あらすじ
魔王軍と同盟を結んだ交易都市リューンハイトでは、魔族と人間の共存が叶い、街は占領前よりもいっそう賑わいを見せていた。ちなみに人狼の俺は、第一師団の所属に昇進。まあ、相変わらず“副官”だけどな。そんななか、魔王軍第二師団が侵攻する大陸北部に“勇者”が出現したとの情報が入る。魔王に匹敵する強さを秘めた人間――勇者。その存在を危惧する俺は、師匠とともに勇者が現れたとされる城塞都市シュベルムへ向かったのだが、そこでとんでもない事態に遭遇する……!!快進撃続く魔王軍に忍び寄る“驚異”――!?副官(ヴァイト)の活躍から目が離せない人気絶好調の第2巻!
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良い
一巻に続き二巻も読ませていただきました。
この作品を読んでいるとキャラクターたちが
イキイキしてる様に感じられます。
特に脇役のキャラたちが個性的で、印象に残ります。
そのキャラクターなりの人生、みたいなものが
少ない文章から想像を書き立ててくれます。
とても楽しいです!
出来れば、長く続いて欲しい作品です。
もう少し後に出会ってれば、
もっと一気に読めたのですが…
Posted by ブクログ
二巻はタイトルのように、二人の勇者にまつわる物語が展開され、シリーズ切っての死闘が繰り広げられる様が収録されている。
歯を噛みしめて見入ってしまうような、そんな凄まじいドラマである。特に勇者との闘いは、簡素ながら数あるネット発のファンタジー小説の中でも頭抜けた死闘ぶりであり、魔王側から見た勇者の脅威をまざまざと描いてくれている。
書き下ろしの前日譚も素晴らしく、ヴァイトの魔王フリーデンリヒターとの出会いに到るエピソードが描かれていて、出会いと別れを倒置法のような形で収録した構成は、一冊の小説としての体裁をよく整えている。お見事としか言えない。
加筆によって深められた世界もまた素晴らしく、文句なしに素晴らしい書籍化である。ネット版のファン以外にも是非読んでもらいたいシリーズだ。今回も星五つで評価したい。
しかし、本当に素晴らしいドラマだった。ネットで一度読んでいるにもかかわらず、終盤の展開には息を呑むような思いで読みふけっていたのだから、その質の高さは推して知るべし、と言ったところだろう。
Posted by ブクログ
魔王フリーデンリヒターのもと人族の都市への進行を進める魔族。副官ヴァイトも隣の都市シャルディールとの折衝等忙しく動いていく。
そんななか、勇者が現れて…。
書き下ろし『初めての防衛戦』魔法の修行中の若きヴァイトが牙蜥蜴の襲来から人狼の里を守る。
限定SS『竜人の英雄と不死の賢者』戴冠式後のヴァイトと師匠の会話。