雨宮まみのレビュー一覧
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「こじらせ女子」という流行語を生みだした雨宮まみの出世作。
“自分には女としての価値なんかない”という屈折した思いを抱える女性は平安の世から存在していたように思うけど、それに“こじらせ”という明確な言葉を与えたのは多分、この人が初めてだったんじゃないだろうか。
似たような言葉で能町さんの“モテない系”があるけど、“こじらせている”のはあくまでも自分視点で、“モテない”のは客観的な事実という意味で似て非なる言葉かと思う。
本書はこじらせ女子の生態解説書というだけでなく、こじらせてがんじがらめになった自分からの解放の指南書でもある。
こじらせ傾向のある女子には、ぜひ10代のうちに読むことをお薦めしたい。 -
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ClingClingの時のナタリーのインタビューで、のっちが面白かったと言っていた。
人の視線や、世間の常識、善悪の基準も関係ない自由な世界で、自分らしいと思える装いをして、深い呼吸をして生きたい。自分らしくはありたいけど、社会性を犠牲にしたいのではない。自分らしさと周囲の世界との調和を保つのに必要なのは、知恵と訓練だ。
そしてまず何より自分自身を知ること。自分自身の美しさを正しく発見して、自分自身であることこそが美しいのだと信じなきゃ。人がその人らしい美しさを表現するのは、世界への貢献だ。
憧れを見つけられたなら、近づくためにどうしたらいいのか、具体的に考える。
自立して、知的で、大人びた魅力を堂々と発散している、はっきりした主張を持つ人になりたい。でも好奇心と柔軟さを保ち続けて、それまでの自分の考えが違っていたと思ったら、変わることを恐れない勇敢さも欲しい。自分の可能性を信じられる人でありたい。自由で強靱な精神から生まれる美しさが欲しい。
田舎は本当に、この人が言うように人の容姿をいちいちあげつらうような無礼な人ばっかりなの?田舎怖い。
子供の頃から自分が存在していることをちゃんとわかってた人って、社会性があるなぁ。社会性は無いよりあった方が良い。 -
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濃厚。
えげつない、直視したくないことがたくさん。よくこんなに一般人の人生を堂々と公開した。
なので、きっと色んな人の、言えない気持ちと共感し合う本だと思う。
あたしは、苦しんだばかりだった、転職前の気持ちの羅列なんかにすごく共感。
「女だから」論、に対する不快な気持ちも、多くの共感を産むことでしょう。
女で、人生色々悩んでこじらせてる人、共感が沢山あって癒された。雨宮まみ、峰なゆか、久保ミツロウ、能町みね子とか、この辺の人たち。多分自分と近い。本やネットなんかのメディアで思う事を率直に堂々と共有出来るなんて、便利な時代に生まれたなぁ。
あんまり女同士で傷の舐め合いみたいなことをし続けるのも健全じゃないと思うけど、女は他人と感情を分かち合うことを快感に感じる生き物だと思うし、
やっぱりなんか気持ちがラクになった。
いわゆる黒歴史が、大人になってやっと直視できて、そして客観視できて浄化と肯定できて、今の自分に素直に統合されていく感じ。アラサーで悩んでしんどいのも悪いことばっかりじゃないなー -
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日本人女子は容姿への姿勢に対して何重にも呪いをかけられている。「美しくなりたい」と誰もが思ってなければならず、しかも外見だけ「ただ美しくなりたい」のは虚栄であり悪であると責められ、かといって外見の美を追求してないと「女としてどうなの?」と責められる。「こんな飼いならされた欲望はクソだ、もっと自由な世界で深呼吸したい、それがほんとうの美しさだろう」という冒頭の主張には200%共感。いつもこの人の切羽詰まった暗闇から自由を強く叫ぶ文章には激しく心打たれる。
本文自体はファッションと美容の話が多く、そのへんのジャンルに興味を持てず生きてきた自分には途中からどうでもいい話題にも思えた。
女だからという理由で抑圧されたり嫌な目に合うことはたくさんあるだろうけど、ある意味それは誰にも等しく起こる税金。そこに恨み言を言うよりは女を利用して(べつにゲスい意味ではなく)楽しく生きることに時間を使ったほうがいいと思うんだけど。だって爪をキラっとさせたりまつげを長くするだけで既に楽しいのだし。 -
