Posted by ブクログ
2020年06月29日
本を遊ぶ、というタイトルが腹落ちする本。
著者の本との付き合いの深さ、長さ、量からくる経験談と偏見が楽しい。
本との出会いは、人との出会いと同じ。
読むだけでなく、対話する。
対話はアウトプットにも繋がる。
古典の良さも出てくる。
古いのに、生き残ってきた力強さがあって、古く感じない、とある。...続きを読む
確かに、中国の古典や哲学、仏教を読んでいても感じること。
現代における仕事のほとんどは、知恵のあるなしで値段が決まる。だから本にお金を惜しむべきではない。この意味でも、働く時間を解放して、本と遊ぶ。
そして仏教でも知恵を付けなさいという話があり、苦悩から解放には、知る事とある。
偏見を貯めよう、という。
偏見は良くも悪くもあり、それを知ること。
そしてそれを塗り替えていくことが大事。
美術の話しで、遠近法や美しい写真のような絵を覆す現代美術の話を思い出した。偏見を認知し、誰も気づかなかった、新しいものを作り出す。
workerからplayerへ。
誰もが遊んで暮らせる世の中の実現。
「遊」こそ人の本質。