グレッグ・イーガンのレビュー一覧

  • 順列都市〔上〕
    グレッグ・イーガン著。90年代を代表するSF作家だそうな。
    SFというニッチなジャンルでありながらその中でも有名、と言う事で程よい読みやすさかと。
    読みやすいだけでなく面白さも折り紙付き、つまみ食いのつもりが気付いた時には二周目だった。

    宇宙系のSFに比べるとサイバー系は「トンデモ超理論」が出にく...続きを読む
  • 順列都市〔下〕
    上巻に色々書くと下巻の欄に書く事が無くて困る。
    ただ、順列都市に関しては、個人的に上巻のが好きだったりして。
  • 祈りの海
    イーガン作品は美しいです。深い余韻が残ります。短編集なので読みやすいけど、SF初心者には少しきついかもです。
  • ひとりっ子
    短編集。「行動原理」「真心」「ルミナス」「決断者」「ふたりの距離」「オラクル」「ひとりっ子」以上7篇収録。
  • ディアスポラ
    久々に衝撃を受けた、ハードSF。
    部分的に今の理論とかと違うところもあるけど、もう10年以上前の作品だから許す。

    読後感想
    「人間って根本的にはバクテリアと同じなんだなぁ」
  • 順列都市〔上〕
    一度読んだけれどもう一度再読しようと心に誓っている。
    グレッグ・イーガンの作品は、
    初めて本格的にSFに挑戦しようと「ディアスポラ」を一番最初に読んで意識が飛びかかった思い出がある。
    この作品を読んでコンピュータ上に人格を移すというアイディアがやっとつながった。
    「ディアスポラ」を読む前に読みたかっ...続きを読む
  • 順列都市〔上〕
    人間の精神をスキャンしてデジタルの世界に送り込むことが可能になった世界。ある画期的な理論を考案した主人公(?)がデジタルに住まう「コピー」たちに、文字通りの永遠の存在を約束する話が前半のメイン。
    コピーたちはハードウェアの制約で現実の17分の1の速さでしか活動できなかったりするのが面白いですが、コ...続きを読む
  • シリコンバレーのドローン海賊 人新世SF傑作選
    SF。短編集。
    環境問題や経済格差の問題など、社会問題をテーマにしたアンソロジー。
    とても好きなテーマだが、全体的にはまずまずくらいの満足度。
    このテーマだったら、長編でじっくり読んだ方がより楽しめるかも。
    特に好みだったのは以下2作品。

    サラ・ゲイリー「潮のさすとき」
    海底農場。身体改造。ジョン...続きを読む
  • シリコンバレーのドローン海賊 人新世SF傑作選
    人新世SFということで、当然、地球環境の危機的状況をテーマにした作が多い。けれども、ハード面よりもソフト面にスポットを当てた作がほとんどを占める。環境危機への対応策なんて分かりきってる、問題は社会がそれを実行しようとしないことなのだ、ということなのだろう。ただ、そのアイデアが案外とナイーブ。全体に理...続きを読む
  • しあわせの理由
    SFはハードでブラックなのが好みです。「ボーダー・ガード」を教えていただいたのがきっかけで読みました。面白かった。
    「しあわせの理由」、これは幸せなのか?幸せを感じてるのはお前自身じゃない!と常に覚えさせれられるのはつらい気がします。知能じゃないですが「アルジャーノンに花束を」を思い出しました。
    ...続きを読む
  • ゼンデギ
    みんなが思ってそうなんだけど、私がイーガンに求めているのは、ディアスポラとかのガチガチのハードSFなのだ…
    流しながしで読んでいたので、イランの政治の話とかマーティン親子以外の登場人物とゼンデギの仮想空間がどう関連してくるのかいまいち掴めなかった。
  • しあわせの理由
    イーガンさんお初。タイトルから、テッド・チャンみたいな優しげな感情が見え隠れする、難解SFかと思いきや、人間の情緒が抱える残酷さが見え隠れする難解SFだった。後半はあってた。すごく難しい言葉ばっかり。短編集だがだいぶ積んでたし読むのも時間かかった。好きな残酷さではあるんだけど、あまり好みの文体ではな...続きを読む
  • 順列都市〔下〕
    2022-08-08
    読んでいたと思ってたけど、なぜか読み逃してた。23年積んでた(笑)
    ソフトウェア知性について「ディアスポラ」に比べると否定的な文脈が強い感じ。そこは「ゼンデギ」に近いか。ファーストコンタクトの相手の描写は非常に限定的。エイリアンの側を描くとどうしても擬人化せざるを得ないからか。...続きを読む
  • 祈りの海
    プロットにリアリティを持たせるために、どんな舞台装置を選び、それについての詳細な説明を加えようとしているのは、ある意味で読者に対する良心的な姿勢だとも言えるが、それも程度問題ではなかろうか。
    全部で11の中・短編集であるが、いくつかの作品は読んでいてひたすら眠気を誘われるだけのものもあった。
  • ビット・プレイヤー
     2005-2017年のグレッグ・イーガンのSF短編を集めたもの。
     以前テッド・チャンの『息吹』(2019)を読んだときなかなかに感銘を受け、このチャンさんがグレッグ・イーガンなる作家を推賞していたので、本書を手に取った。
     ハードSFというものだろう。最新の科学やテクノロジーについての知識を基盤...続きを読む
  • エターナル・フレイム
    登場人物達と一緒に、この世界の物理法則を発見していくのがこの作品の醍醐味とわかりましたが、それを理解するのはかなり厳しいです。巻末解説に物理法則のポイントがまとめられてあったので、若干ネタバレはあるけど先に読んでおいた方が良いかも。
  • しあわせの理由
    わたしには少し難しいSFだった。
    ひどい事故にあった旦那さんのクローンができあがるまで旦那さんの脳みそを奥さんの子宮にいれて保護するはなしと、『スフィンクスの愛撫』そっくりの写真を撮るために整形させられるはなしがおもしろかった。
  • しあわせの理由
    ハードSFというジャンルに身構えていたけど、登場人物の心情や葛藤を描く物語が多く面白かった。
    印象に残ってるのは、表題のしあわせの理由と、最初の胎内で保持する話、薬の実験の話、不貞者を殺すウイルスの話(多い)
  • しあわせの理由
    ほぼ全部の短篇でアイデンティティについて考え直させられる。テセウスの船みたいな話を無限にされてた。これをSFを使って寓話的に読みやすい面白い形に落とし込むのは本当に天才的。ずっと唸らされるしとっても面白かった!!

    本末の解説って基本つまんないから期待せずに読んでたら東大教授でTRONの坂村健先生で...続きを読む
  • ひとりっ子

    量子論が難しくて理解しきれてない部分もあるのだけど、とても面白い世界観だった。

    ひと、と、もの、の違いって何なんだろうなあ。