森崎緩のレビュー一覧
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ネタバレ真面目で堅物(本人は内心で否定)な委員長の女の子が、今は疎遠になってしまった幼なじみの男の子(人気者系)の重大な秘密に直面してしまい、真摯に、そりゃもう真摯に滑稽なほど真面目に向き合う話。
そう書くと割と単純なんだけどね。
なんていうか、久々に読んだ、私好みの少女小説でした。恋愛方面は主人公はあまり頑張らずヒーローが頑張ってくれています。
主人公の女の子は、特別な力は持っていません。だけど、主人公の幼なじみや、ご近所さんや、先輩や後輩は、いわゆる『あやかし』。彼らが町内会とか老人会とか偽って互助制度を敷いていることが妙に現実的でカワイイです。
この話のメインは、主人公の幼なじみが雷獣化してそれを幼なじみ自身が受け入れること…ではなく、主人公と幼なじみの過去からくる距離感と、それに対する幼なじみの葛藤かと。うん、主人公でなく、幼なじみの葛藤。
わかりやすく言うならば、幼なじみがすごくすごく健気でかわいらしい(笑)。がんばれ!と言いたくなります。途中まで読んで、天候の変化が何によってもたらされているか気付いてから過去の部分を読み返すと、そらもう切なくなります。なんなのこの子、もうヒロインでいいよちくしょう。
なんていうか、最近の少女小説の傾向にありがちな方向ではなくて、いい意味で地味な感じの、だけどその分とても丁寧でいとおしい、そんな話でした。
主人公無双なスペクタクル大恋愛が好きな人には絶対お勧めできないけど。児童書と少女小説の狭間を愛する人には是非お勧めしたい。
個人的には、威圧系天女先輩(男子)に萌えました。いやー、いいよね威圧しているつもりはない威圧系ムキムキ真面目男子。
あと山椒のきいたラーメン食いたい。 -
Posted by ブクログ
シリーズ2作目
東京に栄転した渋澤の恋愛のお話
播上視点の方で、結婚する事になったのは知ってるので安心して読める
渋澤と同じ総務課で後輩の芹生さん
長身で、自身の評価も周囲の認識としても「男勝り」という
だが、渋澤の印象としてはまったく違うというギャップを前提に進行する恋愛のお話
東京本社に異動した渋澤は、北海道での生活環境との違いに戸惑う
自分は方言があまりない方だと自認していたけど、東京では嘲笑される程という描写
今どき、方言を笑う社員、しかも課長がとか、どんなモラルの会社だよ、と思う
言っても、北海道の人ってそんなに訛りを感じないのだけど
そんなに違うものでしょうかね?
芹生さんの先輩社員の千鳥
前作の藤田さんみたいに面倒くさいやつかもと思ったけど
そんなに悪いやつではなかった
でも、芹生を王子様と役割を決めつけるのはどうなのかとは思った
芹生さんの自己肯定感の低さ
高校の頃の周囲からの扱いを拗らせてるのだろうけど
普通にかわいいと思うのだが
それは渋澤視点で描かれているから感じるだけだろうか?
