西E田のレビュー一覧
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ネタバレヴァイト不在から始まる9巻である。今回は勇者製造機である「杯」による企てが物語の中心となっている。
事実上のアイリア回であり、イラストなどもその多くが彼女。そして初回版限定特典は「アイリアの手紙」であり、書きおろしは「魔王と副官の新婚旅行」なのだから、徹底している。
彼と彼女の物語がこうして結実する様を見られるのは、読者としては感慨深いものがある。いつも以上にイチャイチャしているが、それもまた楽しいものである。
一方、物語の内容は、魔王の副官を描く物語として正道と言っていいだろう。力を持つものが奪い取るのではなく、志を継承していく魔王と、それを支えるヴァイトを描いた形である。
勇者製 -
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ネット小説の書籍化シリーズ8巻は、東の「ワの国」での一幕を収録している。
ここで一部完結という形になっている本シリーズであるが、それに相応しく、ヴァイトの転生の謎に迫る内容となる物語である。
この辺、ロルムンド帝国編での派手な展開に比べるとやや地味であり、以後の展開が評価が分かれる理由になっているだろうが、強大な帝国との関係が良化した以降は内部的な、ヴァイト自身やミラルディアの問題に焦点が当てられて行っている形と見るべきだろう。
また、書籍版では鵺との一戦に加筆されて物語としての起伏が増しているし、省略されてしまった魔王様との実家帰りや茸人との邂逅も書き下ろしでフォローされている。
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ネタバレ 購入済み
新しい展開に期待
最近よくある転生ものの中では内容も文章力も軍を抜いていると思う。
前巻最後に出てきた女性、転生者かと思いきや・・・そうきましたか。
転生者を呼び出していたとはねえ。
なんか、話の途中で転生装置(?)が壊れヴァイトが最後の転生者として色々思うなんて場面があったので、まさかこれが最終巻!?と不安になったが、あとがきで、9巻以降にも触れているのでまだ楽しめそうだ。
ところで、キノコと意思疎通してどうするんだ!? -
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ロルムンド帝国編の完結となる7巻である。ここではドニエスクの乱以後、ボリシェヴィキ公を中心に巻き起こる陰謀劇が繰り広げられている。
実はこの辺の展開にはネット版では賛否があった印象があったが、こうして一冊の本として読み返してみると、きちんと整理された展開には感心させられる。ミーチャの物語に仮託されたロルムンド帝国の持つ自己犠牲の連環は、ここでは明らかに見える形で断ち切られているのだ。
その意味で、賛否のあったボリシェヴィキ公の末路についても、物語上の意味が付与されていると解釈すべきだろう。加筆された「シャリエとディリエの路」などを見ても、やはり彼らもまた連環を断ち切らんと立ち上がった者た -
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北の帝国ロルムンドでの皇位継承を巡る内訌が本格化した六巻である。ここでは皇帝崩御後のアシュレイとドニエスク家の争いを中心に据え、そこに参戦するヴァイトとエレオラの連合軍を描いている。
おそらくはシリーズでも屈指の展開だろう。内訌に次ぐ内訌から生まれた戦争はこの一巻で収束するコンパクトさであり、この作品らしいテンポ感の良さが光る。しかし、そこでの見せ場の濃さは特筆すべきものがある。
欲を言えば、ネット版でも同様に省略されていたエレオラ軍の一幕が描かれていたならとも思うが、テンポ感を重視して加筆を行わなかったのだろう。やむなしに違いない。
巻末に付属された描き下ろし短編「吹雪の大公」はか -
購入済み
買いました!
原作に沿ったストーリーの進め方、
そして絵として加筆された内容、
巻末プチ小説…
そしてそしてなによりも、なによりも
犬人がかわいい!
次巻も首を長くして待ってます!
よろしくお願いします! -
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氷壁の帝国ロルムンドでエレオラを女帝へと押し上げようと企てるヴァイトの物語、いわばロルムンド編の開幕巻である。
南部の攻略、勇者との対峙、ロルムンドからの刺客エレオラとの対決と物語は南ミラルディアを中心に展開してきていたこのシリーズ、今巻からは完全なるアウェイでの物語が紡がれる。その裏話が後書きで紹介されている点などは、ネット版読者としても興味深いところだった。
まだまだ物語としては序盤であるが、やはりこのロルムンド編は重厚なテーマが通底していて、その深さはシリーズの中でも特別なものだろう。その下ごしらえがこの巻で行われている次第だ。
一つの巻としてよりも、これからロルムンドで雄飛す -
購入済み
良い
一巻に続き二巻も読ませていただきました。
この作品を読んでいるとキャラクターたちが
イキイキしてる様に感じられます。
特に脇役のキャラたちが個性的で、印象に残ります。
そのキャラクターなりの人生、みたいなものが
少ない文章から想像を書き立ててくれます。
とても楽しいです!
