【感想・ネタバレ】人狼への転生、魔王の副官12のレビュー

あらすじ

副官(ヴァイト)は平和な世界でも大忙し――!?
問題解決のため、国境を越えて東奔西走!!

南国クウォールでの未曽有の大混乱が解決し、
隣国のクウォール、ロルムンド双方と友好的な関係を築きながら
平和な毎日が流れていくミラルディア。
その一番の功労者である魔王の副官ヴァイトは、
相変わらず忙しくしつつも、
妻アイリアとの間に生まれた娘フリーデが成長する姿を日々楽しみにしていた。

しかし、そんな幸せの中でも仕事は待ってくれない……!
クウォールでの国民と遊牧民の確執問題、謎多き風紋砂漠の調査など、
生きる伝説として各地に名を轟かす副官ヴァイトは
世界中を飛び回ってスピーディーに問題を解決していく。
すべては早く家へ帰って娘に会うために――!!

そんな偉大な両親の姿を見て育った娘のフリーデは、
母であるアイリア譲りの美貌と知性に加え、
父ヴァイト譲りの人狼の力と行動力をもった快活な少女に成長していく。
しかし、おてんば故にとんでもないトラブルに巻き込まれることもあって……!?

大幅加筆&書き下ろしストーリー「戦球都市ドニエスク秘話」を収録!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ヴァイトの娘フリーデが生まれ、戦球都市ドニエスクのウォーロイ太守のもとへ留学、ロルムンド帝国に向かう直前までの話。大幅加筆、新エピソード追加。
クォールの遊牧民との和解をとりなし、元元老院のポーカスの悪行を暴き、ロルムンドとの交流を本格化させる。

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2019年08月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 イラスト担当が変わり、心機一転で始まる後日談シリーズの一巻目となる12巻である。
 手島nari。さんがイラストを担当となった今巻からのシリーズだが、この物語が持つ色合いや雰囲気をよく掴んだ絵を描いてくれている印象である。
 メインは十歳前後まで作中で成長しているヴァイトの娘・フリーデになるだろうが、背表紙にさらっと描かれた子持ち人妻の魔王様が大変麗しくて読者としては喜ばしい。

 イラストの話はさておき、この巻でも大幅な加筆が加えられて、戦乱の時代が終わった後の世の物語が描かれている。
 特に目に付くのはクウォールでの遊牧民との折衝だろう。クウォール編で少し重要な役どころを担っていたヴァルケルが再登場し、農民と遊牧民という立場の違う二つの人々を繋ぐ仕事をこなしている。
 続く砂漠に住まう砂色の竜人・砂鱗氏族のエピソードも加筆だと思われる。この辺、記憶に頼っての記述なので定かではないのだが、見覚えのないエピソード・文章が多数見られた巻だった印象が残っている。

 新たなテイストのイラストも魅力的でいて、変わらず精力的な加筆での書籍化はよくサービスが為されたものである。
 フリーデの作文的な何かである初回版封入特典「お父さんは黒狼卿」なども同様であり、そうした点も含めて星五つで評価したい巻だ。

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2019年07月17日

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