雨宮まみのレビュー一覧
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ClingClingの時のナタリーのインタビューで、のっちが面白かったと言っていた。
人の視線や、世間の常識、善悪の基準も関係ない自由な世界で、自分らしいと思える装いをして、深い呼吸をして生きたい。自分らしくはありたいけど、社会性を犠牲にしたいのではない。自分らしさと周囲の世界との調和を保つのに必要なのは、知恵と訓練だ。
そしてまず何より自分自身を知ること。自分自身の美しさを正しく発見して、自分自身であることこそが美しいのだと信じなきゃ。人がその人らしい美しさを表現するのは、世界への貢献だ。
憧れを見つけられたなら、近づくためにどうしたらいいのか、具体的に考える。
自立して、知的で、大 -
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濃厚。
えげつない、直視したくないことがたくさん。よくこんなに一般人の人生を堂々と公開した。
なので、きっと色んな人の、言えない気持ちと共感し合う本だと思う。
あたしは、苦しんだばかりだった、転職前の気持ちの羅列なんかにすごく共感。
「女だから」論、に対する不快な気持ちも、多くの共感を産むことでしょう。
女で、人生色々悩んでこじらせてる人、共感が沢山あって癒された。雨宮まみ、峰なゆか、久保ミツロウ、能町みね子とか、この辺の人たち。多分自分と近い。本やネットなんかのメディアで思う事を率直に堂々と共有出来るなんて、便利な時代に生まれたなぁ。
あんまり女同士で傷の舐め合いみたいなことをし続け -
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日本人女子は容姿への姿勢に対して何重にも呪いをかけられている。「美しくなりたい」と誰もが思ってなければならず、しかも外見だけ「ただ美しくなりたい」のは虚栄であり悪であると責められ、かといって外見の美を追求してないと「女としてどうなの?」と責められる。「こんな飼いならされた欲望はクソだ、もっと自由な世界で深呼吸したい、それがほんとうの美しさだろう」という冒頭の主張には200%共感。いつもこの人の切羽詰まった暗闇から自由を強く叫ぶ文章には激しく心打たれる。
本文自体はファッションと美容の話が多く、そのへんのジャンルに興味を持てず生きてきた自分には途中からどうでもいい話題にも思えた。
女だからという -
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わたしは間違いなく「こじらせ女子」です。
そしてこじらせ女子カーストの中で下から2番目だと思います。
「一応性の対象としては見てもらえる位置」と言いますか。
今年の総括というか、大きな出来事として、
6年以上付き合った彼氏と別れたことが挙げられます。
別れたというか、
「別れませんか?」と切り出したのですが、
数か月返事をもらえぬまま今を迎えました。
なんで別れたくなったか。
とても好きな人に変わりはありません。
やさしい人です。
でも、ただ優しい人と、何もかも納得した上で人に優しくできる人は、違います。
多くは・・・恐らく多くの女子は後者を求めています -
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帯は
「全国のこじらせ系女子に捧ぐ!
非モテからなぜか“職業・AVライター”に。
曲がりくねった女子人生を描く
怒涛の13万字!!!!!!!!!!!」
ネットでずーっと気になっていて
1500円で躊躇していましたが
偶然にも本屋さんで出会い
パラパラと数ページめくると・・・・思わず購入しちゃました。
だって・・・職業のAVライターがまず気になる。
そもそもAVライターって何?と。
そして暗黒の学生時代を過ごしてきたと。
どうしてAVの世界に足を踏み入れたのか。
「スクールカーストというのは
極めてソフトに人間の尊厳をブチ壊していくものですね。」
「何をはじけてるんだ!と思います -
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ネタバレ私はゴリゴリの男ですが、職場に喪女が多く、こじらせ女子には比較的免疫がある方だと思います。しかし男の大半は、「女性性を誉められることで嫌な気分になる女」がいるなんて夢にも思っていません。こういった本が世に出るのは非常に良いことだと思います。(ちなみにうちの嫁もかなりこじらせてます。結婚式にかなり抵抗されました。)
著者のように、物心がつく前に「男の視線」を内面化させ、自分の女性性を容認できないことは非常に不幸だと思います。ただ、私の知っている喪女たちと比較して、違和感を抱いた点がひとつ。
『著者がこじらせたのは「女子」なのか?』
突発的な行動、思考停止、めんどくさがり、露悪的、自分にしか興 -
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インタビューというよりは、対談ですね。
こじらせているという実感があったけれど、これを読んで確信に変わり。
とはいえ、ここまででは。という猛者の話もあって、楽しめました。
若い女の特権みたいなものを使おうと思えば使えたかもしれないのに、意地を張ってというか、そんなものは私にはないとか邪道だとか正しくないとか、もう面倒くさいことを考えて、うまく暮らせていなかった、現在も暮らせていないなあと思う。っていうか、そろそろ若くもないしなあ。
女子であることに迎合できている人っていうのがどこにいるのかよくわからないけれど、なんか幸せそうに見えるというか、ラクしているように見えるというのが、そもそも幻想なん -
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著者は「こじらせ女子」なるワードの生みの親だそう。
自尊心が低く、自意識過剰で、何につけても「私なんて」が付きまとう、この著者の青春時代。誰も気に留めていないような事についていつまでもグジグジ悩んでる。読んでいてイライラする笑!でもサブカルを入り口として好奇心のままにエロを追求しのめり込んでいく様子が興味をそそられる。笑ってしまうほど拗らせている。
あとがきに、この本を執筆することがデトックスになったとあったが、自己との向き合い方がとにかく凄まじくて、このメンタルでは確かに生き辛いだろうと思った。Wikipediaによると40歳で自宅で事故死したらしいが、自死だったのかなと想像してしまう。 -
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初心者向けタカラヅカガイド。
でも、初心者にはこの熱さは伝わらないだろうな(笑)
初心者向けガイドというより、ハマったな、と感じたら読む本、そして、既にファンの人が知識の再確認をして、ふふふ、そうそうと微笑む本でした。
挿絵的なマンガは、はるな檸檬さん。
P77のマンガは、よくあるハマッた人が陥るキモチで、笑えました。
著者はこの本が出版された2年後に亡くなっていて、若いのに残念でした。私も悠未ひろさんに早く気づけず、反省したひとりでした。
ツンドク中の甘美なる作戦に挟まれていた新潮社の新刊紹介で見つけた1冊。
ちなみにはるなさんのZucca✕Zucaはホントにおもしろいです。約10