小飼弾のレビュー一覧
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本を遊ぶ、というタイトルが腹落ちする本。
著者の本との付き合いの深さ、長さ、量からくる経験談と偏見が楽しい。
本との出会いは、人との出会いと同じ。
読むだけでなく、対話する。
対話はアウトプットにも繋がる。
古典の良さも出てくる。
古いのに、生き残ってきた力強さがあって、古く感じない、とある。
確かに、中国の古典や哲学、仏教を読んでいても感じること。
現代における仕事のほとんどは、知恵のあるなしで値段が決まる。だから本にお金を惜しむべきではない。この意味でも、働く時間を解放して、本と遊ぶ。
そして仏教でも知恵を付けなさいという話があり、苦悩から解放には、知る事とある。
偏見を貯めよう、という。
偏見は良くも悪くもあり、それを知ること。
そしてそれを塗り替えていくことが大事。
美術の話しで、遠近法や美しい写真のような絵を覆す現代美術の話を思い出した。偏見を認知し、誰も気づかなかった、新しいものを作り出す。
workerからplayerへ。
誰もが遊んで暮らせる世の中の実現。
「遊」こそ人の本質。
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Posted by ブクログ
ネタバレ自分自身の読書観を刷新できました。著者は、自分の力でものを考えられるようになることが一番大事であるとし、読書をその最有力の手段として位置づけています。これは私も同感ですが、このことについての思索の深さとノウハウの豊かさには、さすが、と感心しました。すでに読書好きの人にもおすすめです。
著者は一人の時間を大切にすることや、自分の意見に自信(というか確信でしょうか)をもつべきことなど、安易に「つながり」に流されない個人の自立性を重視しており、読書を通じてタフな精神を磨いてきたことが読み取れました。個人的にはこの点が、この本を気に入った一番の理由かもしれません。 -
Posted by ブクログ
著者の読書量は既に広く知られていますが、この本からも著者の読書愛が感じられました。普段本を読まない人もたくさん読む人も、どのように本と向き合っていくか、どのように読むべきかを考えさせられる内容です。本は読むだけではなく考えること...とこの本の中でも述べられている通り、この本を読んで本との向き合い方を考えるきっかけになると思います。巻末に「あなたをアップデートする10冊」としておすすめの書籍10冊が取り上げられています。21世紀の資本など真面目な本がある中で、最後にポプテピピックが入っていたのはやや面白いというか、レンジの広さを感じました。(関連の書籍として同著者の「空気を読むな、本を読め。」という書籍がありますので、こちらもおすすめです)
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Posted by ブクログ
久しぶり小飼作品。早食いならぬ早読み、羨ましいです。速読術的なものは正直興味ないんだけど、内容も咀嚼しながらの早読みなら歓迎。義務教育は、あくまで”義務”だから、嫌だからとか通学しなくても分かるから、とかの理由で拒否する権利はない訳だけど、高校以降、独学で出来るなら素晴らしいし、それはそれでアリなのかも。それにしても、ここでもやはり強調されているのはアウトプットですね。このブログが多少なりアウトプットになってると信じてるんだけど、もっと内容のブラッシュアップを図らないと、と思える次第。それぞれの本を読みながら、同時にこっちも少しずつ書いていく、っていうスタイルの方が良いのかな。読み終えてからだと、どうしても細部で忘れていることとか出てくるし。って、最後は完全に独り言の世界でした。
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公式には高校も大学も出ていない子飼弾さんの本。この人は凄いなと思う。どの本もそうだけど、言いたいことの主張がわかりやすい。もともとプログラマーだから、数字や記号で論理や手続きを記述することは得意な人だ。おそらく、そのプログラミング的な力が文章の底辺にあるから、「文章」も分かりやすいのだと思う。
この本のテーマに、「科学的な考え方とは何か?」という問いがある。子飼弾は「三種の神器」を提案する。
①四則演算ができること
②単位系の理解ができること
③論理的思考ができること
著者が身につけてきた「科学的考え方」の実践に基づいているのだろう。事例紹介もわかりやすい。
では、「科学とは何なのか?」。それは、異なる立場ひ人間が、同じものを見て話しができるためのもの。つまり「モノサシ」。共通の指標、共通のものさしを使うから、対象となることについて話しができる。
では、さらに、「なぜ、科学が必要なのか?」
子飼弾の答えはこうだ。「わたしがわかったことをあなたに伝えるため。あなたがわかったことを私に伝えるため。あなたが何者なのか、わたしが何者なのか、まったく知らなくても、発見と発明の喜びを分かち合えるため。理由はそれで十分ではないか」と。
「おわりに」に書いてあるが、どんな人でも「幸せな瞬間」というのは次の2つがあると著者は思っている。
1.できなかったことができるようになった瞬間
2.わからなかったことがわかった瞬間
この「幸せな瞬間」を、自分だけではなく、他社と分かち合うために、共通の「モノサシ」があればいい。それが「科学」がある理由の一つでいいのではないか。
最後になるけど、子飼弾の社会観も出てきて面白い。たとえば次の箇所はボクにとっても背中を押される部分。「私は10年後の日本におけるエネルギー問題についてはあまり心配していません。太陽光発電は休耕田に太陽電池パネルを並べておけばいいだけですし、風力発電への投資も進んでいます。日本は方向性がいったん決まったら、全体で舵を切って物事を進める国ですから、10年後には現在のドイツを抜いている可能性も高いでしょう」。
原発に頼らず、太陽に行き着く。太陽は究極の原発かもしれないけど、地球上のエネルギーのほとんどは太陽から来ている。子飼弾の言葉にうなづく。 -
Posted by ブクログ
子飼弾は年間5000冊も本を読むらしい。365で割ったとしても、一日14冊を読んでいる計算だ。どうやったらそんなに読めるのか分からないけど、その一端を覗かせてくれる。
だけど、子飼弾としてはそんな速読的なことはどうでもよくて、読書に対してどういう姿勢で臨んできたかを伝えたいのだ。読書は体験である。そして、遊びでもある。自分勝手な贅沢な時間でもある。エロ本におぼれることもできれば、マンガの世界に引きこもることもできる。一方で、登校拒否や家庭内暴力という環境の中、読書に溺れたのは現実逃避の側面があったからだと言っている。読書は彼の人生の一部なんだと思う。
「おわりに」に彼の最近の世界観の一端が見える。
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現在、世界の経済は、毎年、成長を続けていくことを前提にしています。要はモノをつくって売る。(中略)ところが今は、生きていくうえで必要なモノは足りています。モノが足りた時点で、この仕組みを改めなければならなかったのに、ムダにつくって無理やり売りつけてきたのです。経済成長を続けて、収入が増えたとしても、いったい何を買えばいいのでしょうか? それをつくるための資源は、どこから持ってこようとしているのでしょうか?こういう流れをそろそろ断ち切らないと、人間以外のもの、たとえば資源の枯渇や自然サイクルの破壊を招いてしまう。そうとうヤバい状況に近づいている。
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自分と世界を知るために、読書することの可能性について背中を押してくれる。
ボク的には、この本で実際に役立ちそうな方法は次の箇所かな。
・ノンフィクションは論文型だから構造を読む。これに尽きる。
・フィクションは物語型であり旅と同じ。つまらない旅も含めて、旅はたくさんしておくべき。
あと、本の最後についている「子飼弾が選ぶ最強の100冊+1」は必見。