山本瑤のレビュー一覧
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ネタバレ初恋は報われないと言うが、この場合は難易度が高すぎる。
恋する相手には笑いかけられないし、冷たい態度を取らざるを得ないのに、真実も告げられない。
告げたら最後、相手が死んでしまうから。
荊の呪いなので、某眠り姫を彷彿とさせつつ、その呪いをかけられるのは16歳になってから。
呪いをかけられ、善良な巫女の命懸けの上書きで最悪の事態は回避……今にして思うとできていない気もする。
巻末で最悪の状態になってしまうので。
今のところ全く救いがない状況。
着地点としては、キリアンによって救われる展開ではないかと予想するが、果たして。
彼女の心のなかには、まだエドワードいるしなあ。
でも、エドワードとの明る -
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ネタバレタイトルの「君」とは結局誰のことだと思いつつ読んで、最後に理解。
やはり彼女だったか。
そうだろうとは思ったのですが、個人的に彼女のことが最後まで理解しづらくて読むのに少々苦労しました。
かといって主人公を慕うあの子と安易に引っ付いてほしかったという訳でもないのですが。
自分で壊れていると言う割に甘えが見えて(要は壊れ切れていない。本当に壊れていたら、自分からそんな発言はしないと思う)そんな彼女に親身にできる主人公が凄いと純粋に尊敬しました。
自分だと真っ先に切って捨ててる……
彼女と同じく研究職を仕事としているから余計に受け入れつらかったというか。
主人公が家具職人として足りないものを得るた -
購入済み
日本酒がもっと好きになる
日本酒にまつわる短編集。
日本酒のことをもっと知りたくて、選びました。
銘柄や蘊蓄を得る内容ではなかったけれど、人と人を取り持つアイテムとしての日本酒に、温かい気持ちになりました。
最後のお話は、カフェで涙ぐんでしまいました。
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自分がない人、家に閉じこもった人
思い出に縛られている人
大事な子供のためにと依頼した母親。
誰かに決めてもらうのは楽ですが、どこかしら
自分で決めているものがあるはず。
そこからまず世界を広げていけば、どうにかなります。
それが何か、気が付かないといけませんが。
ぽっきりと折れると、どうしようもなくなります。
自分の心が落ち着くまで…とは思うものの
自力で立ち上がるには結構かかります。
しかしこの母親、いなくなってから振り向かれても
それはそれで迷惑な気がします。
初恋にかぎらず、初めてはかなり引きずるもの。
しかも『顔』って…。
それ以外に取り柄がないです、と言われているようで
何だ -
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中華風の架空の世界を舞台にした話。
中華風といっても妖魔関連と恋愛がメインの話なので、衣食住はあまり中華を感じない。というか描写が少ない。一応作品紹介文には「凛花は名家の末娘」とあるが、それも+α程度の存在感で、要は彼女の家庭問題が必要なだけなので、お姫様感はない。二巻以降はさらに薄い。
個人的には、こういった恋愛が絡んだ長編は何冊か経った後くっ付くものだと思っているが、これは一巻の時点でもうくっつくので展開の早さに驚いた。正直、じっくり書けば2冊にできる展開だったと思う。
物語が始まる以前からヒロインの凛花がヒーローのインシェンに片思いをしているので、それもまた変わっていると思った。
イン -
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ネタバレお茶と健康マニアの珠華と行き倒れ公子の紘暉のお話ですが、なんか紘暉の話し方が気になるときがあって、微妙でした。
紘暉が目の敵にしていた第二公子の暘谷が実はいい奴だったのはいいんだけど、最後にあっさり紘暉に王を譲ったりしたのはちょっと理解できませんでした。暘谷でよかったんじゃないかな。
あと、青辰の正体は名前から予想できたし、珠華が実は実子だったのも予想してましたけど、珠華の両親の素性がイマイチ理解できませんでした。母親は天女っぽいですけど、父親は人間じゃないのかなぁ。これはもしかして次巻があったり?
お話の中に何度も出てくるお茶の名前はどんなお茶なのか気になりました。
実際にあるのかは分 -
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ネタバレ2巻で終わったのかと思っていたけれど続きが出た。シリーズ化したのかな?
2巻で妖精と人間との間を取り持てるようにお茶会を開き成功させたケイトリン。そして妖精王に何とか領主として認められたエリス。平和になったネイヴァロンだけど、城に棲みつく老妖精レプラホーンが旅行に出かけたことで大人しくしていた妖精たちがまた暴れ始めた。その上、エリスの婚約者であるケイトリンを見るために王都から厳格な老公爵がやってくることでネイヴァロンは一気に騒がしくなる。
3巻でもエリスは黒うさぎになった(笑)やっぱそうでなくっちゃねww可愛いじゃん、ツンツンした黒うさぎ(たまにデレる(笑))。妖精の血を引くケイトリンもリャ -
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ネタバレ2部作の上巻。
幼少時代に養父母から虐げられて育ったソランジュ。彼女の母を知るという貴族の青年に助けられ全寮制の学校に入ることになるがそこで同室になったアレクザンドラとの出会いがソランジュの運命を大きく変えることになる。
女装男子(笑)
中世ヨーロッパあたりの話かな?と思っていたら携帯とかパソコンとか普通に出てきてちょっと「えっ!?」と思ったww予想外w
そしてソランジュの生い立ちの可哀想なことといったらないね。だから尚更下巻では幸せになってもらいたいと思った。アレクとの同室生活や学園生活なんかは楽しそうで良かったと思うけれど、すごい気になる所で終わってるから下巻を読まないと消化不良になりそ -
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ネタバレシリーズものの前編。
人よりも動物、特に馬の気持ちがよく分かり、農場で男の子のような恰好をして過ごす風変りな娘ケイトリン。そんなケイトリンの前にある日、王国の第二王子エリスがやってくる。彼は女王から妖精が棲むという「虹の島」の領主になれという命を受ける。けれど、その島には人々が獣の姿になってしまうという呪いがかけられており、エリスはその呪いを解くためにはケイトリンと婚約することが必要だと言い出して・・・。
軟弱な俺様王子エリスに序盤は若干イラッとしつつ、ラストにたれ耳うさぎになり、本当のうさぎになってしまった彼にちょっと同情した(笑)
自由奔放でたくましいケイトリンとうさぎ姿になってしまった -
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ネタバレ貴族やプリンセスってことなので、中世ヨーロッパの話かと思っていたら、携帯電話やパソコンも出てくる現代の話って分かったときは、ちょっとショック。中世の設定でもよかったんじゃないかなって思いました。
女装王子のアレクザンドラ。なんでアレクサンドラじゃないんだろうって思ったのは一瞬です。
アレクザンドラが裸で押し倒されている挿絵はちょっとにやついちゃいました。
完全に前後編を前提で作られているのか、最後は次巻に続く気になる描写がありました。
前巻ではソランジュの不幸な生い立ちと学園生活くらいで、ソランジュやアレクザンドラの貴族側の生活は皆無です。次巻に期待。