仁木悦子のレビュー一覧

  • 猫は知っていた 新装版

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    複雑に絡み合った事情と惨劇の真相が、少しずつほどけて行く。ストーリー展開が無理なく、滑らかで心地よいです。幼い頃から大好きな本。10回は読んでいます。それでも楽しめる本。

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    2024年01月26日
  • 赤い猫 ──ミステリ短篇傑作選

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    仁木悦子さん、やっぱり好きだなぁ。
    事件も陰惨なものでないのも読みやすくていい。
    今回収録の作品のいくつかで探偵役を務める悦子さんが車いすなのは、自身を投影しているのだろうな。
    最後の「最も高級なゲーム」での学生たちの様子も好き。
    また仁木さんの作品を読んでみたい。

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    2024年01月16日
  • 猫は知っていた 新装版

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    あー、面白かった。
    ものすごく久しぶりの再読。何度読んでも面白い。
    昭和30年代の作品なのに、全然古臭くない。
    猫のチミちゃんがああいう使われ方をしたのは猫好きとしては残念ではあるけど。
    犯人の動機は身勝手すぎるけど、平坂氏の性格もそうとうなものだよね。
    敬二のキャラクターがけっこうお気に入りなので、もっと登場してほしかったな。
    雄太郎・悦子はシリーズキャラのようなので、他作品に出てたりしたら嬉しいんだけど。

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    2022年11月05日
  • 冷えきった街

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    あのですね…これ最高じゃないですか?
    もろに好みすぎる作品なのですが…本当に辛いこの読後感…

    本格ミステリとしてもハードボイルドとしても一流。
    探偵三影のセリフが頭から離れない。切ない…
    捜査の進捗と加速度がほんとに心地いいくらい理想的で、最後に『冷えきった街』というタイトルが胸に刺さるスピードがえげつなすぎて暫し呆然。

    三影シリーズってまだあるのかしら…読もう。

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    2019年05月04日
  • 冷えきった街

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    ネタバレ

    娘ののぞみを誘拐すると脅迫の手紙を受け取った堅岡清太郎。脅迫の手紙の前から起きる事件。長男・清嗣のガス事故、次男は冬彦の暴行事件。警護を依頼された三影潤。清太郎の誕生パーティで毒殺された清嗣。三影潤の捜査。清太郎の前妻で冬彦の母親・志保子の死の真相。清嗣が殺害したと考えた清太郎の隠蔽工作。殺害された清太郎の妻・玉代。冬彦の事故。冬彦が隠していた真実。

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    2015年10月10日
  • 聖い夜の中で

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    仁木悦子最後の短編集です。
    犯罪を扱う小説なので、悲しい結果もあるのですが、
    それでも読後感がよいのは、希望を感じることが出来るからでしょうね。
    主人公たちの暑苦しくない前向きさが、「軽さ」とは違う爽やかさを与えてくれます。

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    2009年10月04日
  • 猫は知っていた 新装版

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    明るくて繊細な推理小説。
    「昭和」の品を感じる一冊でした ☺︎ 凄く昔の作品なのにとっても読み易かった~!

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    2025年08月01日
  • 穴

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    そこはかとなく漂う昭和の香り…多分昭和30年代くらいのお話。戦争帰りだとか、字が読めないお年寄りとか、旧仮名遣いとかの端々で感じます。そんな短編集です。世にも奇妙な物語でドラマ化したらぴったりな感じかなと個人的には思いました。
    不気味というか…怖いわけではないんだけど、どの話もよく出来ていて、同じ作家さんが書いたとは思えない☆
    おもしろかったけど出てくる人達に好感は持てない…

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    2022年02月01日
  • 死の花の咲く家~昭和ミステリールネサンス~

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    良質な短編集。良いミステリは時代を超えるのだとしみじみ思う。
    裏表紙に"爽やかな読後感"とあるのに、冒頭に収録の『金ぴかの鹿』の後味が悪すぎで笑う。
    『ねむい季節』は空飛ぶ車、牛乳でてくる蛇口、高性能ヒューマノイド等々未来感満載なのに、文書はワープロで作ってたり、監視カメラの録画映像はマイクロフィルムに記録されていて暗室で現像しないと見れなかったり、1960年代の未来感が面白い。
    解説もよいし、表紙に猫がいる。でも話に猫は出てこない。

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    2020年04月29日
  • 赤い猫 ──ミステリ短篇傑作選

