小飼弾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者のブログをいつも楽しく読ませてもらっているのでお礼代わりに購入。
本は本でいいなぁと改めて思う。
本書に登場する個々のパーツはブログでも目にしたことがあるものなので、ミクロな視点ではワザワザ本書を読む必要はない。
でも、あるテーマにもとづいた射程の長い視座、単発ではなく構成や流れに沿って配置された見解は読みやすい、という別の価値がある。
本書は「なぜ素人のわたしにサイエンスが必要なのか、そしてどの程度必要なのか」というテーマで書かれている。答えは「だまされないため」であり「わかりあうため」である。
学者と職人という科学技術の両輪に対する姿勢提言もいい。一時は学者を目指しその後職人に転職した -
Posted by ブクログ
科学の役割を考えるにあたって筆者の言う「私たちは、何が役に立つのかを事前に知ることはできません」という言葉は重要と思いました。
本書では、科学と技術を分けて考えていないように思いました。
技術は、科学によって得られた法則を上手に組み合わせることで、目的実現のために必要な機能を創出することなので、最後のほうに出てくる政治家による投資先の検討については技術開発に限るべきでしょう。
科学への投資の方は、役立つか分からないことへの投資なので筆者が言うとおり「(人類の)趣味」への投資で良いと思います。
★
そうそう、エネホーダイの話題は、四則演算では納得できませんでした(笑)。 -
購入済み
常人にはまねできない
1章が短くわかりやすいので電子書籍向きの1冊。言っていることはよくわかるが,常人には追随不可能なところが天才たる所以か。1日50冊しか読めないと物足りない、とか(笑)
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Posted by ブクログ
専門用語多くて、PCなしでは読めないと思う。(よっぽどのエンジニアでなければ)
極めて平凡でリーマンである自分と、同じような嗜好を持ったアルファギークはいらっしゃるのか、
そんなことを探しながら読んでみた。
結論としては、いらっしゃらなかった。
やっぱり「情熱」の違いだと思う。自分には、正直ものづくりにこれほどの情熱や時間をかけることはできない。したくない。
普通の日本人の生活から抜け出すことは出来ないと思う。
ただ、アルファギーク(というか達人プログラマ)の気質として、「楽をする」「たのしいことをする」「めんどくさいことはいや」というのがある。
これには私も大賛成で、ホント、毎日21 -
Posted by ブクログ
創刊100年を記念して創刊号から1945年までをまとめたのが前巻。本書は1955年から昭和が終わった1989年までの内容を「高度経済成長期」としてまとめている。
テーマは4つに絞っていて、「冷戦の時代」「宇宙開発競争」「豊かになる生活」「豊かさの裏側で」。そして、かつての愛読者と編者の対談&表紙カタログが付いている。
どの記事も興味深く、楽しく読める。現代の視点から昭和の科学技術を顧みるという“歪なタイムマシン感”があって楽しい。
しかし、私のように科学工作や“工作紙飛行機”が楽しみで定期購読していた者にとっては、それらが全く触れられていないのが残念。よって⭐︎は3つ。そこはぜひ別巻 -
Posted by ブクログ
「子供の科学」は誠文堂新光社が1924年(大正13年)10月に創刊した子ども向けの科学雑誌。今年100周年を迎えた。
本書は1945年(昭和20年)12月号までの21年分を紹介したムック本。1944年12月号までは何とか出版されていたが、1月に空襲で途絶。11月号から復刊したが、薄い紙綴じの冊子だった。巻末に21年分の表紙が掲載されているが、なかなか見応えがある。科学•機械文明を分かりやすく子どもに紹介するという創刊時の基本方針を体現する絵柄が、次第に戦時色を帯びて行くのがよく分かる。
本書の内容は大きく3部構成で「未来への憧れ」「戦争と科学」「対談」になっている。特に面白く読んだのは&qu