何というか、渋澤と芹生さんの恋愛を焦らすための無理やりな設定に思えるところがある
今回のお弁当についての描写
ランチ難民になりかねない環境の渋澤が、郷愁を感じる料理の話題で芹生さんと盛り上がり
芹生さんに食べさせるために自炊を試みる
その結果、週一くらいはお弁当を持って来られるようにするという状況になる
うーん、週一で料理する方が難しくないか?と思う
お弁当のためだけに用意するなら、食材を余らせてしまいそうな気がする
まぁ、節約が主目的ではなさそうなのでいいか
ってか、おかずは毎回違うものにしなくてもいいのにね
一回で大量に作って、数日おかずにする
というのを複数品目作れば一日に作る料理は一つで済む
私は、ちゃんちゃん焼きモドキは昔よく作ってた
とうきびご飯は簡単だしやってみようかと思う
前作と違って、料理素人の渋澤向けのメニューが多めなので、私もやってみようかなと思える料理も多い
さらに今作は巻末にレシピが載っているので、実際に挑戦しやすいと思う
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社会人4年目、地元札幌の企業から東京本社へやってきた渋澤瑞希(しぶさわみずき)。仕事にはどうにか慣れてきたものの都会の生活にはまだ慣れず、ひとり暮らしを機に始めた料理作りも最近サボりがちになっていた。そんなある日、職場の後輩女子・芹生一海と北海道の話で盛り上がる。一見クールに見える彼女だったが、グルメの話題に子どものように目を輝かせて、「どんな料理なのか見てみたいです」と言う。「今度、お弁当にして持っていくよ」そう約束して、2人は会社近くの公園で休憩時間をともにする“メシ友"になり……。頑張り屋さんな二人が歩む社会人生活。お弁当が紡ぐほっこり恋愛ストーリー。
(目次)
1 鮭のちゃんちゃん焼きと卵焼き
2 十勝風豚丼とサヤインゲンのお煮しめ
3 とうきびご飯と味噌おでん
4 スープカレーで公園ランチ
5 休日デートにちくわパン
6 晴れの日のお弁当
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Posted by ブクログ
お弁当のおかずを通じて交流を図る男女の関係性物語
料理が出来て、毎日自分でお弁当を作ってくる播上君
新卒1年目のとある日、同期の清水さんが暗い顔でお弁当についてつっかかって来た事をきっかけに、二人のお弁当を介した交流が始まる
昼食時には社食の一角で仲睦まじくしている二人だが、それ以上の交流はなく「メシ友」だという
おかずの交換、レシピの紹介などはするものの、プライベートなやり取りはなし
そんな二人の6年間に渡る物語
主要な登場人物も少ない
同期の播上、清水、渋澤の三人と
屡々ちょっかいをかけてくる先輩社員の藤田さんくらい
男が料理上手だとモテないとか、それで女性が惹くとか、結婚できないとか
いつの時代感覚よ?
もう時代は令和やぞ?
それにしても二人の関係の遅々として進まない状況はねぇ
序盤では
「もう付き合っちゃえよ!」
と、ビールジョッキを叩きつけながら言いたくもなる
中盤以降は、これで付き合ってないとかありえなくない?と読者としても思う
多分、周囲の人達としては、二人は付き合ってるものとして取り扱っている
何にしても、先輩社員の藤田さんがうぜぇ
特に序盤
でも、中盤で藤田さんが「男女の友情なんてない」と主張する気持ちもわかる
まぁ、藤田さんの場合は自分のところの関係性を元にした発言だけど
ただそのしたり顔が、それまでのゲスの勘繰りをしてきた事を知ってる読者としては、やはり妙に苛つく
現代ではもうハラスメントですよ
とまぁ、フィクションにそこまでのツッコミを入れてもねぇ?
とも思うけど
果ては交際0日プロポーズでしょ
ないわー
私の世界観では、ない
せめてもっと前に告白して恋人としての関係性をもっと築いてからプロポーズすべきではないですかね
今や告白することすらハラスメントになる時代
相手の気持ちをある程度は推察しているとはいえ、いきなりプロポーズはない
その後の二人の交際状況にしても
ピュア過ぎて、最早ファンタジーとも言える
札幌から函館まで5時間
北海道感覚ではその程度の距離は本州とは違った感覚なのではなかろうか?
北海道出身の知人の意見としては、北海道では距離と時間の感覚が内地の人と違うと聞いた事がある
なので、近いわけではないけど、そこまでの距離があるとは本人たちは思ってない気もするのだけど
タイトルに「総務課」とついているけど、お仕事小説ではない
むしろ仕事要素が子供のままごと程度の描写しかされない
それにしても、会社の規模感がわからねぇ
それなりの規模の会社のようではある
本社と札幌支社と、少なくとも他にも支社がある
札幌支社だけで新卒が数人は入り、総務課には2人も配属されるくらいに業務がある
総務課には課長と先輩社員の藤田さんと、他にも社員がいる
秘書課にも数人の社員がいて、秘書課内の事務担当が置けるほどの業務量
部長付きの秘書もいるので、それなりの規模の会社なのだろうけど、
そもそも、一体何の会社なんだ?
業態に関しても描写がまったくない
謎な設定だなぁ
と、枝葉末節の設定の方が気になり、メインの内容にあまり入り込めなかった
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第6回ネット小説大賞受賞作!“メシ友"から恋人へ。お弁当が結ぶ、ちょっぴり鈍感でのんびり屋さんの恋愛ストーリー!
