小飼弾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
科学的思考を身につけるための本。
ま、直接は本書に関係ないのだけど、本当にもう文系/理系というくくりをして、それを文章力や論述力の無いことの言い訳にしたり、ちょっとした数式の出てくる経済学を理解しようとしないとか、テレビの裏の配線のつなぎ方を理解しようとしないことを正当化していく心の習慣を早めに無くしていかないと、この国の社会と経済が本当に瓦解していく思うのですよ。
もはや、基本的な物理や電磁気、科学、生物学、情報技術の知識の無いエリートが会社経営や、国政策決定をしていくことは不可能だし、逆に法律の知識や、組織マネージメントの能力を持たない研究者は大きな研究チームを作ることが出来ず、研究成果も上げられない世の中だし、別にエリートで無くても、理科的な知識や数学的な理論的思考の習慣が身についていないで、この国で出来る仕事はとても少ないと思うのだ。
本書が啓蒙している科学的思考とはもはや身につけていたらいいねという習慣では無く、生きていくためには、少なくとも良く生きていくためには身につけていなければならない習慣だろう。 -
Posted by ブクログ
常々書評ブログ「404 Blog Not Found」をチェックしている小飼弾さん。
本人の言が間違いなければ(ウソじゃないと思うけど)世界一の読書量じゃないのか?と思ってました。
単純に冊数でカウントしてもアレですが、小学生の時に一日50冊以上とからしいし。
どんな頭してるんでしょうね。
でも、めちゃめちゃ頭いいのは間違いない。
ホリエモンの盟友・・・ですよね。
本職はなんなんでしょう。とりあえず、もともとはプログラマみたいです。
これまでに難解な本をたくさん読んできたのでしょうが、この本はとことん読みやすさを追求した作りだと思います。
特に難しい言葉も出てこない。
何より字がでかい。行間が広い。図解イラストが多い。
すぐに読めてしまいます。
きっと、中学生の読者を想定して書かれたのかなとおもいます。(ちょっとアダルトな部分もあります。)
もちろん、大人が読んでも十分な刺激は与えてくれます。
高等なことを簡単に。これは一流のライターのみがなせる技だと思います。
伊達にアルファブロガーを自称しているわけではありません。
本の中で、最近のフィクションの「長尺化」に苦言を呈しています。
マンガも含み。
「ドラゴンボール」はあんなに長くする必要はない。これは出版社・編集者のビジネスとしての思惑であると。
それは私も思います。
ボクは今読んでて、もうすぐ読み終わりますが、村上春樹「1Q84」。ハードカバーで3分冊。
先日発売された文庫版では全6冊になっています。
長いのが悪いとは思いませんが、これまでの作品と比べても冗長にすぎると感じます。天下の村上春樹に対して生意気ですが、感じるものは仕方がない。
意地になって読んでるけど、他の作品の方が面白いもの。
とか。
テレビを見る暇があったら本を読め、と弾さんは言い切ってますが、自分も結構テレビ出てませんでした?
言われるまでもなく、ボクはあまりテレビを観ないので、よく知りませんが。
サンデープロジェクトは出てましたよね。
周りとの話しを合わせるためにテレビをみるなら、その時間を読書にあてろと。
それはその通りだと思います。
あとはこの本を読んだ本人が実行できるかどうかの話しなので、弾さん、惜しげも無く読書のテクニックを公開しています。小手先の技術ではなく、ベクトル的な部分を。
ほんとに簡単なんだけど、読み応えが残ります。 -
Posted by ブクログ
投資家でありプログラマーでもある著者・小飼弾さんが、「お金」という共通の幻想を通じて世界の仕組みを解き明かし、これからの時代を生き抜くための新たな「働き方」と「社会のあり方」を提唱する一冊です。
■主な内容は以下の5つのパートに分けられます。
1. お金の正体とバランスシート(PART 1)
お金は、人々が「価値がある」と信じることで成り立つ「共同幻想」であり、価値尺度・交換手段・価値貯蔵の3つの機能を持つ。著者は、お金の動きを把握するためにバランスシート(B/S)で考える重要性を強調しています。
• 「借金も財産」: 人からお金を借りることで手持ち以上のお金を動かせるようになることが資本主義の原点です。
• 自己投資: 教育や学習は自分という「知的労働力資産(固定資産)」への投資であり、将来の収益(利益)を生むためのものです。
2. 会社と労働の真実(PART 2 & 3)
法律上、会社は株主のものであり、従業員はバランスシート上には存在せず「賃金」というコスト(外注費)という位置づけにされている。
