あらすじ
「ブラック労働者」をやめましょう。「お金を増やさねばならない」思い込みを捨てましょう。働いたら負け。もう労働には価値はない。理想は、誰でも自由に生きて食べていける世の中。なのに、いつまでも「お金」に振り回されるのはなぜか――。この本では、実家の借金返済を経てお金の本質を学び、成功を収めたブロガーであり投資家が、世界を動かしているお金の仕組みと、お金との付き合い方をやさしく解き明かします。
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Posted by ブクログ
非常にシンプルに現代の経済社会の流れと、我々はどう働ければ良いかを示されている。
小飼さんのブログを過去読んでいた読者からすれば、本にまとめてくれているのはありがたい。
Posted by ブクログ
投資家でありプログラマーでもある著者・小飼弾さんが、「お金」という共通の幻想を通じて世界の仕組みを解き明かし、これからの時代を生き抜くための新たな「働き方」と「社会のあり方」を提唱する一冊です。
■主な内容は以下の5つのパートに分けられます。
1. お金の正体とバランスシート(PART 1)
お金は、人々が「価値がある」と信じることで成り立つ「共同幻想」であり、価値尺度・交換手段・価値貯蔵の3つの機能を持つ。著者は、お金の動きを把握するためにバランスシート(B/S)で考える重要性を強調しています。
• 「借金も財産」: 人からお金を借りることで手持ち以上のお金を動かせるようになることが資本主義の原点です。
• 自己投資: 教育や学習は自分という「知的労働力資産(固定資産)」への投資であり、将来の収益(利益)を生むためのものです。
2. 会社と労働の真実(PART 2 & 3)
法律上、会社は株主のものであり、従業員はバランスシート上には存在せず「賃金」というコスト(外注費)という位置づけにされている。
• 「奴隷」からの脱却: 著者は、自分の時間を切り売りして給料をもらう労働者を、現代の「奴隷」と表現する。これからの時代は、労働者としてがんばるのではなく、資本を持つ「株主」側を目指すべきだと説く。
• 代謝の必要性: 儲からない不効率な会社はすぐにつぶすべきであり、政府が守るべきは会社ではなく「人(個人)」であるべきだと主張する。
3. 日本の税制と格差の仕組み(PART 4)
現在の日本の税制は、汗水たらして働く「労働所得」よりも、株や不動産から得られる「不労所得」の方が圧倒的に有利な仕組みになっていると指摘。
• オーナーシップの偏り: 富(資産)が特定の層や高齢者に過剰に集中し、若者や現役世代にお金が回ってこないことが日本の大きな問題という。
• 富の分配の失敗: 日本全体としては十分な資産(対外純資産など)を持っているにもかかわらず、その分配がうまくいっていないために多くの国民が苦しんでいると主張する。
4. ベーシックインカムと未来への提言(PART 5)
AIやロボットによる自動化が進む中で、人間は「稼ぐために働く」という概念を捨てるべきだとしています。
• お金を配ろう: 貧富の格差による社会崩壊を防ぐため、ベーシックインカム(BI)の導入や、国民全員に「日本株式会社」の株を配るような「ベーシックアセット」という考え方を提案している。
• 不労所得の肯定: 全員が最低限の生活を保障された上で、やりたいことに挑戦し、その成果を分かち合う「楽しい社会」を目指すべきだという。
■結論
本書のメッセージは、「もう、稼ぐためには働かない」という生き方への転換を提示する。”それ、みんなそう思ってるよ。でも働かないとどうやって飯食うの…”とツッコミを入れたくなるが、著者は「働く」行為そのものが不平等なシステムの上にある「負けゲーム」であると認識し、一日でも早く税率が低い有利なシステムの上にある株や不動産などの「不労所得」に切り替えていくべきという主張だ。
AIが労働を代替していく近未来において、「労働=美徳」という古い幻想を捨てて、社会システムとして国民全員に富を分配する仕組みに移行させなければ、富裕層もろとも社会全体が沈んでしまうという警告である。
Posted by ブクログ
お金の本質を理解できる良書
・複式簿記という画期的な発明
・日本は経営者にとっても甘い国
・消費税ほど経済の邪魔をする税制はない
・社会保障の財源となるお金を集めている官庁は2つ
財務省と厚生労働省
これを一体化すべき
・ふるさと納税という愚策
・賃上げ要求ではなく、所有権を求める
Posted by ブクログ
資産で稼ぐには最低でも現金1000万以上は必要。それまで自分の価値に上げるために投資する。確かに言われてみれば当たり前で利回りで稼ぐには100万程度の端金ではプラスにもマイナスにもならない。
Posted by ブクログ
頭のいい人の居酒屋話という感じで、面白いけど刺さらない。
バランスシートや税金の話など、この本に興味を持つ人はだいたい中身についても理解しているように思う。新技術については小耳に挟んでおくといずれ役立つかもという感じ。
Posted by ブクログ
納得しながら読み進められるパートもあれば、視点が狭く分析が甘いなと感じるパートもいくつかあるなといった印象。
消費税を完全否定している箇所に関しては多々疑問あり。感情がだいぶ混じっている印象があり、冷静さに欠けているせいか客観分析が行き届いていない。
また、全体的にお金から話が脱線しがち。著者が社会においておかしいと感じていることを、半ば無理やりお金の話に絡めて主張しているような内容の本。
やや刺激的な内容になっているので知見を広めたい人には良いかもしれないが、個人の主観がだいぶ入っており、俗に言うマネー本とは訳が違うので、そこだけは気を付けた上で購入すべし。