札幌の企業に就職し、新生活をスタートさせた料理男子・播上。昔から料理好きで毎日弁当を持参していた播上は、ある日弁当袋を手に暗い顔の同期の清水に気づく。声を掛けると「仕事も順調、お弁当もしっかり作っている播上君に比べて、私なんか……」と落ち込んでいた。励ますべく、おかずを一切れプレゼントしたことから、二人は“メシ友"となる。波乱の会社員生活。清水に励まされ癒やされる日々だったが、いつの間にか生まれていた彼女に対する恋心に気づき――?
(目次)
一年目豚肉のごま味噌焼きとホウレンソウの炒め物
二年目カボチャ餅とパンプキンパイ
三年目ハンバーグの食べ比べ
四年目鶏の唐揚げとポテトサラダ
五年目だし巻き卵とチョコブラウニー
六年目初めてのディナー
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Posted by ブクログ
去年名古屋へ弾丸旅行にいったことを思い出した。
水族館やお城などの観光スポットも多いけど、やっぱりグルメに惹かれる街。
この本を読んでから行けばよかった~と後悔。
あんかけスパゲティしか食べてない…
太麺のもちもち具合と、なかなか冷めないあんかけをはハフハフしながら口いっぱいにほおばった幸せをもう一度味わいたい。
小倉トーストを食べながら本場のコメダ珈琲でモーニングしたかったし、キャベツのはいった醤油風味のたこ焼きも経験したかった。
物語も会社の人たちが皆いい人ばかりでほんわかした。
出版業界の大変さはなかなか…
最初に出てきたおじいさんの話がこう繋がるのかとなんとも言えない気持ちに。
名古屋メシコラムは、味だけでなく名古屋市民に古くから親しまれてきた文化を感じ取った。 -
Posted by ブクログ
この作品を読んで「相貌失認」と言うのを
知りました。すごく大変だろうけどそれでも
自分なりに工夫をして自分に合った働き
肩を模索する主人公。そしてとある理由から
引きこもりがちになったいとこの芽未。
お互いの距離感と抱える悩み等々、
すごくいい2人の関係性がいい感じでした。
たまたま居ぬきで借りた物件が
地元では愛されつつも突如閉店してしまった
名店でその名店のいい意味での呪縛にも
とらわれつつ成長していく2人。
出てくる埼玉名物の武蔵野うどん、
ゼリーフライ、すいとん、かて飯・・・
どれも素朴なんだろうけど間違いなく
美味しいだろうと思わせる内容に
食べてみたくなりました。
作品を通して障害って周りの人の理解一つで
かなり変わってくるんだろうなと思ったし、
便利なのはわかってはいるんですが、
安易なSNS配信はほんとに人生を詰ませる
可能性があるってことをみんなが理解した
うえで使ってほしいと思いました。
これは続きが楽しみな作品なんですが、
埼玉推しでどこまでいけるかにも
かかってきますね。続くのであれば
次回作に期待です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ札幌の調理器具メーカーの商品企画部に念願叶って就職した新津。
ヒットメーカーだけど天然な先輩や、商品知識のない営業たちと関わりながら過ごす半年間。
使いやすそうな調理器具と、北海道の美味しいごはんに料理がしたくなるような一冊だった。
2段スチーマーを使った煮浸しうどんなんか美味しそうだったなあ。ふわかる泡立て器で作ったホタテのフリッターもどんな感じなんだろう。じゅるり。
出身が長野なので、おやきも恋しくなった。おやきはごはんにもなるし、おやつにもなる便利な食べ物だよねえ。
正直恋愛要素はいらないかなとは思ったけど、恋愛展開がほどほどな所で終わったので程よいスパイスになった。お互いを高め合える関係がつづきますように。 -
Posted by ブクログ
総務課の播上は、秘書課の清水とランチのお弁当を通して仲良くなります。あくまで「メシ友」として男女の友情を続けますが、あるとき播上は自分の恋心に気づいてしまいます。
同僚や先輩との関わりに悩みながらも、清水とお弁当を通じて支え合う会社員生活。実家の小料理屋を継ぐという夢と、清水と一緒に店をやるという2つの夢に向かってまっすぐな思いで会社を辞めるという播上と、いつも食いしん坊で明るい清水や同僚や先輩のエピソードが食欲をそそる料理とともに展開されます。
淡々とした播上の人柄で清水に思いを寄せる描写は、ほほえましくもいまいち好みではなかったです。5年間の友達関係の末に突然のプロポーズ、清水も自分の気持ちに気づいてOKするという展開には少々戸惑いましたが、一気に読めました。