仁木悦子のレビュー一覧

  • 死の花の咲く家~昭和ミステリールネサンス~
    少し昔の雰囲気が楽しめて、元気な仁木悦子に会えて、そのうえ「これはSFじゃん!」な作品も登場して、満足。
  • 陽の翳る街
    仁木悦子氏は時に「日本のクリスティ」と言われる。これってひどいよなぁ~。
    例えなんか使わないでほしいものだ。
    日本にだってこんなに上質な本格推理を書く女流作家がいるのに!と私はいつも思う。
    昨今、ミステリも文学だと堂々と言えるわけなのですが、身近なところで起こる事件、いや事件に限らず庶民の生活の中で...続きを読む
  • 林の中の家
    仁木兄妹の2作目?
    ある夜、家にかかってきた不穏な電話に呼ばれて、仁木兄妹は林の中の家に出向く。そこには血まみれの遺体が。

    相変わらず、からりとしたミステリ。
    登場人物もそんなに多いわけでもないのに、最後までどうなるのか謎が謎を呼ぶ。
    登場する女性が、ことごとく友人とか知り合いなのが気になるけど、...続きを読む
  • 赤と白の賭け
    収録作品

    ・赤と白の賭け
    ・石段の家
    ・幼い実
    ・ひなの首
    ・悪漢追跡せよ
    ・黄色の誘惑
    ・霧のむこうに
  • 青い風景画
    話自体は無理があったりとんとん拍子に進みすぎることもあったけれど、日常の中にするっと謎が解けこんでしまっているのが良かったです。
  • 赤と白の賭け
    実家にある仁木悦子を久々に読む。
    風俗(個人情報の取り扱いとか)など随分変わってしまったが、寓話風なので面白く読める。でもそれは自分の年のせいかも。人間のメンタリティもかなり変わってしまっているかもしれない。
    コージー風だけど毒というか棘があるのもよい。これって、初期の宮部みゆきに(毒も含めて)受け...続きを読む
  • 聖い夜の中で
    クリスマスの夜、服役中の殺人犯・岩野昌造が脱獄した。着替えを調達
    しようと忍び込んだ事務所で見つけたのはサンタクロースの衣装だった。
    逃亡の途中、岩野は一人の男の子に出会う。サンタに出会えたと純真に
    喜ぶ少年を人質にした逃走劇の結末は…!?表題作ほか、女流ミステリー作家
    としての草分けである...続きを読む
  • 二つの陰画
    健介夫妻が住む「満寿美荘」の大家、木岡満寿が殺された。
    満寿が残した遺言状には姪の茅子や甥の均の名前はなく、船村瑠璃子という女性に遺産全額が渡ると記してあった。健介たちは事件解決に乗り出すが、アパートの住人たちにはそれぞれ満寿を殺す動機があって...
  • 冷えきった街
    竪岡一族の周辺で奇妙な事件がおこっているようで、まず次男が暴漢に襲われ、
    次に長男がガス中毒を起こし、今度は長女の誘拐予告がきたということだった。
    そしてその日の夜、竪岡家で妻玉代の誕生祝いが行われたが、そこで長男の清嗣が毒殺される
  • 林の中の家
    水原邸で留守番をしていた悦子と雄太郎に近越からかかってきた電話は悲鳴に似たような声と共に切れてしまう。急いで近越家に向かった2人はそこで女の死体を発見する。女は近越の愛人達岡房子で、近越はテレビ局の仕事で帰宅しないはずだった...
  • 灯らない窓
    進と直子がお祭りから家に戻ると、母睦子の様子がおかしい。次の日の夜、進は睦子が久に出すビールに何か薬をいれているのを見てしまった。進が眠ってしまうと、睦子は家を出ていく。睦子を追いかけて外に出た進は、名木勝武の死体を発見した
  • 緋の記憶
    三影潤推理ノート。「暗緑の時代」「緋の記憶」「アイボリーの手帖」「沈丁花の家」「密色の月」「美しの五月」

  • 灯らない窓
    18年10月 社の本棚より
    母親が殺人容疑で逮捕され、父親がわなにはめられ……。それを小学生で長男の進と長女の直子が解決を試みる