• 「奴隷」からの脱却: 著者は、自分の時間を切り売りして給料をもらう労働者を、現代の「奴隷」と表現する。これからの時代は、労働者としてがんばるのではなく、資本を持つ「株主」側を目指すべきだと説く。
• 代謝の必要性: 儲からない不効率な会社はすぐにつぶすべきであり、政府が守るべきは会社ではなく「人(個人)」であるべきだと主張する。
3. 日本の税制と格差の仕組み(PART 4)
現在の日本の税制は、汗水たらして働く「労働所得」よりも、株や不動産から得られる「不労所得」の方が圧倒的に有利な仕組みになっていると指摘。
• オーナーシップの偏り: 富(資産)が特定の層や高齢者に過剰に集中し、若者や現役世代にお金が回ってこないことが日本の大きな問題という。
• 富の分配の失敗: 日本全体としては十分な資産(対外純資産など)を持っているにもかかわらず、その分配がうまくいっていないために多くの国民が苦しんでいると主張する。
4. ベーシックインカムと未来への提言(PART 5)
AIやロボットによる自動化が進む中で、人間は「稼ぐために働く」という概念を捨てるべきだとしています。
• お金を配ろう: 貧富の格差による社会崩壊を防ぐため、ベーシックインカム(BI)の導入や、国民全員に「日本株式会社」の株を配るような「ベーシックアセット」という考え方を提案している。
• 不労所得の肯定: 全員が最低限の生活を保障された上で、やりたいことに挑戦し、その成果を分かち合う「楽しい社会」を目指すべきだという。
■結論
本書のメッセージは、「もう、稼ぐためには働かない」という生き方への転換を提示する。”それ、みんなそう思ってるよ。でも働かないとどうやって飯食うの…”とツッコミを入れたくなるが、著者は「働く」行為そのものが不平等なシステムの上にある「負けゲーム」であると認識し、一日でも早く税率が低い有利なシステムの上にある株や不動産などの「不労所得」に切り替えていくべきという主張だ。
AIが労働を代替していく近未来において、「労働=美徳」という古い幻想を捨てて、社会システムとして国民全員に富を分配する仕組みに移行させなければ、富裕層もろとも社会全体が沈んでしまうという警告である。 -
Posted by ブクログ
本を読もう、というワンテーマをいろんな切り口から説いてくれるから、色々と自分に置き換えて想像してしまいます。
テレビは無駄だと知りつつだらだら見てしまうけど、何も残らず時間を無駄にしてる場合が多い(後で何やってたのか覚えてない番組は見るだけ無駄だよね)。
時間の効率、タイパが持て囃される昨今だけど、浮いた時間はただ無駄に捨ててるだけ。
なぜ本を読まないのかというと、お金でも時間でもなく、疲れるからだと思う。テレビは聞いてるだけでもだいたいわかるが、本は内容を理解していないと先に進めないから大変。
とはいえ本をもうちょっと読もうという気分にさせてくれたのは違いない。本を遊ぼう。 -
Posted by ブクログ
久しぶりに氏の著作に目を通したが2013年に発表された普通の人のための(専門家ではない人)の科学の入門書。氏は全然中卒ではないバリバリの理系だが難しいことを分かりやすく文章で説明するのがうまいので、分からないけれども読み難さを感じることはなかった。むしろスラスラ読めたと言っても良い。(だがもちろんエネルギー保存の法則が四則演算が分かったは訳ではない。次またこの言葉を見た時に少なくとも初見ではないというくらい)そもそも知識がないから実際はどうなのか分からないが、原発は筋が悪い技術という考え方や「科学は『趣味』と考えよ」という部分などは共感する部分も多かった。貧困問題を先に解決せよも。そして将来「エネルギー放題」になるという予想は果たして当たるのだろうか?いつ実現可能なのか?夢のような話ではある。その方向に進んでほしい。もう一つ夢でいうとBIベーシックインカムの実現がある。これは是非ともなるだけ早くやってもらいたい。労働が当たり前でなくなる世界を一刻も早く。最低限の生活は保障されているわけだからら役に立つかどうか、出世できるかどうか、カネが儲かるかどうかなど気にすることもない。リスクを恐れずに、いくらでもチャレンジできる。そんな中から時々ものすごく役に立ったり、人を幸せにするものも生まれてくるでしょう。に賭けたい訳です。日本は失敗者にとても厳しい国という指摘も特に最近言われだしている。あとがきの言葉にあるスティーブジョブズの言葉を意訳した「職人たれ、学者たれ。」という言葉、職人とは出来る人じゃない、今自分が何が出来ないのかを知っている人で学者は知っている人ではない、自分が今何を知らないかを知っている人だというのは大きく納得した。他の著作も目を通したい。