仁木悦子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
古い作品は読みにくく思われがちですが、仁木作品は読みやすいですね。それは平易な文章で書かれているというのも大きな要因ですし、明るく爽やかな作風というのも大きいですね。しかしだからといって、軽い訳ではないんです。それがまた今読んでも面白い魅力なんでしょうね。
ある小さな商店街を有する街で起こった殺人事件。偶然発見者となった推理小説研究会のメンバーが捜査に乗り出す。この素人探偵というのも懐かしいパターンですな。人物の繋がりが事件の鍵となるのですが、Aという人物が実はBであり、CはDであって、AとDは繋がっており…と二転三転していくのが面白いです。 -
Posted by ブクログ
読者への挑戦、アンソロジー第二弾
好みのシリーズだが全三巻で終わってしまうらしいので残念
今回の7作品は有名なものが多く、著者それぞれの短篇集のタイトルになっているものもいくつかある
中でも中西智明は、絶版文庫の「法月綸太郎の本格ミステリアンソロジー」に収録されている、という事すらよく知られている傑作
・仁木悦子「横丁の名探偵」★⭐︎⭐︎
超短編。トリック1つだけの勝負、やや弱いかな
・石沢英太郎「アリバイ不成立」★★⭐︎
複数の容疑者たちがお互いのアリバイを主張する、と来ればあのパターンだな!
という予想を覆され★ふたつ
・巽昌章「埋もれた悪意」★⭐︎⭐︎
双子のなぞなぞは知ってい