あらすじ
社会人4年目、地元札幌の企業から東京本社へやってきた渋澤瑞希(しぶさわみずき)。仕事にはどうにか慣れてきたものの都会の生活にはまだ慣れず、ひとり暮らしを機に始めた料理作りも最近サボりがちになっていた。そんなある日、職場の後輩女子・芹生一海と北海道の話で盛り上がる。一見クールに見える彼女だったが、グルメの話題に子どものように目を輝かせて、「どんな料理なのか見てみたいです」と言う。「今度、お弁当にして持っていくよ」そう約束して、2人は会社近くの公園で休憩時間をともにする“メシ友”になり……。頑張り屋さんな二人が歩む社会人生活。お弁当が紡ぐほっこり恋愛ストーリー。
(目次)
1 鮭のちゃんちゃん焼きと卵焼き
2 十勝風豚丼とサヤインゲンのお煮しめ
3 とうきびご飯と味噌おでん
4 スープカレーで公園ランチ
5 休日デートにちくわパン
6 晴れの日のお弁当
(著者プロフィール)
森崎緩
北海道函館市出身。2010年『懸想する殿下の溜息』(イースト・プレス)でデビュー。2018年『総務課の播上君のお弁当 ひとくちもらえますか?(受賞時タイトル:ランチからディナーまで六年)』(宝島社)と『隣の席の佐藤さん』(一二三書房)で第6回ネット小説大賞を受賞。
感情タグBEST3
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札幌から東京に転勤になり、北海道に憧れがある部下にお弁当を作る話。中々くっつかず、モヤモヤすることもあるけど、無事くっついて良かった。
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北海道から東京に異動してきた主人公が、ことばの綺麗な同僚の女の子に惹かれていき、お弁当を共にして仲を深めていく。
序盤から相思相愛に思えた2人だが、想いが繋がるまで思いの外時間がかかり……。
最後は幸せな様子が目に浮かぶ良い終わり方。
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とある会社の札幌支社に配属された渋澤瑞希は東京本社に異動となった。それまで北海道からと言うよりも札幌から離れて生活したことのない渋澤君は東京での生活が一年経った或る夜、ジンギスカン料理を食べ札幌支社での同期、播上正信との思い出に耽る。その帰り道に同じ総務課の芹生一海に声を掛けられます。渋澤君は故郷を懐かしみ、料理上手な播上君に北海道料理のレシピを教えて貰い自分で料理を作り始め、そのおかずを弁当箱に詰めて昼食を摂るようになります。渋澤君の北海道料理に芹生さんは興味を示します。芹生さんが北海道料理に興味を示すのは何故なのか。次第に2人で昼休憩を過ごすようになっていきますがその行方は。「総務課の播上君のお弁当」と同様、次の展開が知りたくどんどん読んでしまいました。(本当は「総務課の播上君のお弁当」の続編を読むつもりが、こちらを先に読んでしまいました。
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総務課の渋澤は、札幌支社から本社へ栄転。生まれてからずっと北海道から出たことのない渋澤にとって、東京は中々馴染めない土地だった。ホームシックになりかけた時、後輩の芹生と北海道グルメの話になり、自分で故郷の味をお弁当にし始めて…
割と卒なくこなして来た渋澤だったけど、一人で故郷を離れるのは応えた様で、そこで話しやすい後輩の芹生一海との距離が徐々に近づく過程が微笑ましかったです。
じれったい関係だった二人が付き合うのも時間の問題かと思ってたのに、自己評価が異常に低い一海が渋澤を遠ざけたのにはショックでした。
ゆっくりゆっくり距離を縮めてようやく付き合う事になってホッとしています。
華やかな見た目だけど、だからこそグイグイいかない渋澤の優しさがとても好感度高かったです。
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方言にまつわる話はおもしろたのしいけど、本人カルチャーショックになると大変だよなぁ、と思う。
美しい日本語も良き。言葉の響きはおもしろい。
そこにシチュエーションごとの“伝える”意思があるから、なおさら愛おしく感じる。
言葉を交わすことは同時に、その時々の思いを交わすことなんだなぁと。
北海道地元グルメ、食べたいw
(彼シャツとは…渋澤やるな…)0o。( ˘ω˘ )✧ニヤリw
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大好きなお弁当シリーズ。まさか渋澤君がお弁当男子になる日がくるとは!(*ºㅿº* )
