あらすじ
北方の王国、レイトリンの女王の第一子でありながら、父が農夫だったため、祖母のもと森の中でのびのびと自由に育った少女ミア。だが16歳の誕生日目前、「氷の女王」の異名を持つ母カイラに呼び出しを受け、祝福と呪いを同時に贈られる。その先に待ち受けていたのはきらびやかな王宮生活と初めての恋……。だが「愛する人を愛せない」という呪いに対峙することになり、さらに国を追われ投獄されてしまうミア。激しい試練に次々と襲われながらも明日を諦めずに立ち向かう! 炎のような少女の怒濤のロマンティック・ファンタジー!
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Posted by ブクログ
初恋は報われないと言うが、この場合は難易度が高すぎる。
恋する相手には笑いかけられないし、冷たい態度を取らざるを得ないのに、真実も告げられない。
告げたら最後、相手が死んでしまうから。
荊の呪いなので、某眠り姫を彷彿とさせつつ、その呪いをかけられるのは16歳になってから。
呪いをかけられ、善良な巫女の命懸けの上書きで最悪の事態は回避……今にして思うとできていない気もする。
巻末で最悪の状態になってしまうので。
今のところ全く救いがない状況。
着地点としては、キリアンによって救われる展開ではないかと予想するが、果たして。
彼女の心のなかには、まだエドワードいるしなあ。
でも、エドワードとの明るい未来は全く見えてこない。
そもそも、彼女の母親である女王の思惑が全く分からないのが不気味。
この話では風呂敷を広げるだけ広げた状態なので、次巻でまとまるのか、それとも更に広がるのか。
少なくとも、拗れに拗れた今の状況から少しでも救いのある展開を迎えてほしいと切に願う。