出来れば、長く続いて欲しい作品です。
もう少し後に出会ってれば、
もっと一気に読めたのですが…
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ミラルディア大陸の南北統一編、あるいは次なるロルムンド帝国編の緒戦となる第四巻である。
表紙ともなっているロルムンドの皇女エレオラが北部山脈を超えて侵攻してきたことにより、ミラルディアの南北対立は新たな局面へと突入した。魔族との融和を選んだ南部と、それを鋭く拒む北部という対立構造に大きな変化が生じた形である。
そうした政治的な変化がドラスティックに描かれながら、ディテールにもよく気が配られている。この展開のさせ方の巧みさはさすがと、改めて読み直しても感心させられてしまう。
今回も星五つで評価している。今巻でエレオラの他に、元老院の探知術師カイトも登場している。彼に翻意を促すヴァイトの -
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魔王軍による平和的な侵攻が楽しめるシリーズの第三巻は南大陸での魔王軍の伸長を描いている。相変わらずネット版からの加筆が多くされているようで、南静海で人と人魚を獲物にしていた怪物・魔の海の討伐と、ザリアにおける元老院との対峙の二部構成で綺麗にまとまっている。
書き下ろしストーリーの「迷宮の守護者」においては、ネット版でごく最近姿を見せたあのキャラが姿を見せているし、初回版限定封入購入者特典の「一番弟子の苦悩」においてもさらにネット版へと繋がるようなメレーネとパーカーのやりとりが描かれている。
これにさらにアニメイトで購入した場合は「ラシィのお料理教室」という怪文書が手に入るのだから、作者の -
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二巻はタイトルのように、二人の勇者にまつわる物語が展開され、シリーズ切っての死闘が繰り広げられる様が収録されている。
歯を噛みしめて見入ってしまうような、そんな凄まじいドラマである。特に勇者との闘いは、簡素ながら数あるネット発のファンタジー小説の中でも頭抜けた死闘ぶりであり、魔王側から見た勇者の脅威をまざまざと描いてくれている。
書き下ろしの前日譚も素晴らしく、ヴァイトの魔王フリーデンリヒターとの出会いに到るエピソードが描かれていて、出会いと別れを倒置法のような形で収録した構成は、一冊の小説としての体裁をよく整えている。お見事としか言えない。
加筆によって深められた世界もまた素晴らし -
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タイトルの通り、ファンタジー世界で人狼に転生した、魔王軍で副官を務める主人公の物語である。と言ってもダークヒーロー物ではなく、魔王軍において人間の心情を推し量れる貴重な人材として制圧した拠点であくせく働く、ある種の内政物であり、軍記物である。
元はネット小説であり、この感想を書いている時点でも精力的に投稿されておいでなのだが、この書籍化に当たって加筆部分が多数見られる。特に目につくのは、拠点としているリューンハイトの太守アイリアのヒロイン化が顕著なところだろうか。
その上で、主人公の幼少期も書き下ろされているのだから、読者としては頭が下がるところである。執筆に割かれるだろう手間暇は、ちょ -
購入済み
侵略しない統治魔族
人狼のイメージから、かけ離れた物語ですな。無料だったので1巻だけ読みましたが、全力で統治するだけして、そこからどうしよう?な感じの、ふわふわした感じで癒されます。ただまあ、背景や人物が水墨画みたいな薄い線なので、なんというか迫力あるシーンなのに物足りない。そこは星-1かな。
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購入済み
試し読みをお勧めします
原作は未読なので漫画だけの感想を
あえて主線を省き、見せないことで想像させる…漫画というよりイラストに近い作風で、好き嫌いが分かれそうだと思いました
自分はとても好きです
ストーリーは展開がのんびり気味なのが気になりました -
Posted by ブクログ
ネタバレ魔王の副官殿はサトウキビ畑の保全を求めて海を渡り、南国クウォールの動乱に首を突っ込み始める10巻である。
妊娠中の魔王陛下を置いての出張はアレではあるが、先行したパーカーの行方不明もあり、現地に来てみれば一見して野心がありありと見て取れるザカルなる傭兵隊長もいる。
そうした一筋縄ではいかない状況を前に、さらにザカルはクウォールでは考え難い大罪を犯した。そこで物語はクローズしている形である。
あくまでよそ者の立場であるヴァイトは、慎重な動きを強いられながら、いかに対応するかこれから踏み出すところだろう。
とはいえ、このクウォール編は情勢の複雑さを除けば、武力面では人狼部隊だけでも蹂躙
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