大なページ数でたっぷりとレクチャーしてくれる良書。多少、著者の主観も混じりはするが、イデオロギーに係る市民運動を体系的学ぶには良いと思う。

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    2020年01月18日
  • 私たちの国で起きていること 朝日新聞時評集

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    20190908 今、なにがおきているか。自分が共感できる論者の意見は参考になる。今、自分の意見を持たないとこの先後悔する事になりそうだ。そういう時に信用できる論者をどう確保するかは大事だ。

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    2019年09月08日
  • 私たちの国で起きていること 朝日新聞時評集

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    117ページまで読んだ。筆者による朝日新聞論壇時評の2017年11月から2019年3月分まで。広い知見に基づく時評は面白いが、古い時評には興味が薄くなり、途中でやめた。

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    2019年08月02日
  • 社会を変えるには

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    確かに、昔のように『資本家』と『労働者』等のように単純なカテゴリーの分類が出来なくなっている。それなのに民進党は未だに「連合」なるものの影響下にある。古い枠組みの中で活動する組織では、社会を変えることは不可能だろう。
    右翼・安倍の言いなり自民党に変わりうる政党には程遠い。
    しかし対岸の米国では、一人の大統領で社会が大きく変わろうとしている。しかも人種差別主義者で自国第一主義者という、アメリカの矜持を捨て去った人間により。
    なんだか世界が全て自国第一主義に変わり始めている。英國のユーロ離脱、ロシアのクリミア併合、中国の海洋進出、そして今回のトランプショック。
    社会を変えると言っても、悪い方向にな

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    2016年11月10日
  • 社会を変えるには

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    戦後日本の社会運動の歴史を振り返るとともに、自由で多様なポスト工業化社会においては従来の社会運動を理解するためのカテゴリーが無効となったことなどが、西洋の政治思想における自由主義と民主主義の歴史にも言及しつつ、わかりやすく解説されています。ただし本書は、単に分かりやすい解説書というだけではありません。じっさいに声をあげ、社会を変えていくための具体的な戦術についても、ある程度説明されています。

    著者の本はどれも分厚いのですが、新書なのに本書も500ページ超というヴォリュームです。分厚いだけに多くのテーマがあつかわれているのですが、概説としてもちょっと不十分な印象です。とくにフッサールの現象学か

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    2016年09月03日
  • 私たちはいまどこにいるのか 小熊英二時評集

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    約10年前の時評集、政治学者でなく社会学者の分析がユニークで説得力!。「新しい歴史教科書をつくる会」が広く支持されていったのは、「エピソード混じりで物語として楽しく教えたい」という現場のニーズに合っているというのはその通りだと思うのだが・・・。なぜサヨクが心をつかめないのかと繋がる。1955年頃までは保守が護憲、革新が憲法反対・改正の立場だったのが、逆転して現在に至るとの謎解き説明がそうだったのか!と実に興味深い。ラズロ氏の国民と住民と市民の定義が出てくる。市民とは「特定の地域において政治に参加できる者」とは考えさせられる。北方領土が日本に返還された場合のロシア系日本人にどう対応するかを考えて

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    2015年09月15日
  • 社会を変えるには

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    「新書大賞2013」を受賞した作品。だけどそこまでよい作品とも思えなかった。なぜなら、あまりにも理想論、建前論に寄りすぎているからだ。内容は大半が社会運動史の概説に近く、理論的なことをダラダラと述べているだけの部分も多い。歴史や方法を知ることが社会を変えることの第1歩なのはそのとおりかもしれないが、しかしいくら高邁な理想を掲げていても、できうるかぎりの方策を講じてみても、じっさいには限界があってなかなか社会は変えられないのである。その好例が、著者がたびたび言及している原発問題だろう。あの事故いらいスッカリ日本じゅうに原発を嫌悪するムードが漂い、世論調査においてもつねに反対派が多数派を占めるよう

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    2017年07月16日
  • 社会を変えるには

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    新書としては異色の1,300円する社会学者の小熊英二さんの本。
    社会を変えるにはというタイトルだが、内容は社会運動(デモなど)について。反原発についても議論している。

    結論がよくわからない本だったな。
    原発のところの海外事情については事実を淡々と客観的に書いているところもあり、そこは読みごたえがあったな。
    だけど、本当に結論がわかり難い本。
    社会学者に特有のまわりくどい言いまわしが多いからだな。フッサールとかを出しているが、カッコよくは見えるが結局どう関係があるのかよくわからないな。
    こういう本をありがたがる人間にはなりたくないな。

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    2025年08月23日
  • 私たちはいまどこにいるのか 小熊英二時評集

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    戦後日本の社会について論じている一冊。戦後の政党のおおよその理論、社会運動の流れを説明し、現在の社会における事実を取り上げている。
    他に北方領土議論に加えるべき視点や、沖縄県民に向けた講壇が載っており、視野が多少広がった。
    21歳学生

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    2012年12月14日