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わたしは間違いなく「こじらせ女子」です。
そしてこじらせ女子カーストの中で下から2番目だと思います。
「一応性の対象としては見てもらえる位置」と言いますか。
今年の総括というか、大きな出来事として、
6年以上付き合った彼氏と別れたことが挙げられます。
別れたというか、
「別れませんか?」と切り出したのですが、
数か月返事をもらえぬまま今を迎えました。
なんで別れたくなったか。
とても好きな人に変わりはありません。
やさしい人です。
でも、ただ優しい人と、何もかも納得した上で人に優しくできる人は、違います。
多くは・・・恐らく多くの女子は後者を求めています。私もそうだと思います。
彼は、ただ優しい人な気がしてしまったからかもしれません。
それが何の問題があるのかと。
「あなたの言うことなら、僕は何でも賛成だ。」
「僕はあなたについて行くよ。」
この言葉を、「納得した上で吐ける人」は、貴重です。大切にしなきゃいけない。「ただ優しい人」は、自分の責任を回避するためにこの言葉を吐いている可能性が、多分にある気がします。
「あなたの言うことは、なんでも賛成だ。ただし、失敗したり何かあっても、それは僕の責任ではない。」
「僕はあなたについて行く。ただし、なにかあったらそれは君の責任だよ。」
わたしは、自分の彼氏だった人の投げかける言葉に、そんな意味を感じ取ってしまいました。
つらかったんです。
わたしは、「マッチョなオトコ」という理想を、彼に求めていたんでしょうか。
分からないんですよ。そうな気もするし、そうじゃない気もする。
自分に自信のない人間に、すべてそんな風にゆだねられても、つらいです。
たまには、「俺について来い。」じゃなくても、「一緒に考えようよ。」って、言ってほしかった、というのは、もとめすぎなのでしょうか。分かりません。そうなのかもしれません。
楽なのかもしれないけど、寂しい静かな孤独を、選んでしまう自分。
ふと、そういう人でも、結婚とかには向いている人なのかも?とか考えてみたりもしましたが、
私が何か投げかけなければ立ち往生してしまうような人とともに、これからの人生を歩んで行けと言われても、
私はたぶん彼を、すごく嫌いになってしまうだろうって、思った。
結婚したって、つらいじゃないかと。
私は逃げました。
逃げた先に新しい出会いがあるんでしょうか?
分かりません。
この選択が、私の一生を左右するであろうことは、多分間違いない。
孤独に逃げた私に待ち受けているもの。
今はそれに静かに対峙するためのエネルギーを、
培うだけです。 -
Posted by ブクログ
帯は
「全国のこじらせ系女子に捧ぐ!
非モテからなぜか“職業・AVライター”に。
曲がりくねった女子人生を描く
怒涛の13万字!!!!!!!!!!!」
ネットでずーっと気になっていて
1500円で躊躇していましたが
偶然にも本屋さんで出会い
パラパラと数ページめくると・・・・思わず購入しちゃました。
だって・・・職業のAVライターがまず気になる。
そもそもAVライターって何?と。
そして暗黒の学生時代を過ごしてきたと。
どうしてAVの世界に足を踏み入れたのか。
「スクールカーストというのは
極めてソフトに人間の尊厳をブチ壊していくものですね。」
「何をはじけてるんだ!と思いますけど、
“アート”とかそういう言い訳がありさえすれば
はじけられる、それがサブカルこじらせ女クオリティというものです。」
まだ何もわからなかった頃。
少女マンガにドキドキして。
タキシード仮面にキスされるセーラームーンを
妄想で自分だと置き換えて。
可愛くてエロくて。
自分の容姿と性格の限界と階級を知った時の絶望感。
ますます変身願望と自己否定が強くなり。
そして今。
28にもなってサブカル爆発。笑
雨宮さーん、と心で叫んでます。苦笑
人間に対しても
セックスに対しても
全く自分の思うようにはいかなくて。
ツイッターにはネガティブな気持ちの盛り上がりの一瞬を
リリックとして残さなくては!とか
こじらせ系は自己分析が好き。
理由が分かれば解決した気になれるから、とか
こじらせてる状態でセックスしちゃうと
“この人が私を求めてくれた!”
