小熊英二のレビュー一覧

  • 社会を変えるには

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    「新書大賞2013」を受賞した作品。だけどそこまでよい作品とも思えなかった。なぜなら、あまりにも理想論、建前論に寄りすぎているからだ。内容は大半が社会運動史の概説に近く、理論的なことをダラダラと述べているだけの部分も多い。歴史や方法を知ることが社会を変えることの第1歩なのはそのとおりかもしれないが、しかしいくら高邁な理想を掲げていても、できうるかぎりの方策を講じてみても、じっさいには限界があってなかなか社会は変えられないのである。その好例が、著者がたびたび言及している原発問題だろう。あの事故いらいスッカリ日本じゅうに原発を嫌悪するムードが漂い、世論調査においてもつねに反対派が多数派を占めるようになった。それでも現在の安倍政権は、再稼働に向けて着着と準備を始めている。社会を変えようとアレだけデモをしても、けっきょくなにひとつ変わっていないではないか。理想と現実が異なるのもまたあたりまえのことであり、それで著者を責めるのも酷かもしれないが、そのことにたいするエクスキューズはもうすこし言及してほしかった。また、内容の信憑性も微妙。安保闘争などにかんするくだりは、伝聞なども多い。体系的な先行研究がすくないのかもしれないが、ならば厖大な参考文献をつくるなどして、内容の真実性を担保すべき。内容についていえば、2012年の刊行ということもあって、現在でみるとどうなのかなと思う部分があった。社会を変えようと思うことはよいことかもしれないし、その方法を学ぶことに意義はあるだろうが、本作を読んだだけではかえって絶望感だけが強まりかねない。

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    2017年07月16日
  • 社会を変えるには

    Posted by ブクログ

    新書としては異色の1,300円する社会学者の小熊英二さんの本。
    社会を変えるにはというタイトルだが、内容は社会運動(デモなど)について。反原発についても議論している。

    結論がよくわからない本だったな。
    原発のところの海外事情については事実を淡々と客観的に書いているところもあり、そこは読みごたえがあったな。
    だけど、本当に結論がわかり難い本。
    社会学者に特有のまわりくどい言いまわしが多いからだな。フッサールとかを出しているが、カッコよくは見えるが結局どう関係があるのかよくわからないな。
    こういう本をありがたがる人間にはなりたくないな。

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    2025年08月23日
  • 私たちはいまどこにいるのか 小熊英二時評集

    Posted by ブクログ

    戦後日本の社会について論じている一冊。戦後の政党のおおよその理論、社会運動の流れを説明し、現在の社会における事実を取り上げている。
    他に北方領土議論に加えるべき視点や、沖縄県民に向けた講壇が載っており、視野が多少広がった。
    21歳学生

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    2012年12月14日