同郷の元同僚である幡上君にレシピを聞きながら頑張ってお弁当作りに勤しむ姿がなんだか可愛い。でもこんなに喜んで食べてくれる相手が居たら作りがいもあるし頑張っちゃうよね。
そして登場する料理が北海道の料理なので道産子の私としては馴染みのあるものばかりで嬉しくなっちゃう。方言の話とかも面白かったなー
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総務課のお弁当シリーズ。
渋澤くんはもっとモテるから、
そんな一途だけじゃなくてもいいと思う。
これ以上シリーズ出ないのかな。
結婚後のお弁当事情もあっていいけどな。
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渋澤さんも芹生さんもすごく素敵。2人とも大好き。
芹生さんの言葉遣いが綺麗で、私も言葉遣いを綺麗にしたいと思った。
ほっこりしてきゅんきゅんするお話。渋澤さんが素敵すぎる。
北海道の美味しいものがたくさん!方言や北海道と東京の違いも興味深かった。
総務課の播上君のお弁当とのリンクも嬉しい。同じ場面をそれぞれの視点で見られてすごくおもしろかった。
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お弁当シリーズ2作目。
今回は同期で東京に栄転した渋澤くんが主人公。
スマートな渋澤くんがホームシックで悩んでいるところに後輩の芹生さんが話を聞いてくれて…。
芹生さんが王子様という立ち位置だけど、言葉遣いや振る舞いが柔らかく美しいことに気づくというかそういう風にしか感じない渋澤くん素敵です。
女性は愛されて綺麗になりますから芹生さんはより美しくなるんでしょうね。
渋澤くんの作る北海道料理もいいですね!1作目の主人公播上くんに教えてもらって同期の繋がりも良き!
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前作の主役カップルの影で、東京でお弁当男子爆誕。
前作の彼の指導はあったとはいえ、北海道名物を弁当にできてしまう渋澤君のポテンシャルの高さよ。
そりゃ芹生さんじゃなくても落とせる。
最初のちゃんちゃん焼きから、こちらも胃袋を掴まれて大変お腹が空きました。
王子様と称される長身女子ゆえ、女の子らしさや恋愛からも遠のいていた芹生さん。
自ら生き辛い考え方で自分を縛っていたが、周囲から貼られたレッテルに抗うのが大変なのもよく分かる。
お互い両思いなのに、もどかしい展開に。
ここで諦めなかった渋澤君の想いが届いて本当によかった。
これからは、自分のことをちゃんと見てくれている人の言葉を素直に信じられる日々を過ごして欲しいと思う。
お二人に幸あれ!
そんな芹生さん視点の話は番外編にて。
切ない展開を経てからの甘々話に、胸もいっぱい、お腹もいっぱいになりました。
大満足の一冊でした。
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今回は播上くんの同期の渋澤くんが主人公。
森崎さんの作品のイメージは、もどかしい淡い恋模様って感じでしたが、本作品は恋愛要素が強くて新鮮でした。
芹生さんがとにかく健気でかわいらしいけど、抱えてるものの重さに、読んでてちょっと辛くなりました。
渋澤くん、料理したことない人なのに、こんないきなり失敗せずにお弁作りできるもんなんか?!と思ったけど、きっと料理の才能があったのでしょう。美味しそうな食べ物がたくさん出てきて、北海道グルメが恋しくなりました。
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お弁当男子シリーズ第二弾。東京で一人暮らしをする札幌出身の男子・渋澤瑞希が職場の同僚女子・芹生一海に弁当を作っているうちに恋に落ちる。恋仲になると思ったら、終盤に波乱。最後はベタベタの甘々でした。料理は簡単だけど美味しそう、レシピ付き。
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転勤先での生活にもなれてきたけれど
故郷の料理が恋しい今日この頃。
連続短編、美味しい料理が満載、という
お腹が空いているときに読んではいけないものばかり。
料理も気になりますが、ご飯仲間となった
相手も気になります。
どうなるのかと思っていたら、王道な感じもあり
面倒な感じもあり。
しかし毎度思いますが、この枠にはめた周囲は
いつまでそれを言い続けるのでしょうか?
Posted by ブクログ
播上君のスピンオフ?続編?作品。前作では見えなかった、渋澤君側からの友人関係などが伺えた。
料理が得意ではない自分に共感できるところがあるからか、2人の距離の詰めかたがいいのか、個人的にはこちらの方が好きかなぁ。