“この私に欲情してくれた!”
と好きになってしまいがち、とか
スケベの根が深い、とか。
この辺にムズムズ~っと引かれる感じがしたら
ぜひ一読を。笑
こじらせの表現力。
こじらせは才能。
もしかしたら私も幸せ云々は置いといて、
面白い人生は歩んでるかもしれない。うん。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ私はゴリゴリの男ですが、職場に喪女が多く、こじらせ女子には比較的免疫がある方だと思います。しかし男の大半は、「女性性を誉められることで嫌な気分になる女」がいるなんて夢にも思っていません。こういった本が世に出るのは非常に良いことだと思います。(ちなみにうちの嫁もかなりこじらせてます。結婚式にかなり抵抗されました。)
著者のように、物心がつく前に「男の視線」を内面化させ、自分の女性性を容認できないことは非常に不幸だと思います。ただ、私の知っている喪女たちと比較して、違和感を抱いた点がひとつ。
『著者がこじらせたのは「女子」なのか?』
突発的な行動、思考停止、めんどくさがり、露悪的、自分にしか興味がもてない、他人の不幸で元気になる・・・この著者は自分の女性性を容認できたとしても何かしら日常生活をこじらせる気がします。「自虐でも謙遜でもなく言いますが、私の人間性は最低です。」とカミングアウトするあたり、相当ひどい人間なのでしょう。「女子」は自分の性格をこじらせてしまった結果のひとつではないでしょうか。
こじらせ女子がどの世代に多く、どういった環境で育つのか、著者の今後の活動に期待します。著者や久保ミツロウや私の知り合いのこじらせ女子が、例外なくみんな家族と仲が良い(良すぎる!)点に何かしらの原因があるような気がしますが…。 -
Posted by ブクログ
インタビューというよりは、対談ですね。
こじらせているという実感があったけれど、これを読んで確信に変わり。
とはいえ、ここまででは。という猛者の話もあって、楽しめました。
若い女の特権みたいなものを使おうと思えば使えたかもしれないのに、意地を張ってというか、そんなものは私にはないとか邪道だとか正しくないとか、もう面倒くさいことを考えて、うまく暮らせていなかった、現在も暮らせていないなあと思う。っていうか、そろそろ若くもないしなあ。
女子であることに迎合できている人っていうのがどこにいるのかよくわからないけれど、なんか幸せそうに見えるというか、ラクしているように見えるというのが、そもそも幻想なんだろうなあ。でもどこかにいるような気はまだする。からこじらせているんでしょうねきっと。 -
Posted by ブクログ
著者は「こじらせ女子」なるワードの生みの親だそう。
自尊心が低く、自意識過剰で、何につけても「私なんて」が付きまとう、この著者の青春時代。誰も気に留めていないような事についていつまでもグジグジ悩んでる。読んでいてイライラする笑!でもサブカルを入り口として好奇心のままにエロを追求しのめり込んでいく様子が興味をそそられる。笑ってしまうほど拗らせている。
あとがきに、この本を執筆することがデトックスになったとあったが、自己との向き合い方がとにかく凄まじくて、このメンタルでは確かに生き辛いだろうと思った。Wikipediaによると40歳で自宅で事故死したらしいが、自死だったのかなと想像してしまう。素直で真面目な人なんだろうと思った。ただ少し極端なだけで。
ド直球で赤裸々で魂のこもった文章だった。