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    無駄がない良質な短編集。発行から随分時間が経っているのに、古くささではなく懐かしさを感じる。良い本です。

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    2019年05月19日
  • 赤い猫 ──ミステリ短篇傑作選

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    短編集。
    殺人やら誘拐やらが起きるのに、なぜか読んでいて不快な気持ちになる描写に出会わない。登場するこどもたちへの視線が温かい。おなじみの兄妹、鷹揚な雄太郎とママになった元気な悦子にも会える。大満足の一冊。

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    2019年03月09日
  • 陽の翳る街

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    久しぶりに読んだら、ぐいぐいと引き込まれて
    いく展開でした。凝ったトリックも使わないけど、
    読みやすいです。

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    2019年03月03日
  • 赤い猫

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    ミステリー短編集。奇をてらわず安定した落ち着いた面白さでした。仁木兄妹もちらりと登場してて、思わずにやり。表題作「赤い猫」の二人の関係がとてもよかったです。

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    2011年09月30日
  • 冷えきった街

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    仁木悦子の中ではマイナーかもしれませんが、私の一番好きな作品です。犯人を知りたいあまり一気に読んでしまった挙句犯人を知ったときの衝撃。もう一度読み直したときに改めて心を傾けられる家族関係や探偵の過去、若い恋人たちの愛情。
    いわゆる推理小説ではあるけれど、読み継がれていってほしい作品です。

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    2011年03月03日
  • 陽の翳る街

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    古い作品は読みにくく思われがちですが、仁木作品は読みやすいですね。それは平易な文章で書かれているというのも大きな要因ですし、明るく爽やかな作風というのも大きいですね。しかしだからといって、軽い訳ではないんです。それがまた今読んでも面白い魅力なんでしょうね。
    ある小さな商店街を有する街で起こった殺人事件。偶然発見者となった推理小説研究会のメンバーが捜査に乗り出す。この素人探偵というのも懐かしいパターンですな。人物の繋がりが事件の鍵となるのですが、Aという人物が実はBであり、CはDであって、AとDは繋がっており…と二転三転していくのが面白いです。

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    2010年03月26日
  • 赤と白の賭け

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    「赤と白の賭け」「石段の家」「幼い実」「ひなの首」「悪漢追跡せよ」「黄色の疑惑」「霧のむこうに」

    大人の愛憎が詰まった表題作から、こどもが主役の作品まで、バラエティに富んだ短編集です。

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    2010年02月27日
  • 赤い猫

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    この作家の描く推理小説は、登場人物に愛着が持てる気がします。だから読みやすくも感じる。本書の内容は、老婆とメイドが遭遇する泥棒探しと、過去にメイドの母親が殺された事件の犯人探しの推理小説仕立てになっています。

    仁木悦子氏の作品を読んだことの無い人は、この本から入ってみてはどうでしょうか??

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    2011年05月18日
  • 青い風景画

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    2008/7/23
    仁木さんは本当にまっとうな人だ。
    そうあるべき所に全部おさめる。
    下手したら何の意外性もない単調な結末。
    でもそう感じない。
    あーよかった。って本を置けるの。

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    2009年10月07日
  • 黒いリボン

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    田園調布の社長邸で坊やが誘拐された。ブラック・リボンと名乗る犯人の要求は三百万円。偶然、邸を訪れていた仁木悦子は一族の不仲ばかりを目にする。仁木兄妹探偵シリーズの掉尾を飾る本格推理佳品。

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    2009年10月07日
  • 横丁の名探偵 犯人当て小説傑作選

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    読者への挑戦、アンソロジー第二弾
    好みのシリーズだが全三巻で終わってしまうらしいので残念

    今回の7作品は有名なものが多く、著者それぞれの短篇集のタイトルになっているものもいくつかある

    中でも中西智明は、絶版文庫の「法月綸太郎の本格ミステリアンソロジー」に収録されている、という事すらよく知られている傑作

    ・仁木悦子「横丁の名探偵」★⭐︎⭐︎
    超短編。トリック1つだけの勝負、やや弱いかな

    ・石沢英太郎「アリバイ不成立」★★⭐︎
    複数の容疑者たちがお互いのアリバイを主張する、と来ればあのパターンだな!
    という予想を覆され★ふたつ

    ・巽昌章「埋もれた悪意」★⭐︎⭐︎
    双子のなぞなぞは知ってい

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    2025年12月05日