仁木悦子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
仁木悦子氏は時に「日本のクリスティ」と言われる。これってひどいよなぁ~。
例えなんか使わないでほしいものだ。
日本にだってこんなに上質な本格推理を書く女流作家がいるのに!と私はいつも思う。
昨今、ミステリも文学だと堂々と言えるわけなのですが、身近なところで起こる事件、いや事件に限らず庶民の生活の中で起きる謎(ほのぼのミステリと私は定義しておりますが)を題材にしたミステリが、認められたのはこの仁木氏のお陰ではないだろうか。
古い作品になると舞台も背景もどうしても古くなってしまい、その当時だからあり得る犯罪なんかもあり、今読むとう~ん?と思ってしまう作品もあります。
でも、仁木作品は背景的には古くても今に通じるものがあり、無理を感じさせないところも凄いなぁ~と思います。
どんどん新しいミステリが出版されますが、是非、ミステリ好きな若者にも読んでほしい作家の一人であります。
さて、本書ではミステリ研究会なるグループを作り、新聞に載っていた事件を推理したりしている男女4人が、偶然にも事件に遭遇し、その謎を紐解いていくという純粋な本格ミステリ。
ちょっぴり恋愛もからみ、時代に翻弄された人生なども書かれ、切なさを残す作品でした。
確か、仁木悦子作品集も出版されているはず。機会があったら集めてみたいと思っています。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ仁木兄妹の2作目?
ある夜、家にかかってきた不穏な電話に呼ばれて、仁木兄妹は林の中の家に出向く。そこには血まみれの遺体が。
相変わらず、からりとしたミステリ。
登場人物もそんなに多いわけでもないのに、最後までどうなるのか謎が謎を呼ぶ。
登場する女性が、ことごとく友人とか知り合いなのが気になるけど、女学校の数も多くないしそういうものかな。
「全く雄太郎兄貴は、せくということを知らない人間だ。急ぐことはあっても、絶対にせこうとはしない。落ちつきはらって知らん顔をしているくせに、おしまいまで来てみると、終始せかせかやってきた私を、ちゃんと出し抜いている。やはり、ノッポとチビという宿命的な相違のせいかしら」
前作同様に条件のよい仮住まいでルノーを乗り回したりしている兄妹。兄が飄々と事件を追うのを負けじと妹がくっついて回る。
この兄妹仲がほほえましくていいなあ。